おはこんにちは。
どうも僕です。
前回、
ジオン残党がなぜ戦い続けたのかを書きました。
一年戦争は終わった。
しかし、
兵士の心までは終戦しなかった。
では、
その思いはその後、
どこへ向かったのでしょうか。
宇宙世紀の歴史を追っていくと、
嫌になるほど同じものが見えてきます。
戦争です。
今回は、
「なぜ宇宙世紀では争いが繰り返されたのか。」
そこを考えてみたいと思います。
■一年戦争が残したもの
一年戦争が残したのは、
壊れたモビルスーツや戦艦だけではありません。
もっと厄介なものを残しました。
憎しみです。
家族を殺された。
仲間を殺された。
故郷を奪われた。
人生を壊された。
そうした記憶は、
終戦協定を結んだからといって消えません。
■デラーズ紛争
宇宙世紀0083年。
デラーズ・フリートは、
地球連邦に対して大規模な軍事行動を起こします。
彼らからすれば、
ジオンの理想を継ぐ戦いだったのでしょう。
しかし、
その戦いによって、
また新しい犠牲者が生まれます。
そして、
デラーズ紛争後、
地球連邦内部では、
ジオン残党狩りを目的としたティターンズが力を持つようになります。
■今度は連邦側が暴走する
ここが、
宇宙世紀の皮肉です。
ジオン残党という脅威がある。
だから、
強い治安組織が必要になる。
理屈としては理解できます。
しかし、
強大な権力を持った組織は、
やがてその力を振りかざすようになります。
ティターンズは、
スペースノイドへの弾圧を強めていきます。
ジオンの暴走を止めるために作られた力が、
今度は別の人々を苦しめる。
これ。
戦争の怖いところです。
■被害者が、次の加害者になる
戦争では、
被害者と加害者が固定されているとは限りません。
昨日、
傷つけられた人間が、
今日、
誰かを傷つける。
「自分たちもやられた。」
「だから仕方ない。」
そうして、
暴力が正当化されていく。
そして、
新しく傷つけられた側にも、
また理由が生まれます。
復讐する理由が。
■そしてネオ・ジオンへ
ジオンの思想も消えませんでした。
アクシズ。
ネオ・ジオン。
そして、
シャアの反乱。
形を変えながら、
「ジオン」という名前と思想は残り続けます。
なぜなのか。
私は、
軍隊が残っていたからだけではないと思います。
解決されなかった問題が残っていたから。
地球と宇宙。
支配する側とされる側。
貧富。
政治。
差別。
一年戦争が終わっても、
争いを生み出した土壌までは消えていなかった。
だから、
何度でも火がついたのでしょう。
■正義は、とても便利な言葉になる
「仲間のため。」
「祖国のため。」
「平和のため。」
「自由のため。」
どれも、
本来は美しい言葉です。
しかし、
その言葉が、
相手を傷つける理由として使われ始めたとき、
正義は少し怖いものになります。
自分は正しい。
だから、
相手は間違っている。
相手が間違っているから、
攻撃していい。
そんなふうに、
正義は簡単に暴力と結びついてしまいます。
■相手にも正義がある
ガンダムシリーズが面白いのは、
敵側にも人間がいることです。
ジオン兵にも、
家族がいる。
連邦兵にも、
守りたいものがある。
アムロにも理由がある。
シャアにも理由がある。
ブライトにも。
ランバ・ラルにも。
正義と悪が、
きれいに二つに分かれていない。
だからこそ、
ガンダムは長く残っているのだと思います。
■理解することと、許すことは違う
ここも大切だと思っています。
相手の考えを理解する。
それは、
相手の行動をすべて許すことではありません。
「なぜ、そう考えたのか。」
そこを知ることです。
理解した上で、
それでも間違っていると言うこともできる。
むしろ、
理解しようとせず、
最初から相手を悪と決めてしまった瞬間、
対話する余地そのものがなくなります。
■戦争は次の戦争を作る
一年戦争。
デラーズ紛争。
グリプス戦役。
第一次ネオ・ジオン抗争。
第二次ネオ・ジオン抗争。
宇宙世紀では、
戦争が何度も繰り返されます。
それぞれに理由があります。
でも、
その理由を辿っていくと、
前の戦争へつながっていく。
つまり、
戦争は、
終わった瞬間から、
次の戦争の種を残してしまう。
そこに、
戦争の本当の恐ろしさがあるのかもしれません。
次回は、
8月15日。
日本では、
終戦の日です。
最後はガンダムの設定考察から少し離れ、
ガンダムという作品を好きになった一人の人間として、
「戦争」と「平和」について考えてみたいと思います。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。