おはこんにちは。どうも僕です。

前回、ホワイトベースの中で120人以上がどう生活しているのかを考えました。

食料、水、空気、寝床。

そこで、もっと根本的なことに気づきました。

そもそも、なんでみんな普通に歩いているんだ?

宇宙です。

ホワイトベースは宇宙船です。

なのに食堂では普通に食事をして、ベッドで眠り、ブリッジでは床に立っている。

今回は、ガンダム世界では当たり前すぎて誰も気にしなくなった、**宇宙戦艦の「重力」**を考えてみます。


■宇宙なら、本来は浮く

現実のISSを見ると分かりやすい。

宇宙飛行士は船内を浮いて移動します。食べ物も、水も、工具も、固定しなければ浮いてしまう。

ところがホワイトベースでは、そんな描写はあまりありません。

コップを置く。椅子に座る。廊下を走る。

つまり少なくとも居住区の多くでは、人間が「下」を認識できる環境が存在しているように見えます。

では、その重力はどこから来るのでしょう。


■方法① 艦そのものを回転させる

人工重力を作る方法として有名なのが、遠心力です。

宇宙ステーションを巨大な輪にして回転させる。すると外周方向へ押し付けられ、それを重力のように利用できる。

理屈としては成立します。

ただ、ホワイトベース。

回ってない。

少なくとも艦全体がグルグル回転する構造には見えません。

居住区だけを内部で回転させる方法も考えられますが、劇中を見る限り、そこまで大掛かりな回転居住区があるようにも見えない。

となると、別の方法が必要です。


■方法② 加速そのものを重力にする

もう一つは、加速です。

車が急発進すると、身体がシートへ押し付けられます。

宇宙船でも同じ。

一定方向へ加速し続ければ、その反対方向を「下」として感じられる。

これは物理的には非常に自然です。

ただし、ホワイトベースはずっと一定加速しているわけではありません。

旋回する。減速する。停止する。戦闘する。

そのたびに艦内の「下」が変わったら大変です。

タムラ料理長の鍋が飛んでいきます。


■戦闘中なんて、もっと大変

さらにMS母艦です。

急加速。

回避運動。

被弾。

姿勢変更。

もし艦の加速度だけで重力を作っているなら、乗員はそのたびに身体を振り回されることになります。

ブリッジの椅子にベルトがあるのは分かる。

でも、厨房。

医務室。

居住区。

格納庫。

全部を常時戦闘加速へ対応させるのは、かなり厳しい。

やはり宇宙世紀の艦艇には、加速とは別に艦内環境を安定させる何かがあるように思えます。


■そこで出てくるミノフスキー技術

ガンダム世界で重力と聞くと、やっぱりここへ来ます。

ミノフスキー粒子。

ホワイトベースは、ミノフスキー・クラフトによって地球上でも巨大な船体を浮かせることができます。

何万トンという艦を浮かせる。

これだけでも、とんでもない技術です。

ならば、

「同じ技術を利用して、艦内にも人工的な重力を作っているのでは?」

と考えたくなります。


■でも、ここは少し注意

ミノフスキー・クラフトがある。

だから人工重力も作れる。

……と、簡単につなげたくなる。

ただし、艦内重力がミノフスキー・クラフトによって作られている、と公式に単純明快に説明されているわけではありません。

ミノフスキー・クラフトは、ミノフスキー粒子を利用して浮揚する技術。

「物体を浮かせる」と「艦内に地球と同じ重力場を作る」は、同じように見えて別の話です。

だからここからは、設定というより僕の考察です。


■もしかすると「1G」を作っている必要はない

ここで少し考え方を変えてみます。

ホワイトベースの中。

本当に地球と同じ1Gでしょうか?

もしかすると、

0.3Gや0.5G程度なのかもしれない。

人間が床を歩ける。

食器がテーブルに置ける。

物が勝手に浮かない。

それだけなら、必ずしも1Gである必要はありません。

むしろ長期航海では、身体への負担を考えながら最低限の重力を維持する。

その方がエネルギー的にも合理的です。


■格納庫と居住区で重力が違う可能性

これも面白い。

艦全体を同じ重力にする必要はあるのでしょうか。

居住区。

重力あり。

厨房。

重力あり。

医務室。

重力あり。

でもMS格納庫。

重力を弱くする。

18mのMS。

数十トン。

これを整備するなら、重力が弱い方が便利な場面もありそうです。

巨大な部品を運ぶ。

MSを移動する。

装甲を交換する。

重力を区画ごとに制御できるなら、MS母艦としては非常に合理的です。


■逆に、重力を利用してMSを固定する

ただし、無重力が必ず便利とも限りません。

巨大なMSが格納庫でふわふわ浮いていたら、それはそれで怖い。

数十トンのガンダムがゆっくり流れてきます。

嫌です。

だから格納庫では弱い重力を与えながら、固定アームや係留装置を併用する。

整備内容によって重力を変える。

もしそんなことができるなら、かなり未来の軍艦らしい。


■そして人間にとって重力は重要

人工重力は「歩きやすくする装置」だけではありません。

現実の宇宙飛行では、長期間の微小重力環境によって筋肉や骨など人体へさまざまな影響が出ます。

ホワイトベースのように何週間、何か月と航海する艦なら、これは無視できない。

兵士です。

降りた瞬間、

「立てません。」

では困る。

つまり艦内重力は、快適装備ではなく、乗員を戦える身体に保つための軍事設備でもあるわけです。


■重力装置が壊れたら?

ここで怖いことを考えます。

戦闘中。

被弾。

艦内重力停止。

突然、

食器。

工具。

薬品。

弾薬。

人間。

全部浮く。

MS格納庫なら、さらに危険です。

だから宇宙戦艦の人工重力システムは、生命維持装置と同じくらい冗長化されているはずです。

区画ごとに独立。

故障しても全艦停止しない。

非常時には磁気ブーツや手すりで移動する。

そう考えると、宇宙戦艦の廊下に手すりがある理由まで気になってきます。


■ホワイトベースは「重力まで運んでいる」

前回。

宇宙戦艦は、

水を再生する。

空気を作る。

食料を積む。

人間を眠らせる。

一つの街だと書きました。

今回さらに一つ増えました。

重力。

地球ではタダで存在するものまで、宇宙では船が用意しなければならない。

空気。

水。

温度。

そして重力。

そう考えると、宇宙戦艦って本当にすごい。


■しめ

子どもの頃、ホワイトベースの中をブライトたちが普通に歩いていることに何の疑問も持ちませんでした。

でも、本来なら宇宙です。

人間は浮く。

水も浮く。

食事も大変。

長期間暮らせば、身体にも影響が出る。

それなのに、ホワイトベースの中では「地球の日常」が維持されている。

もしかすると、宇宙戦艦の本当にすごい技術は主砲でもMSカタパルトでもないのかもしれません。

地球から何万km離れても、人間の周りだけは「地球」にしてしまう。

空気を作り、水を戻し、温度を保ち、そして「下」まで作る。

その一部にミノフスキー技術が使われているのか。

あるいは、まったく別の人工重力技術が存在するのか。

公式設定だけでは、すべてを説明しきれません。

でも一つだけ確かなのは、

ホワイトベースはガンダムを運んでいるだけではない。

120人以上が生きられる「地球の環境」そのものを、宇宙へ運んでいる。

そう考えると、あの船。

前回より、さらに巨大に見えてきました。

今日はここまで。

それでは、また別のお話で。