おはこんにちは。
どうも僕です。
ガンダムを見ていると、
どうしても目が行くのは、
ビームライフル。
スラスター。
ジェネレーター。
そして、
高出力。
でも、
大人になってから少し気になることがあります。
それだけエネルギーを使って、熱はどこへ捨てているの?
ということ。
地上なら、
空気があります。
風があります。
冷却水も使える。
でも、
宇宙空間には、
ほとんど空気がありません。
つまり、
地上のように、
風で冷やすことができない。
これ。
考えてみると、
かなり厄介です。
今回は、
モビルスーツの性能ではなく、
その性能を維持するために必要だった「排熱」
について考えてみたいと思います。
■宇宙は寒いから、すぐ冷える?
子どもの頃は、
宇宙って寒い。
だから、
機械もすぐ冷える。
そんなイメージがありました。
でも、
実際は少し違います。
宇宙には、
空気がありません。
地上なら、
熱くなった機械の周囲を空気が流れ、
熱を運んでくれます。
しかし、
真空では、
その方法が使えない。
つまり、
熱を作るのは簡単でも、捨てるのが難しい。
宇宙機器にとって、
これは非常に大きな問題です。
■モビルスーツは熱を作り続ける
では、
モビルスーツの中で、
何が熱を作るのでしょうか。
まず、
ジェネレーター。
次に、
スラスター。
さらに、
ビーム兵器。
モーター。
アクチュエーター。
電子機器。
センサー。
つまり、
ほぼ全部。
動けば、
熱が出る。
戦えば、
もっと熱が出る。
高性能機ほど、
さらに熱が出る。
性能を上げれば上げるほど、
今度は、
冷却性能が追いつかなくなる。
■高出力ジェネレーター=強い、ではない
以前、
ジェネレーター出力について書きました。
高出力なら、
強力なビーム兵器が使える。
高性能な機体を動かせる。
確かに、
メリットは大きい。
でも、
出力を上げれば、
当然、
廃熱も増える。
つまり、
ジェネレーターの性能は、
単純に出力だけでは語れません。
どれだけ効率よく熱を処理できるか。
ここまで含めて、
初めて高性能なのです。
■では、どこから熱を逃がすのか
ここからは考察です。
モビルスーツには、
さまざまな表面があります。
装甲。
バックパック。
脚部。
肩。
そして、
スラスター周辺。
これらの一部が、
放熱板として機能していた可能性があります。
宇宙空間では、
熱を放射という形で逃がします。
つまり、
大きな表面積を持つほど、
熱を外へ捨てやすい。
モビルスーツの装甲そのものが、
単なる防御ではなく、
巨大な放熱器としても働いていた。
そう考えると面白い。
■だから表面積の大きい人型なのか?
さらに、
少し大胆に考えてみます。
人型兵器には、
腕。
脚。
肩。
背中。
非常に大きな表面積があります。
戦車のような箱型より、
放熱できる面積は増えます。
もちろん、
それだけで人型になったとは思いません。
でも、
熱を捨てるという点では、
あながち悪くない形かもしれない。
人型であることが、
機動性だけでなく、
熱管理にも多少有利だった可能性。
こういう見方もできます。
■一番危険なのは戦闘直後かもしれない
そして、
私はここが一番気になります。
戦闘中。
スラスター全開。
ビームライフル発射。
姿勢制御。
急加速。
ジェネレーター高負荷。
当然、
機体内部はかなり熱くなるはずです。
つまり、
敵を倒したから終わりではない。
戦闘後も、
熱は残る。
冷却するまで、
再出撃できない。
場合によっては、
弾薬補給より冷却待ちの方が長い。
そんなこともあったかもしれません。
■整備兵の仕事は「冷ますこと」でもあった?
以前、
整備兵について書きました。
装甲交換。
関節整備。
武器点検。
でも、
実際には、
帰艦したモビルスーツの熱管理も、
かなり重要だったはずです。
冷却材の補充。
配管の点検。
熱交換器の確認。
ジェネレーター周辺の温度監視。
つまり、
整備兵は、
壊れたものを直すだけではない。
熱を管理して、次の出撃へ戻す。
これも重要な仕事だったのでしょう。
■ビーム兵器は熱との戦いでもある
ビームライフル。
高出力。
高威力。
でも、
発射すれば熱が出る。
特に、
連続射撃。
これは、
かなり危険だったはずです。
砲身。
エネルギー系統。
電力変換装置。
全部が熱を持つ。
だから、
ビーム兵器には、
「撃てる回数」だけでなく、
「どれくらいの間隔で撃てるか」
という問題もあったはずです。
ゲームでいう、
オーバーヒート。
あれ。
実は、
かなり現実的なのです。
■地上ではまた別の問題がある
宇宙とは違い、
地上では空気があります。
だから、
冷却はしやすい。
でも、
別の問題が出ます。
砂。
泥。
雨。
塩分。
これらが、
冷却口や熱交換器へ入り込む。
つまり、
地上戦では、
排熱性能そのものより、
冷却システムを詰まらせないこと
が重要になる。
特に砂漠。
ドム。
ザク。
グフ。
あの環境で長時間戦うなら、
かなり過酷です。
■高性能機ほど「長く戦えない」可能性
ここも面白い。
高性能機ほど、
推力が大きい。
ジェネレーター出力も高い。
ビーム兵器も強い。
つまり、
熱も多い。
だったら、
瞬間的な戦闘力は高くても、
長時間戦うと、
旧式機より先に熱限界へ達する可能性があります。
つまり、
高性能=長時間戦える、ではない。
場合によっては、
ザクの方が長く動ける。
そんな逆転も、
あり得るのです。
■パイロットにも影響する
そして、
忘れてはいけないのが、
人間です。
コックピットのすぐ近くには、
ジェネレーター。
電装系。
アクチュエーター。
大量の熱源があります。
もし、
冷却システムが壊れたら。
パイロットは、
敵に撃たれる前に、
熱で戦えなくなるかもしれません。
つまり、
排熱とは、
機体性能だけの問題ではありません。
生命維持そのもの。
これも、
モビルスーツの設計では、
重要だったはずです。
■本当に強いモビルスーツとは
ここまで考えると、
強いモビルスーツの条件が変わってきます。
高出力。
高推力。
強力な武装。
だけではない。
それを、
何分維持できるのか。
どれだけ早く冷やせるのか。
何回出撃できるのか。
つまり、
強い機体とは、
性能を繰り返し使える機体。
そう考えると、
量産機の価値も、
また違って見えてきます。
■まとめ
モビルスーツにとって、
熱は目立たない敵です。
敵のビームは避けられる。
ミサイルも迎撃できる。
でも、
自分自身が生み出す熱からは、
逃げられません。
だから、
高性能機ほど、
冷却技術が重要になる。
ジェネレーター。
装甲。
冷却材。
熱交換器。
放熱。
そのすべてが揃って、
初めて性能を発揮できる。
■しめ
子どもの頃。
ガンダムを見て、
「もっと出力上げればいいじゃん。」
そう思っていました。
でも、
今なら思います。
出力を上げたら、
その熱をどうするんだ。
これ。
機械というものは、
強くすれば終わりではありません。
強くした分だけ、
別の問題が出てくる。
そして、
その問題を一つずつ潰していく。
そこに、
工学の面白さがあります。
ガンダム最大の敵は、
ザクでも、
シャアでもなく、
もしかすると、
自分自身が生み出した「熱」だったのかもしれません。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。