おはこんにちは。どうも僕です。

最近のガンプラ。

よく動きます。

本当に、

よく動く。

膝は深く曲がる。

肩は前に出る。

腰はひねれる。

足首も動く。

しゃがめる。

膝立ちできる。

キットによっては、

「人間より動くんじゃない?」

と思うくらいです。

新しいガンプラが発表されると、

商品写真にも、

だいたいあります。

ものすごく脚を開いたポーズ。

膝を深く曲げたポーズ。

ビーム・サーベルを振りかぶったポーズ。

そして僕らも、

レビューを見る。

「可動域、広いな」

「肩、ここまで上がるのか」

「膝、すごいな」

いつの間にか、

可動域の広さがガンプラの性能表みたいになっている。

でも、

ふと思いました。

ガンプラって、そこまで動く必要ある?

今日は、

そんな話です。


■昔のガンプラは、そんなに動かなかった

昔のガンプラ。

今のキットと比べれば、

当然、

動きません。

肘。

曲がる。

膝。

曲がる。

首。

回る。

それだけでも、

十分だった。

今みたいに、

肩が前へ大きく引き出されたり、

腰が何段階にも動いたり、

装甲が関節に合わせてスライドしたり。

そんなものは、

ほとんどありません。

それでも、

ガンダムだった。

ザクだった。

完成したら、

机の上に立たせる。

ライフルを持たせる。

シールドを付ける。

ちょっと脚を開く。

カッコいい。

それで、

満足していたんですよね。


■ところが今は「膝が何度曲がるか」を見る

現在。

ガンプラのレビューを見ると、

まず、

関節を曲げます。

肘。

ここまで。

膝。

ここまで。

肩。

ここまで。

股関節。

ここまで。

足首。

ここまで。

もちろん、

僕も見ます(笑)。

新しいRGなんて、

特に気になります。

「おお、膝すごい」

「肩の引き出し、こんな構造なんだ」

「腰まで動くのか」

楽しい。

間違いなく、

ガンプラの技術進化を感じる部分です。

でも、

ここで疑問。

180度近く膝が曲がったとして、僕は何回そのポーズをさせるんだろう。


■完成したら、意外と動かさない

これ、

僕だけでしょうか。

作っている時。

関節を動かす。

「おお!」

完成する。

いろんなポーズを取らせる。

写真を撮る。

そして、

飾る。

……。

その後。

ほぼ動かさない。

たまに、

ホコリを取る。

少し位置を変える。

武器を持ち替える。

終わり。

あれだけ、

「可動域すげえ!」

と思っていたのに、

最終的には、

一番カッコいいポーズで、

ずっと立っています。


■じゃあ、可動域はいらないのか

では、

ガンプラは、

動かなくてもいいのか。

これは、

違う。

やっぱり、

動いてほしい。

なぜなら、

モビルスーツには、

「その機体らしい姿」

があるからです。

ガンダムなら、

ビーム・ライフルを構える。

ザクなら、

ザク・マシンガンを両手で持つ。

νガンダムなら、

フィン・ファンネルを背負って、

少し身体をひねった立ち姿。

クロスボーンなら、

もっと大胆に動いてほしい。

つまり、

重要なのは、

単純に、

「どこまで曲がるか」

ではない。

やりたいポーズができるか。

こっちなんじゃないかと思います。


■肩が動くのは、かなり大事

例えば、

肩。

ここは、

可動域の恩恵を感じやすい。

ライフルを、

両手で構える。

ビーム・サーベルを、

両手で持つ。

腕を身体の前へ出す。

昔のキットだと、

これが意外と難しかった。

肩が前に出ない。

腕が胸の前まで届かない。

結果。

ライフルに、

手を添えているような、

添えていないような。

なんとも言えない姿になる。

だから、

肩の引き出し機構。

これは、

かなりありがたい。


■足首も大事

そして、

僕が意外と大事だと思うのが、

足首。

派手ではありません。

膝みたいに、

「こんなに曲がります!」

とも言いにくい。

でも、

脚を開いて立たせた時。

足裏が、

ちゃんと地面につく。

これだけで、

ものすごくカッコよく見える。

逆に、

股関節がどれだけ開いても、

足の裏が浮いていると、

なんとなく、

落ち着かない。

可動域って、広さより接地感の方が大事なんじゃないか。

そう思うことがあります。


■腰は、動きすぎると逆に不自然?

腰も、

最近はよく動きます。

前後。

左右。

ひねり。

人間みたいに、

身体をひねれる。

これも、

ポーズを付ける時には、

非常に便利。

でも、

モビルスーツですよ。

装甲を着た、

巨大な人型兵器。

腰が、

グニャッ。

胸が、

グイッ。

人間みたいに、

柔らかく動きすぎる。

すると、

逆に、

「なんかMSっぽくないな」

と思う瞬間があります。

これは、

完全に好みです。

でも、

僕は、

少し硬さが残っている方が好き。

巨大な機械が、

重い身体を動かしている。

そんな感じが欲しい。


■「動く」と「カッコいい」は同じじゃない

ここが、

今回一番言いたいところ。

ガンプラは、

可動域が広いほど、

ポーズの自由度は上がります。

でも、

可動域が広い=カッコいい

ではない。

例えば、

脚を180度近く開ける。

すごい。

でも、

ガンダムに、

そこまで脚を開かせたいか。

正座できる。

すごい。

でも、

νガンダムを、

正座させたいか。

……。

ちょっと見たい気もしますが(笑)。

技術として、

できる。

それと、

その機体に必要か。

これは、

別の話です。


■可動域を広げれば、別の問題も出てくる

関節を、

たくさん動かそうとする。

当然、

構造は複雑になります。

パーツが増える。

軸が増える。

引き出し機構が増える。

装甲を逃がす必要がある。

場合によっては、

外装が分割される。

その結果、

動かした時はカッコいい。

でも、

普通に立たせると、

装甲の隙間が気になる。

そんなこともあります。

さらに、

何度も動かす。

関節が、

少しずつ緩くなる。

重い武器を持たせる。

腕が、

下がってくる。

可動域を広げることと、

保持力。

見た目。

耐久性。

全部、

両立させないといけない。

設計する側、

大変だろうなと思います。


■大型MSは、むしろ「立っているだけ」でいいこともある

そして、

全部のMSに、

同じ可動域が必要なのか。

これも、

違うと思います。

例えば、

ジオング。

ものすごいアクションポーズを取らせなくても、

浮いているだけで、

怖い。

クシャトリヤ。

4枚の巨大なバインダー。

あれを広げて、

どっしり構える。

それだけで、

十分な存在感がある。

一方、

クロスボーン・ガンダム。

こいつは、

動いてほしい。

ビーム・ザンバー。

ブランド・マーカー。

ABCマント。

近接戦。

大きく身体をひねって、

派手なポーズを取らせたい。

つまり、

必要な可動域って、

MSごとに違う。


■変形機は、もっと大変

そして、

Ζガンダム。

これ、

ガンプラ設計者泣かせだと思います。

MS形態で、

よく動いてほしい。

でも、

ウェイブライダーにも、

変形しないといけない。

関節を増やせば、

変形機構と干渉する。

装甲を動かせば、

変形後の形が崩れる。

しかも、

変形するための関節自体が、

大量にある。

可動。

変形。

保持力。

プロポーション。

全部を成立させる。

Ζガンダムのガンプラを見ると、

「膝が何度曲がる」

以前に、

よくこれをプラモデルにしたな。

そっちに感心します。


■RG νガンダムを触ると分かる

僕がRGを好きなのも、

この辺りにあります。

例えば、

RG νガンダム。

よく動く。

でも、

ただ、

関節が曲がるだけではない。

肩。

腰。

脚。

足首。

それぞれを少しずつ調整すると、

νガンダムらしい立ち姿が決まる。

これが、

気持ちいい。

派手なポーズを取らせなくても、

少し顎を引く。

脚を開く。

肩の角度を変える。

ライフルを持たせる。

それだけで、

カッコいい。

僕が欲しい可動域って、

もしかすると、

こういうものなのかもしれません。


■ガンプラに必要なのは「最大可動域」じゃない

人間だって、

いつも、

関節の限界まで動かしているわけではありません。

歩く。

座る。

振り向く。

物を持つ。

必要な範囲で、

自然に動く。

モビルスーツも、

同じなのかもしれない。

必要なのは、

最大何度曲がるかではなく、

そのMSが、そのMSらしく動ける範囲。

ガンダムなら、

ガンダムらしく。

ザクなら、

ザクらしく。

νガンダムなら、

νガンダムらしく。

そこが、

大事なんじゃないでしょうか。


■そして結局、一番大事なのは「立ち姿」

いろいろ考えました。

膝。

肩。

腰。

股関節。

足首。

可動域。

でも、

僕がガンプラを完成させて、

最後にやること。

机に置く。

少し離れる。

見る。

「うん」

となる。

結局、

立っている姿がカッコいいか。

ここなんですよね。

可動域が、

ものすごく広くても、

普通に立たせた時に、

なんとなく決まらない。

それより、

そこまで動かなくても、

立たせた瞬間、

「あ、ガンダムだ」

となる。

僕は、

そっちの方が好きです。


■しめ

最近のガンプラは、

本当によく動きます。

技術としては、

間違いなく、

すごい。

昔のガンプラを知っていると、

なおさらです。

でも、

可動域が広いから、

良いガンプラなのか。

僕は、

少し違うと思います。

大事なのは、

何度曲がるかではなく、

そのMSらしいポーズが取れること。

そして、

最終的には、

ただ立っているだけでも、

カッコいいこと。

180度、

膝が曲がる。

それも、

すごい。

でも、

僕が本当に欲しいのは、

180度曲がる膝ではなく、

見た瞬間に「こいつ、カッコいいな」と思える立ち姿なのかもしれません。

……とは言いつつ。

新しいRGが発表されたら、

商品写真を拡大して、

最初に確認すると思います。

「膝、どこまで曲がる?」

人間、

そんなもんです(笑)。

今日はここまで。それでは、また別のお話で。