おはこんにちは。
どうも僕です。
ガンダムを見ていて、
ふと思いました。
ガンダム。
ザク。
ジム。
ほとんどのモビルスーツには、
人間と同じような「手」があります。
しかも、
ちゃんと指まである。
その手で、
ビームライフルを握る。
マシンガンを持つ。
バズーカを構える。
ビームサーベルを抜く。
シールドを持つ。
見慣れすぎて、
何とも思わなくなっています。
でも、
兵器として考えてみると、
かなり不思議です。
戦車の主砲に、
指なんてありません。
戦闘機のミサイルも、
翼へ固定されています。
だったら、
モビルスーツも、
武器を腕へ直接取り付ければいい。
その方が、
頑丈そうです。
なのに、
わざわざ五本指。
なぜでしょう。
今回は、
モビルスーツの、
「手」
について考えてみたいと思います。
■そもそも、あの武器は何kgある?
まず気になるのが、
武器の重量です。
ザク・マシンガン。
ビームライフル。
ジャイアント・バズ。
人間から見れば、
もはや小さな大砲です。
それを、
モビルスーツは、
手で持っています。
しかも、
ただ持つだけではありません。
走る。
跳ぶ。
宇宙では急加速する。
急停止する。
方向転換する。
それでも、
武器を落とさない。
これ。
相当な保持力が必要です。
■急加速したら、ライフルだけ飛んでいかない?
以前、
モビルスーツの推進剤について書きました。
宇宙戦では、
急加速。
急減速。
急旋回。
激しい機動を繰り返します。
当然、
手に持っている武器にも、
大きな力がかかる。
人間だって、
電車が急発進したら、
持っている荷物を落とすことがあります。
それを、
18メートルの機械が、
戦闘機動をしながら、
巨大なライフルを保持する。
つまり、
モビルスーツの手は、
見た目以上に、
かなり重要な機械だったはずです。
■指の力だけで持っているのか?
ここで疑問。
本当に、
指の握力だけで、
ライフルを保持しているのでしょうか。
私は、
それだけではないと思っています。
手のひら。
武器のグリップ。
そこに、
機械的な固定機構があっても不思議ではありません。
人間の手のように、
ただ握る。
ではなく、
握ったあと、ロックする。
そう考えた方が、
兵器としては合理的です。
■「握る」と「固定する」は別だった?
たとえば、
ライフルを握る。
位置が決まる。
手のひらとグリップが接続される。
機械的に固定。
さらに、
機体と武器の間で、
電力や情報をやり取りする。
そうなれば、
指は、
武器を保持するためだけのものではありません。
武器を正しい位置へ持っていくための装置
とも考えられます。
最後の保持は、
別のロック機構が担当する。
これなら、
激しい機動でも、
簡単には武器を落とさないでしょう。
■では、指が一本壊れたら?
ここで、
今回のタイトルです。
ガンダムの指が一本折れたら、
ビームライフルは撃てないのか。
おそらく、
一本程度なら、
すぐ撃てなくなるとは限らないでしょう。
もし武器保持用のロック機構があるなら、
なおさらです。
ただし、
問題は別のところに出てきます。
武器を拾う。
持ち替える。
サーベルを抜く。
細かい作業をする。
つまり、
手の自由度が落ちる。
戦闘能力そのものが、
少しずつ制限されていく。
■だったら最初から腕に銃を付ければいい
でも、
まだ疑問は残ります。
そんな複雑な手を作るくらいなら、
最初から腕へ銃を付ければいい。
確かに、
その方が合理的です。
武器を落とさない。
反動も機体全体で受けられる。
接続部分も頑丈にできる。
実際、
ガンダムシリーズにも、
腕部固定武装を持つ機体は存在します。
では、
なぜすべてのモビルスーツが、
そうならなかったのでしょう。
■答えは「持ち替えられるから」
ここで、
五本指の最大の意味が出てきます。
ライフルを使う。
弾がなくなる。
捨てる。
バズーカを拾う。
敵が近づく。
バズーカを捨てる。
ビームサーベルを抜く。
さらに、
シールドを持つ。
全部、
同じ手でできる。
これ。
ものすごい汎用性です。
■武器ごとに機体を作らなくていい
もし、
武器をすべて腕へ固定するとします。
マシンガン用腕。
バズーカ用腕。
格闘用腕。
作業用腕。
任務によって、
装備を交換しなければなりません。
でも、
「手」があれば違う。
グリップの規格さえ合わせれば、
いろいろな武器を使える。
つまり、
武器側を、
「モビルスーツが握れる形」に統一すればいい。
■これ、実はUSBみたいなもの?
ちょっと極端ですが、
考え方は似ています。
機械ごとに、
専用端子を作る。
これは面倒です。
だから、
共通規格を作る。
同じ端子なら、
いろいろな機器を接続できる。
モビルスーツの手も、
似ています。
ザク・マシンガン。
バズーカ。
ヒート・ホーク。
武器の種類は違う。
でも、
握れる。
これだけで、
同じ機体が使える。
つまり、
五本指そのものが、
モビルスーツ世界における、
巨大な共通規格だったのかもしれません。
■しかも「武器以外」も持てる
そして、
手の凄さは、
ここからです。
武器だけではありません。
コンテナを持つ。
瓦礫をどける。
扉を開ける。
物資を運ぶ。
味方の機体を支える。
損傷した機体を引っ張る。
場合によっては、
人間を救助する。
専用武装だけを搭載した兵器には、
できない仕事です。
つまり、
モビルスーツは、
戦闘兵器でありながら、
巨大な作業機械にもなれる。
■人型だから「現場で何とかできる」
これ、
かなり重要だと思います。
戦場では、
予定通りにいかない。
道路が塞がれる。
建物が倒れる。
味方機が動けない。
弾薬がない。
そんな時、
手がある。
掴める。
押せる。
引ける。
持てる。
つまり、
人間が現場でやっていることを、
巨大なサイズで実行できる。
これこそ、
人型兵器の強みなのかもしれません。
■戦場に落ちている武器を拾える
そして、
ガンダムでは、
時々あります。
武器を失う。
別の武器を拾う。
これ、
よく考えると凄い。
普通の兵器なら、
専用の取り付け装置が必要です。
でも、
モビルスーツなら、
サイズと規格さえ合えば、
拾って使える可能性がある。
つまり、
戦場そのものが、
武器庫になる。
以前書いた、
兵站や旧式機の記事とも、
ここでつながってきます。
■ただし「敵の武器」まで使えるとは限らない
もちろん、
握れれば何でも使える、
とは限りません。
電力供給。
照準システム。
認証。
弾薬。
通信規格。
武器制御。
これらが合わなければ、
まともに使えない可能性があります。
でも、
実弾兵器ならどうでしょう。
引き金を機械的に操作できる。
照準は、
機体側のセンサーで補う。
最低限、
撃つだけならできる。
そんな武器もありそうです。
■ビーム兵器になると話が変わる
ビームライフルの場合、
さらに複雑になります。
エネルギー。
射撃情報。
照準。
武器状態。
場合によっては、
機体側との接続が必要になる。
だから、
見た目は同じ「手持ち武器」でも、
内部では、
かなり高度なやり取りをしているはずです。
つまり、
モビルスーツの手は、
ただのクレーンではない。
武器とのインターフェース
でもある。
■だから手のひらにも端子がある?
ガンプラを作っていると、
手のひらや武器側に、
接続部分があります。
もちろん、
模型として武器を保持するための構造です。
でも、
モビルスーツ世界として考えると、
面白い。
手のひらに、
電力。
データ。
固定。
これらをまとめた接続部がある。
武器を握る。
ロック。
接続。
機体側のモニターへ、
弾数が表示される。
照準システムとリンクする。
そう考えると、
あの「手」は、
かなりハイテクです。
■指は精密機械なのに、最前線にある
ただし、
大きな弱点があります。
指。
細い。
関節が多い。
複雑。
そして、
機体の一番外側にある。
つまり、
めちゃくちゃ壊れやすそう。
被弾。
格闘。
転倒。
武器の反動。
いろいろな衝撃を受けます。
それなのに、
武器を使うためには、
かなり重要。
設計者からしたら、
相当悩ましい部分だったはずです。
■整備兵泣かせだったかもしれない
五本指。
一つの指に、
複数の関節。
それぞれに、
駆動機構。
センサー。
配線。
それが、
左右で10本。
これ。
整備したくない。
たぶん、
めちゃくちゃ面倒です。
それでも、
モビルスーツの手は、
ほとんど消えなかった。
ということは、
整備の面倒さを上回るだけの、
メリットがあった。
そう考えられます。
■技術が進んでも「手」は残った
一年戦争。
ザク。
ジム。
ガンダム。
そこから、
時代は進みます。
Zガンダム。
νガンダム。
ユニコーン。
F91。
機体の構造は、
どんどん変わっていく。
装甲も変わる。
ジェネレーターも進化する。
武器も強くなる。
でも、
手。
残っている。
これ。
結構重要なことだと思います。
■モビルスーツ最大の発明は「ビームライフル」ではない?
モビルスーツの象徴的な技術。
ビーム兵器。
ミノフスキー粒子。
高性能ジェネレーター。
いろいろあります。
でも、
兵器としての汎用性を考えるなら、
もっと単純なものが重要だったのかもしれません。
物を掴めること。
たったそれだけ。
でも、
それによって、
武器を交換できる。
作業ができる。
救助ができる。
運搬できる。
戦場で、
その場にあるものを利用できる。
つまり、
五本指によって、
モビルスーツは、
単機能の兵器から、
汎用機械になった。
■人間の形をしている最大の意味
「なぜモビルスーツは人型なのか。」
ガンダムを見ていると、
何度も出てくる疑問です。
AMBAC。
地形への対応。
人間と同じ設備を利用できる。
理由はいろいろ考えられます。
でも、
私は、
手もかなり大きいと思います。
人間が、
何千年も道具を使ってきた理由。
それは、
手があるから。
剣。
槍。
ハンマー。
銃。
道具が変わっても、
人間そのものを作り替える必要はありません。
握ればいい。
モビルスーツも、
同じなのかもしれません。
■しめ
ガンダムの手。
昔は、
何とも思いませんでした。
ロボットだから、
手がある。
ただ、
それだけ。
でも、
兵器として考えてみると、
この五本指。
妙に合理的です。
ライフルを持つ。
捨てる。
サーベルを抜く。
シールドを構える。
物を運ぶ。
味方を助ける。
そして、
別の武器を拾う。
機体を作り替えなくても、
道具を変えるだけで、
役割を変えられる。
つまり、
モビルスーツ最大の汎用装備は、
ビームライフルでも、
ビームサーベルでもない。
もしかすると、
最初から付いていた、
あの五本の指だったのかもしれません。
そして、
ガンプラを作っている時。
ライフルを持たせようとして、
ポロッ。
また持たせる。
ポロッ。
「全然持てん。」
……現実のモビルスーツでもこれだったら、
整備兵は発狂するでしょう。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。