おはこんにちは。
どうも僕です。
ガンダムが好きです。
これはもう、
今さら言うまでもありません。
ガンダム。
ザク。
グフ。
ドム。
ジム。
ジェガン。
眺めているだけでも、
妙に楽しい。
ガンプラなんて、
完成してから何度も見てしまいます。
正面。
横。
後ろ。
少し斜め。
これ。
同じ機体なのに、
見る角度を変えるだけで格好いい。
でも、
ふと思いました。
なぜ僕たちは、モビルスーツを「格好いい」と思うのでしょうか。
今回は性能ではありません。
出力でも、
推力でも、
装甲でもない。
モビルスーツという「形」そのものについて、
少し考えてみたいと思います。
■そもそもモビルスーツは兵器である
まず、
忘れてはいけないことがあります。
モビルスーツは、
兵器です。
ビームライフル。
マシンガン。
バズーカ。
ビームサーベル。
ヒート・ホーク。
どれも、
相手を破壊するための道具です。
前回、終戦の日の記事でも書きました。
兵器を格好いいと思うことと、
戦争を格好いいと思うことは違います。
私は、
ここは分けて考えたいと思っています。
では、
私たちは兵器の何を見て、
格好いいと思っているのでしょう。
■人間の形をしている
まず大きいのは、
やはりこれでしょう。
人型。
頭があります。
目があります。
腕があります。
脚があります。
そして、
武器を手に持ちます。
だからモビルスーツを見ると、
無意識に人間の姿を重ねてしまう。
ザクが立っている。
ガンダムが睨んでいる。
ドムが構えている。
本当なら機械なので、
睨んでなどいません。
でも、
そう見える。
これが戦車や戦闘機との大きな違いなのだと思います。
■ガンダムには「顔」がある
特にガンダム。
ツインアイ。
V字アンテナ。
口のように見える部分。
完全に、
顔です。
だから、
少し下から見るだけで、
「強そう。」
となる。
逆に、
頭を少し下げると、
怒っているようにも見える。
人間は、
機械の中にも表情を探してしまう。
ガンプラを撮影するとき、
頭の角度を少し変えるだけで印象が変わるのも、
おそらく同じ理由でしょう。
■では、なぜザクも格好いいのか
ところが、
ここで面白い存在が出てきます。
ザクです。
ガンダムのような顔ではありません。
モノアイ。
口もない。
鼻もない。
それなのに、
格好いい。
むしろ、
年齢を重ねるほどザクが好きになった人、
結構いるのではないでしょうか。
私は、
その理由の一つが、
機能が形になっていること
だと思っています。
■ザクには「理由」が見える
動力パイプ。
肩のシールド。
反対側のスパイクアーマー。
巨大な脚。
バックパック。
モノアイ。
ザクのデザインには、
「これは何のために付いているんだろう。」
と思わせるものがあります。
もちろん、
現実の工学としてすべて説明できるわけではありません。
それでも、
機械としての説得力がある。
飾りではなく、
何か理由があって、
この形になった。
そんな雰囲気がある。
これが、
妙に格好いい。
■ドムの脚が太い理由
ドムなんて、
もっと分かりやすい。
脚が太い。
とにかく、
太い。
でも、
それが格好いい。
なぜなら、
ホバー移動する機体だから。
脚部に推進機構が入っている。
そう考えると、
太い脚そのものが、
機体の性能を表しているように見えてきます。
これが、
機能美。
用途が、
そのまま形になる。
私は、
ここにモビルスーツの格好良さがあると思っています。
■ズゴックなんて、さらに分かりやすい
ズゴック。
丸い。
腕が太い。
爪がある。
頭と胴体の境界も曖昧。
ガンダムとは、
まったく違います。
でも、
水中用と言われると、
妙に納得する。
水の抵抗を減らすような丸い身体。
推進器。
水中戦を意識したフォルム。
つまり、
ズゴックを見ただけで、
「こいつは地上を走る機体ではないな。」
と感じる。
デザインそのものが、
用途を説明している。
これ。
工業製品として見ると、
ものすごく面白いんです。
■そして大人になると「量産機」が格好よくなる
子どもの頃。
やっぱり好きなのは、
ガンダムでした。
主人公機。
強い。
特別。
派手。
でも、
大人になると、
少し変わってきます。
ザク。
ジム。
ジェガン。
リーオー。
グレイズ。
量産機が、
妙に格好よく見えてくる。
なぜなのでしょう。
■量産機には「道具感」がある
私は、
量産機には、
道具としての格好良さ
があるからだと思っています。
特別な人だけが乗る機体ではない。
軍隊の中で、
普通の兵士が使う。
壊れたら直す。
部品を交換する。
また出撃する。
そこに、
戦車や航空機、
あるいは重機のような雰囲気があります。
ガンダムがスーパーカーなら、
ジムは働く車。
そんな感じでしょうか。
■傷が付くと格好よくなる謎
そして、
ガンプラを作っていると、
もう一つ不思議なことがあります。
新品より、
少し汚れている方が格好いい。
塗装剥げ。
煤。
泥。
傷。
いわゆる、
ウェザリング。
普通の車なら、
傷が付いたら嫌です。
でも、
ザクに傷があると、
なぜか格好いい。
■傷が「時間」になる
これは、
傷そのものが格好いいのではないと思います。
その傷から、
物語を想像するから。
ここに被弾したのかな。
砂漠を歩いたのかな。
何度も出撃したのかな。
誰が乗っていたのかな。
つまり、
傷が、
その機体が過ごした時間に見える。
だから、
新品のザクより、
傷だらけのザクに、
妙な存在感が生まれる。
ガンプラのウェザリングが面白い理由も、
ここにあるのかもしれません。
■ガンダムは「キャラクター」であり「工業製品」でもある
モビルスーツというデザインの凄いところは、
ここだと思います。
キャラクターとして成立している。
でも、
機械としても成立している。
ガンダムには、
ヒーローらしい顔がある。
ザクには、
軍用機械らしい無骨さがある。
ドムには、
重機のような重量感がある。
ズゴックには、
水中兵器としての説得力がある。
だから、
見る側は、
キャラクターとしても、
兵器としても、
楽しむことができます。
■「格好いい」の正体
では、
私たちは何を格好いいと思っているのでしょう。
私は、
単純に、
「武器を持っているから。」
ではないと思っています。
形。
構造。
用途。
機能。
そして、
そこから想像できる物語。
それらが組み合わさったとき、
機械は単なる機械ではなくなる。
機能に理由があり、その理由が形として見える。
そこに、
機械としての美しさが生まれるのだと思います。
■兵器への憧れと戦争は別のもの
そして、
最後にもう一度。
モビルスーツは、
架空の兵器です。
その構造を考える。
武器を考察する。
ガンプラを作る。
格好いいと思う。
私は、
これからも楽しんでいくと思います。
でも、
兵器の機能美を楽しむことと、
現実の戦争を肯定することは、
まったく別の話です。
むしろ、
ガンダムという作品は、
格好いい兵器を描きながら、
その向こう側にいる人間も描いてきました。
そこまで含めて、
ガンダムなのだと思います。
■しめ
子どもの頃は、
ガンダムが格好よかった。
強いから。
主人公だから。
特別だから。
でも、
大人になった今。
傷だらけのザク。
使い込まれたジム。
少しくたびれた量産機。
そんな機体の方に、
目が行くことがあります。
これ。
妙なんですよね。
でも、
そこには、
派手な強さとは違う、
機械としての美しさがあります。
何のために作られたのか。
どう使われたのか。
誰が整備したのか。
誰が乗ったのか。
そんなことまで想像できるから、
モビルスーツは、
50年近く経っても格好いいのかもしれません。
そして今日も、
棚に置いたガンプラを、
少し斜めから眺める。
うん。
やっぱり、
格好いい。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。