~ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉という、とんでもないエンジン~

おはこんにちは。どうも僕です。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。

Ξガンダム。

ペーネロペー。

メッサー。

登場するMSも魅力的ですが、

今回、

僕が気になったのは、

もっと奥。

MSの中身です。

メッサーのジェネレーター。

つまり、

モビルスーツの心臓。

宇宙世紀のMSには、

基本的に熱核融合炉が搭載されています。

以前、

このブログでも核融合炉について書きました。

でも、

改めて調べてみると、

宇宙世紀の核融合炉って、

僕らが現実世界で想像する核融合炉とは、

かなり違う。

その名前が、

ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉。

長い。

名前からして、

もう強そうです。

今回は、

メッサーの心臓部から、

宇宙世紀のMSを動かしている、

とんでもない技術について考えてみます。


■そもそも核融合って何?

まず、

現実の話から。

核融合とは、

簡単に言えば、

軽い原子核同士をくっつけて、より重い原子核へ変える反応。

その際、

莫大なエネルギーが放出される。

太陽が輝いているのも、

核融合です。

だから、

地上で核融合を利用できれば、

ものすごいエネルギー源になる。

ただし、

問題があります。

核融合を起こすには、

燃料を極めて高温のプラズマ状態にして、

その状態を維持しなければならない。

簡単に言えば、

小さな太陽みたいなものを、容器の中に閉じ込める。

言葉にすると簡単。

実際には、

とんでもなく難しい。


■そこで宇宙世紀は、ミノフスキー粒子を使う

ここから、

ガンダムになります。

宇宙世紀では、

核融合炉に、

ミノフスキー物理学

が使われています。

その代表が、

ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉。

ここで登場するのが、

Iフィールド。

Iフィールドというと、

僕らガンダム好きは、

どうしても、

「ビームを防ぐバリア」

を想像します。

ビグ・ザム。

デンドロビウム。

クィン・マンサ。

Iフィールド・ジェネレーター。

でも、

そもそものIフィールドは、

それだけの技術ではない。

ミノフスキー粒子によって形成される場を、

核融合炉内部でも利用する。

つまり、

IフィールドはMSの外でビームを防ぐ前に、MSの中で“心臓を動かす”ためにも使われている。

ここが面白い。


■Iフィールドで、炉心を閉じ込める

核融合炉で難しいのは、

超高温状態をどう維持するか。

普通の容器に入れたら、

当然、

容器そのものが耐えられない。

そこで、

ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉では、

Iフィールドを利用して、

炉心内部の燃料やプラズマを閉じ込め、

高温・高圧縮状態を維持する。

さらに、

放射線の封じ込めにも関わる。

つまり、

ザクやガンダムの胴体の中には、

ただの「発電機」が入っているわけではない。

ミノフスキー物理学によって制御された、小型核融合炉が入っている。

そう考えると、

MSの見え方が、

ちょっと変わります。


■ここは「中性子を閉じ込める」とは少し違う

僕も最初、

核融合と聞いて、

こう考えました。

核融合。

↓

中性子が出る。

↓

危ない。

↓

Iフィールドで閉じ込める。

でも、

設定を追っていくと、

もう少し面白い。

宇宙世紀のM&Y型熱核反応炉で使われる核融合反応として語られるのは、

主に、

重水素とヘリウム3。

この組み合わせでは、

主反応として、

ヘリウム4と陽子が生成される。

つまり、

「大量の中性子が飛び散る核融合炉をIフィールドで押さえ込む」

というより、

Iフィールドそのものが核融合反応を成立・維持させるための重要な技術になっている。

こっちの方が、

ガンダムらしい。

ミノフスキー粒子は、

レーダーを邪魔するためだけに存在する、

便利な架空粒子じゃなかった。


■しかも、電気の取り出し方まで違う

さらに、

面白いところ。

現実の発電所を、

ものすごく単純化すると、

熱を作る。

↓

水などを加熱する。

↓

蒸気を作る。

↓

タービンを回す。

↓

発電する。

という、

意外と機械的な仕組みです。

でも、

MSの胴体に、

巨大な蒸気タービンを入れるわけにはいかない。

そこで、

ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉。

設定上、

核融合で生まれたエネルギーを、

Iフィールドの格子構造などを利用して、

直接電力へ変換できる。

つまり、

ボイラー。

タービン。

そういった巨大な設備が必要ない。

だから、

核融合炉を、

MSへ搭載できるサイズまで小型化できた。

ここ。

めちゃくちゃ重要です。


■つまり、ミノフスキー粒子がなければMSは成立しない

ミノフスキー粒子というと、

よく言われます。

レーダーが使えなくなった。

だから、

有視界戦闘になった。

だから、

モビルスーツが生まれた。

もちろん、

それも重要。

でも、

もう一つある。

MSを動かす小型・高出力の核融合炉そのものにも、ミノフスキー物理学が必要だった。

つまり、

ミノフスキー粒子は、

MSが必要になった理由であると同時に、

MSを作れるようになった理由でもある。

これ、

ものすごく綺麗な設定だと思います。

自分で戦場を変えて、

その変わった戦場に適応する兵器まで生み出した。


■そしてメッサー

ここで、

『閃光のハサウェイ』へ戻ります。

メッサー。

マフティーが運用する、

大型の量産型MS。

アナハイム・エレクトロニクス製。

その主動力も、

熱核融合炉です。

ジェネレーター出力は、

3,340kWとされています。

でも、

数字以上に面白いのは、

その内部で何が起きているのか。

20mを超える人型兵器。

歩く。

走る。

飛ぶ。

ビーム兵器を使う。

各部のアクチュエーターを動かす。

センサーを動かす。

生命維持装置も必要。

それだけの巨大兵器を動かすエネルギーを、

胴体に搭載された核融合炉から得ている。

そう考えると、

メッサーの胸部を見る目が、

変わってきます。

あの装甲の奥で、

核融合反応が続いている。


■しかも炉を起動するためにもIフィールドが必要

ここから、

さらに面白い。

核融合炉を安定して動かすために、

Iフィールドが必要。

でも、

考えてみると、

妙な話です。

Iフィールドを作るためには、

エネルギーが必要。

そのエネルギーを作るのが、

核融合炉。

でも、

その核融合炉を起動するためには、

Iフィールドが必要。

……。

鶏が先か、卵が先か。

ここを解決するための仕組みとして、

『閃光のハサウェイ』では、

Iフィールド・アクセラレーターという設定まで出てくる。

炉の起動に先立って、

必要なIフィールドを形成する。

つまり、

MSのエンジンを「スタート」させるだけでも、

ちゃんと技術的な理屈が用意されている。

こういうところ。

僕、

大好きです。


■そしてΞガンダムへ

ここで、

もう一つ気になるMS。

Ξガンダム。

Ξガンダムといえば、

ミノフスキー・フライト。

巨大なMSが、

サブ・フライト・システムに頼らず、

大気圏内を飛ぶ。

これも、

ミノフスキー物理学の応用です。

つまり、

同じミノフスキー粒子という存在が、

機体内部では、

核融合炉。

そして、

機体外部では、

飛行システムなどへ応用されていく。


■「Iフィールド」という一本の技術が枝分かれする

ここが、

宇宙世紀の技術史として面白い。

最初は、

核融合炉。

炉心を制御する。

そこから、

Iフィールドという技術が発展する。

ビーム兵器への防御。

ミノフスキー・クラフト。

ミノフスキー・フライト。

そして、

後の時代には、

さらに違う技術へつながっていく。

つまり、

Ξガンダムが突然、

謎の力で飛んでいるわけではない。

そのずっと前から、

MSの心臓部で使われていた技術が、

少しずつ発展していった先にある。

そう考えると、

Ξガンダムの巨大な機体にも、

ちゃんと技術史がある。


■そして、やっぱりアナハイム

さて。

ここまで、

技術ってすごい。

ミノフスキー物理学すごい。

Ξガンダムすごい。

と、

感心してきました。

でも、

『閃光のハサウェイ』なので、

最後に、

この会社へ行きます。

アナハイム・エレクトロニクス。

メッサー。

そして、

Ξガンダム。

アナハイムの技術が、

深く関わっている。

高性能なジェネレーター。

ミノフスキー技術。

巨大MSを成立させる設計能力。

やっぱり、

アナハイムの技術力、

おかしい。

でも、

もっとおかしいことがある。


■反対側にも、高性能MSがいる

Ξガンダムと戦う、

ペーネロペー。

こちらは、

地球連邦軍側。

そして、

こちらにもアナハイムの技術が関わっている。

つまり、

ものすごく穿った見方をすると、

こうなります。

マフティー側。

「高性能MSください。」

アナハイム。

「はい。」

連邦側。

「高性能MSください。」

アナハイム。

「はい。」

……。

おい。


■企業倫理、どうなってるんだ

もちろん、

実際の設定や開発経緯は、

そんな単純な話ではありません。

でも、

一歩引いて見ると、

ものすごい会社です。

Ξガンダム。

ペーネロペー。

同じ時代。

同じように、

ミノフスキー技術を高度に利用する、

第五世代MS。

そして、

戦場で、

お互いに戦う。

開発側から見れば、

技術の粋。

パイロットから見れば、

命を預ける機体。

でも、

企業から見れば、

……。

いや。

これ以上は、

やめておきましょう(笑)。


■でも、これこそアナハイムなのかもしれない

宇宙世紀を見ていると、

アナハイムは、

単なるMSメーカーではありません。

政治。

軍事。

経済。

技術。

その全部の間にいる。

ガンダムを作る。

量産機も作る。

連邦とも仕事をする。

反連邦側とも関係を持つ。

そして、

戦争が終わっても、

会社は残る。

以前、

宇宙世紀の組織について書きました。

地球連邦。

ジオン。

ティターンズ。

エゥーゴ。

ネオ・ジオン。

組織は、

何度も変わる。

でも、

その裏側で、

技術を供給する企業が存在する。

そう考えると、

宇宙世紀を動かしているのは、

政治家でも、

ニュータイプでもなく、

実はアナハイムなんじゃないか。

そんな穿った見方までしたくなります。


■メッサーの胸の中から、宇宙世紀が見える

最初は、

ただの核融合炉の話でした。

メッサーのエンジン。

どう動いているんだろう。

そこから、

ミノフスキー粒子。

Iフィールド。

核融合炉。

小型化。

Ξガンダム。

ミノフスキー・フライト。

ペーネロペー。

そして、

アナハイム。

全部、

つながってくる。

これが、

ガンダムの設定を掘る面白さだと思います。

MSの胸の中を覗いただけなのに、

最後は、

宇宙世紀の政治と企業倫理まで出てきた。


■しめ

ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉。

名前だけ聞くと、

難しい。

でも、

簡単に言えば、

ミノフスキー物理学によって、小型化された高性能な核融合炉。

Iフィールドによって、

炉心内部の状態を制御する。

そして、

核融合によって得られる巨大なエネルギーを、

MSを動かす力へ変える。

だから、

ザクが動く。

ガンダムが動く。

メッサーが動く。

そして、

その技術をさらに発展させた先に、

Ξガンダムのような、

空を飛ぶ巨大MSまで現れる。

僕らは、

ミノフスキー粒子というと、

「レーダーを使えなくする架空粒子」

くらいに思ってしまう。

でも、

実は違う。

戦場を変えた。

MSを生み出した。

MSの心臓を動かした。

ビーム兵器へつながった。

そして、

巨大なMSを空まで飛ばした。

宇宙世紀という世界そのものを成立させている粒子。

そう考えると、

ミノフスキー博士。

とんでもないものを見つけてしまいました。

そして、

その技術を使って、

Ξガンダムとペーネロペーの両方に関わるアナハイム。

やっぱり、

とんでもない会社です。

技術力は、

間違いなく超一流。

企業倫理については、

……。

Iフィールドで包んでおきましょう(笑)。

今日はここまで。それでは、また別のお話で。