おはこんにちは。
どうも僕です。
ガンダムシリーズを見ていると、妙に多いものがあります。
それが、
**「○○専用機」**です。
シャア専用ザク。
シャア専用ズゴック。
シャア専用ゲルググ。
ランバ・ラル専用ザク。
黒い三連星専用ザク。
ノリス専用グフ。
ガトー専用ゲルググ。
子どもの頃は、
「強い人だから特別なんだ。」
それくらいにしか思っていませんでした。
しかし、大人になって軍事や組織論という視点から見返すと、
私は違う考えにたどり着きました。
専用機は贅沢ではなく、戦力を最大化するための投資だったのではないか。
今回は、
・なぜ専用機が必要だったのか
・エースパイロットの価値
・専用機のメリットとデメリット
・連邦軍との考え方の違い
この視点から考察していきたいと思います。
それではいってみましょう。
■エースパイロットは「一人の兵士」ではなかった
戦争では兵士は貴重です。
しかし、
その中でも圧倒的な戦果を挙げる兵士が存在します。
シャア・アズナブル。
ランバ・ラル。
黒い三連星。
ノリス・パッカード。
彼らは、一人で戦局を動かすほどの実力を持っていました。
もし通常の兵士が一機撃破する間に、
エースが十機撃破できるなら。
軍としては、
そのエースへ資源を集中する方が合理的です。
つまり、
専用機とは「特別扱い」ではなく、
投資に対するリターンを最大化するための兵器だったのでしょう。
■専用機は心理戦の武器でもあった
シャアの赤いモビルスーツ。
敵は見ただけで、
「赤い彗星だ。」
と恐怖します。
一方、
味方は安心します。
「あの人がいる。」
この安心感は数値では測れません。
兵器は性能だけで戦うものではありません。
敵を怯ませ、味方を奮い立たせる。
それも立派な戦力です。
専用カラーや専用機体には、
そんな心理的効果もあったのではないでしょうか。
■専用機には大きな代償もある
もちろん、
良いことばかりではありません。
専用機は、
部品が特殊になります。
整備方法も変わります。
補給も複雑になります。
そして、
一機ごとに違う仕様になれば、
量産効率は落ちていきます。
以前書いた「ジム量産」の記事でも触れましたが、
戦争では、
同じ部品を大量に使えることが大きな強みになります。
その意味では、
専用機は戦争が長引くほど不利になる兵器でもありました。
■連邦軍は正反対の考え方だった
ここが面白いところです。
連邦軍にもエースパイロットはいました。
しかし、
ジオン軍ほど専用機は目立ちません。
その代わり、
ジムを大量生産し、
誰が乗っても一定の性能を発揮できる機体を作りました。
つまり、
ジオンは、
兵士に合わせて兵器を作った軍隊。
連邦は、
兵器に兵士を合わせた軍隊。
この違いは、
両軍の設計思想そのものを表しているように思えます。
■現実の軍隊でも似た考え方がある
現代の軍隊でも、
特殊部隊には専用装備が支給されます。
一方で、
一般部隊は共通装備を使用します。
理由は単純です。
最も戦果を期待できる部隊には、
最も優れた装備を与える。
しかし、
軍全体としては、
整備性や補給のしやすさも維持しなければなりません。
これはガンダムの世界でも同じだったのでしょう。
■まとめ
ジオン軍が専用機を作り続けた理由は、
・エースパイロットの能力を最大限に引き出すため。
・戦果を効率よく拡大するため。
・味方の士気を高めるため。
・敵への心理的な圧力を与えるため。
しかし、その一方で、
整備性や補給効率を犠牲にするという弱点も抱えていました。
だからこそ、
戦争が長期化するほど、
専用機中心の運用は難しくなっていったのでしょう。
■しめ
子どもの頃は、
「専用機はかっこいい。」
ただ、それだけでした。
でも大人になって見返すと、
専用機はエースへの憧れを形にしたものではなく、
限られた戦力で最大の成果を得ようとする、
ジオン軍の戦略そのものだったように思えます。
そして、その思想は数々の名機を生み出しました。
しかし同時に、
量産性や補給という現実との戦いでもありました。
だから私は、ジオン軍の専用機を見るたびに、
「英雄に託す軍隊」と「組織で戦う軍隊」。
その思想の違いこそが、一年戦争を象徴しているように感じます。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。