おはこんにちは。どうも僕です。

前回、

ザクの左肩に付いている、

スパイクアーマー

について考えました。

すると当然、

反対側が気になる。

右肩です。

ザクIIの右肩には、

大きな板状のシールドが付いている。

子供の頃から、

当たり前のように見てきました。

でも、

改めて見ると、

かなり変です。

その位置、本当に弾を防げる?

しかも、

ガンダムのように手で持っていない。

肩に固定されている。

動かせる範囲も限られる。

だったら、

普通に盾を持った方がよくない?

今回は、

ザクの右肩にあるシールドについて、

ちょっと真面目に考えてみます。


■まず、シールドなのに「構えられない」

盾。

普通に考えれば、

攻撃が来る方向へ向けます。

ガンダムもそうです。

腕にシールドを装備しているので、

前へ出せる。

身体の正面を守れる。

向きを変えられる。

ところが、

ザク。

右肩。

固定。

しかも、

身体の横。

正面から撃たれたら、

胸、普通に見えてます。

初めて見た人なら、

たぶん思う。

「そこじゃなくない?」

僕も今さら、

そう思います。


■でも「盾」と考えるから変なのかもしれない

ここで、

少し考え方を変えてみます。

ザクの肩シールドを、

ガンダムのシールドと同じものだと考える。

すると、

使いにくそうです。

でも、

あれを、

可動式の盾ではなく追加装甲

と考えたらどうでしょう。

途端に、

少し意味が変わってきます。

つまり、

敵の攻撃を見て、

「盾で受ける!」

ではない。

最初から、

特定方向の防御力を上げておく。

戦車でいう、

装甲を厚くする場所を決める感覚に近い。


■ザクは、どちらを敵に向けるのか

ここで、

ザク・マシンガンを構えた姿を思い出します。

両手で武器を持つ。

身体を少しひねる。

右肩が、

前方寄りに出る姿勢になることがある。

すると、

右肩のシールドが、

完全な横ではなく、

斜め前方から見た時に、

機体の一部を隠す。

なるほど。

真正面に巨大な盾を構えるほどではない。

でも、

射撃姿勢によっては、

肩や上半身の一部に対する追加防御になる可能性はある。

つまり、

ザクの姿勢まで含めて考える装甲

なのかもしれません。


■腕を守りたかった可能性

さらに気になるのが、

腕です。

MSにとって、

腕はかなり重要。

ザク・マシンガン。

バズーカ。

ヒート・ホーク。

多くの武器を、

手で扱います。

つまり、

腕をやられると、

攻撃能力が一気に落ちる。

そこで、

右肩周辺に大きな装甲を置く。

肩関節。

上腕。

場合によっては、

胴体の一部。

そこを守る。

人間なら、

肩に大きな装甲板を付けて、

武器を持つ腕を守るようなものです。

そう考えると、

ちょっと分かる。


■だったら左肩にも付ければいい

でも、

すぐ次の疑問。

左右両方に付ければよくない?

防御力を上げたいなら、

両肩にシールド。

その方が、

普通に強そうです。

ところが、

左肩には、

前回の記事で取り上げた、

スパイクアーマー。

右は防御。

左は格闘。

見事なくらい、

役割が違う。

これ、

合理的なのか。


■左右非対称というザクの面白さ

工業製品として考えれば、

左右共通部品が多い方が楽です。

生産。

補給。

整備。

交換。

同じ部品を使える方が、

基本的には都合がいい。

ところがザクは、

わざわざ、

左右で肩を変えている。

右。

シールド。

左。

スパイク。

つまり、

設計思想として、

左右に別の役割を持たせている。

右で守る。

左でぶつかる。

ちょっと、

人間の兵士っぽい。

盾を持つ側。

武器を使う側。

もちろんザクの場合、

そのままではありません。

でも、

左右非対称にすることで、

MSを単なる機械ではなく、

「戦う人型兵器」に見せている。

ここは、

ザクというデザインのすごいところだと思います。


■でも手持ちシールドの方が便利じゃない?

そして、

また最初の疑問へ戻ります。

だったら、

手で持てばいい。

確かに、

防御だけ考えれば、

そちらの方が便利そうです。

でも、

手で盾を持つと、

当然、

片手が塞がります。

ザク・マシンガンを両手で保持したい。

バズーカも扱いたい。

ヒート・ホークも使いたい。

武器を持ち替えたい。

MSの「手」は、

かなり重要です。

なら、

盾を肩に付けてしまえば、両手を自由に使える。

これは、

かなり大きなメリットです。


■「手を空ける」という発想

人型兵器であるMSにとって、

マニピュレーター。

つまり手は、

ものすごく便利です。

銃を持つ。

バズーカを持つ。

斧を持つ。

物をつかむ。

場合によっては、

作業までできる。

そんな万能装置を、

盾を持つだけに使ってしまう。

もったいない。

だったら、

防御装備は肩へ。

手は武器へ。

ザクの肩シールドは、

MSの「手」を自由にするための装備

と考えると、

かなり合理的に見えてきます。


■ただし、弱点もある

もちろん、

いいことばかりではありません。

最大の問題は、

防御方向を自由に変えられないこと。

攻撃が左から来る。

守れない。

下から来る。

難しい。

正面から来る。

姿勢によっては、

胴体が普通に見える。

ガンダムのような可動式シールドなら、

攻撃方向へ合わせられる。

ザクは、

それができない。

つまり、

防御性能そのものより、

両手を使える利便性を優先したシールド

とも考えられます。


■さらに宇宙空間ならどうだろう

地上なら、

敵はある程度、

前後左右から来ます。

でも、

宇宙。

上も下もある。

三次元。

そうなると、

右肩だけ守るシールドは、

さらに心許なく見える。

敵がどこから撃ってくるか分からない。

だったら、

固定シールドって、

結構微妙です。

ここで、

僕はまた思います。

もしかすると、

ザクのシールドは、

MSという兵器がまだ発展途中だった証拠

なんじゃないか。


■ザクは「完成された答え」ではない

ザクIIを見ると、

あまりにも完成されたデザインなので、

忘れてしまいます。

でも、

宇宙世紀の兵器史として考えれば、

かなり初期のMSです。

MSは、

どう戦うべきなのか。

何を持たせるべきなのか。

装甲はどこに必要なのか。

盾は手で持つのか。

肩に付けるのか。

格闘戦はするのか。

まだ、

正解が決まっていない。

だから、

右肩にシールド。

左肩にスパイク。

今見ると、

少し不思議。

でも、

そこに、

新兵器を試行錯誤しながら作った感じ

がある。

僕は、

そこが好きです。


■そしてゲルググを見る

ジオンMSの進化を見ていくと、

面白い。

ザク。

肩に固定シールド。

グフ。

より格闘戦を意識。

ドム。

また違う方向へ進む。

そして、

ゲルググ。

ゲルググになると、

大きなシールドを装備する。

ザクとは、

かなり違います。

MS同士の戦闘経験が蓄積された。

連邦のMSとも戦った。

ビーム兵器も登場した。

その結果、

防御装備の考え方も変わっていった。

そう見ると、

ザクの肩シールドは、

単に古い装備なのではなく、

MSの防御思想が進化する途中にあった装備

にも見えてきます。


■そしてガンプラで見ると、やっぱり格好いい

ここまで、

ああでもない。

こうでもない。

と考えてきました。

でも、

最後はこれです。

ザクの右肩シールド。

格好いい。

RGでも、

MGでも、

ザクを斜めから見る。

右肩の四角いシールド。

反対側の丸いスパイクアーマー。

左右非対称。

このシルエット。

もう、

ザクです。

両肩に同じ装甲を付けたら、

合理的かもしれない。

でも、

たぶん僕らが知っているザクではなくなる。


■兵器としての合理性と、デザインとしての合理性

ここ、

面白いところです。

現実の兵器として考えれば、

「本当にそれが最適?」

という部分がある。

でも、

アニメの兵器として見ると、

完璧に近い。

遠くから見ても、

ザクだと分かる。

シルエットだけでも分かる。

右と左で、

役割が違う。

そして、

兵器としての性格まで伝わってくる。

これ、

すごいことだと思います。


■しめ

ザクの右肩シールド。

あの位置で、

本当に弾を防げるのか。

考えてみると、

万能な盾ではありません。

攻撃方向に合わせて動かせない。

守れる範囲も限られる。

宇宙空間なら、

なおさら不安。

でも、

肩へ固定することで、

両手を自由に使える。

射撃姿勢によっては、

肩や腕、

上半身の一部を守れる。

そして何より、

左肩のスパイクアーマーと組み合わせることで、

ザクというMSに、

強烈な個性を与えている。

右で守る。

左で攻める。

手は武器を持つ。

そう考えると、

意外とよくできている。

ただ、

僕がパイロットなら、

一つだけお願いしたい。

敵が撃ってきた時、

ちゃんと右側から撃ってください。

無理か。

今日はここまで。それでは、また別のお話で。