おはこんにちは。
どうも僕です。
今日は、
いつもの、
モビルスーツの構造でも、
武器の話でもありません。
少し、
寂しい話です。
東京。
お台場。
ダイバーシティ東京 プラザ。
そこに立つ、
巨大な白いモビルスーツ。
RX-0 ユニコーンガンダム。
その実物大立像が、
2026年8月31日をもって、
展示を終了します。
公式サイトには、
こうあります。
「8年11カ月にわたってお台場で親しまれてきた」
8年11カ月。
改めて数字にすると、
長い。
今回は、
一体のガンダムが、
街からいなくなることについて、
少し書いてみたいと思います。
■最初にお台場へ立ったのは、ユニコーンではなかった
ユニコーンガンダム以前。
お台場には、
RX-78-2 ガンダムがいました。
そして、
2017年。
その場所を受け継ぐように、
ユニコーンガンダムが立った。
9月24日に一般公開。
全高約19.7メートル。
そして何より、
驚いたのが、
変身する。
ユニコーンモードから、
デストロイモードへ。
頭部。
顔。
肩。
腰。
そして、
全身から見えるサイコフレーム。
「実物大ガンダムが立っている。」
だけでも凄かった時代から、
ついに、
実物大ガンダムが変身する時代になった。
初めて見た時の、
あの妙な感覚。
覚えている人も、
多いのではないでしょうか。
■でも、いつの間にか「いるのが普通」になった
不思議なものです。
最初は、
あれだけ非日常だったものが、
何年もそこにあると、
日常になります。
お台場へ行く。
ダイバーシティへ行く。
すると、
ユニコーンがいる。
待ち合わせをする人。
写真を撮る人。
買い物へ向かう人。
外国から来た観光客。
そして、
その向こうに、
19.7メートルのモビルスーツ。
冷静に考えれば、
ものすごい景色です。
でも、
いつの間にか、
「そこにいるもの」になっていました。
■ガンダムを知らない人まで写真を撮っていた
これが、
実物大立像の面白いところだったと思います。
ガンダムファンだけではない。
子ども。
家族。
カップル。
海外からの観光客。
作品を知らない人でも、
立ち止まる。
そして、
見上げる。
スマホを出す。
写真を撮る。
なぜか。
単純です。
デカいから。
19メートルを超える人型の機械が、
目の前に立っている。
設定を知らなくても、
圧倒される。
これこそ、
実物大で作った意味だったのだと思います。
■ガンプラでは分からない「大きさ」
僕らは、
ガンダムの大きさを知っています。
RX-78-2なら、
18メートル。
ユニコーンなら、
約20メートル。
数字では、
知っている。
でも、
数字と、
体感は違います。
足元に立つ。
見上げる。
首が上を向く。
脚だけで、
自分より遥かに大きい。
「ああ……。
モビルスーツって、
本当にこんなにデカいのか。」
あの感覚。
ガンプラでは、
絶対に味わえません。
■そして、少し怖い
格好いい。
でも、
実物大になると、
もう一つ感じることがあります。
怖い。
もし、
これが歩いたら。
もし、
この足が動いたら。
もし、
あの腕にビームライフルが握られていたら。
僕らがアニメで見ているモビルスーツは、
本来、
これほど巨大な兵器です。
以前、
このブログでも、
モビルスーツの転倒について考えました。
実物大立像を見れば、
よく分かります。
あれが、
市街地で倒れる。
それだけで、
大事故です。
実物大ガンダムには、
アニメでは麻痺してしまう、
モビルスーツという兵器の巨大さ
を思い出させる力がありました。
■8年11カ月という時間
ユニコーンガンダムが、
お台場に登場したのは、
2017年9月。
そこから、
2026年8月まで。
8年11カ月。
その間、
世の中も、
随分変わりました。
そして、
ガンダムも変わった。
新しい作品が生まれ、
新しいガンプラが発売され、
新しいファンが増えた。
海外から、
ガンダムを見に来る人もいる。
それでも、
お台場へ行けば、
ユニコーンは、
同じ場所に立っていた。
だからこそ、
撤去と聞くと、
妙に寂しい。
■最後の姿は「Ver. TWC FINAL」
そして、
ただ撤去するわけではありません。
最後に、
少し粋なことをしてくれました。
フィナーレに向けて、
メカニカルデザイナー、
カトキハジメ氏による特別装飾を実施。
現在、
「RX-0 ユニコーンガンダム Ver. TWC FINAL」
として公開されています。
期間は、
2026年6月20日から、
8月31日まで。
最後だから、
元に戻すのではない。
最後だから、
もう一度、
新しい姿にする。
ユニコーンらしいな、
と思います。
■そして最後の10日間
さらに、
8月22日から31日まで。
最後の10日間には、
実物大立像と、
ダイバーシティ東京 プラザ壁面の「WALL-G」が連動する、
特別映像、
『UNICORN GUNDAM Statue ― BEYOND POSSIBILITY ―』
が上映されています。
今日、
この記事を書いている時点では、
もう始まっています。
そして、
あと数日で終わる。
そう考えると、
急に現実味が出てきます。
■「撤去」ではなく「展示終了」
ここで、
少し言葉について。
ニュースを見ると、
どうしても、
「撤去」
という言葉が目に入ります。
でも、
公式の表現は、
**「展示終了」**です。
この違い。
個人的には、
結構好きです。
壊して終わり。
ではない。
一つの展示が、
役目を終える。
そんな感じがする。
そして現在、バンダイナムコグループは、ガンダム50周年となる2029年へ向けて**「ガンダムランドマーク構想」**も発表しています。世界中のファンが訪れたくなる「ガンダムの新しい施設」を日本に作る計画で、詳細は今後発表される予定です。
だから、
これが、
実物大ガンダムの終わりとは限らない。
■なぜ、こんなに寂しいのか
考えてみました。
ユニコーンガンダムが、
好きだから。
もちろん、
それもあります。
でも、
たぶん、
それだけではありません。
ずっとあると思っていたから。
これなんですよね。
いつでも見られる。
また今度行けばいい。
次に東京へ行った時でいい。
そう思っているうちに、
8年11カ月。
そして、
終わる。
■ガンダムも「風景」になる
立像って、
不思議です。
最初は、
イベントです。
人が集まる。
ニュースになる。
写真を撮る。
でも、
長くそこに立ち続けると、
イベントではなくなる。
風景になる。
お台場の空。
ダイバーシティ。
夕暮れ。
夜のライト。
その中に、
ユニコーンがいる。
ガンダムという架空の兵器が、
いつの間にか、
東京の景色の一部になっていた。
これ。
改めて考えると、
凄いことです。
■僕らが失うのは「立像」だけではない
8月31日。
ユニコーンガンダムの展示は、
終わります。
でも、
寂しいのは、
19.7メートルの構造物がなくなるからだけではない。
そこへ行った記憶。
初めて見上げた記憶。
写真を撮った記憶。
ガンダムベースへ行った記憶。
家族や友人と行った人もいるでしょう。
その中心に、
ずっと、
白いモビルスーツがいた。
だから、
ユニコーンがいなくなるということは、
一つの時代の景色がなくなる
ということなのかもしれません。
■しめ
ガンダムは、
アニメの中にいます。
ガンプラにもいます。
ゲームにもいます。
でも、
お台場のユニコーンは、
少し違いました。
空を見上げれば、
そこにいた。
雨の日も。
夏の暑い日も。
夜も。
約9年間。
ずっと、
そこに立っていた。
だから、
いつの間にか、
特別ではなくなった。
そして、
特別ではなくなった頃に、
いなくなる。
これ。
妙に寂しい。
でも、
ユニコーンガンダムという作品には、
こんな言葉があります。
「可能性」。
一つの役目が終わる。
だからといって、
ガンダムが終わるわけではない。
むしろ、
次に何が始まるのか。
少しだけ、
期待して待っていたいと思います。
ただ、
その前に。
まだ間に合う人は、
もう一度、
あの足元へ。
そして、
少し離れて、
見上げてみる。
写真を撮るのもいい。
でも、
最後くらいは、
スマホを下ろして、
自分の目で見ておくのも、
いいかもしれません。
さよなら、ユニコーン。
8年11カ月。
お台場に、
ガンダムがいる風景を作ってくれて、
ありがとう。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。