おはこんにちは。
どうも僕です。
ガンダムを初めて観た頃、ずっと疑問に思っていたことがあります。
「ガンダムをそのまま量産すれば、もっと早く戦争は終わったんじゃないか。」
ガンダムは強い。
シャア専用ザクとも互角以上に渡り合い、多くの戦果を挙げました。
ならば、その機体を何百機も作れば連邦軍の勝利はもっと早かったはず。
子どもの頃は、本気でそう思っていました。
しかし、大人になって兵器開発や戦争について調べるようになると、その考えは大きく変わりました。
今回は、
・なぜガンダムは量産されなかったのか
・なぜジムが選ばれたのか
・量産機という設計思想
この視点から考察していきたいと思います。
それではいってみましょう。
■ガンダムは「強すぎる」モビルスーツだった
RX-78-2ガンダムは、一年戦争当時としては異常な性能を持っていました。
ルナ・チタニウム合金による高い防御力。
ビームライフルという圧倒的な火力。
高性能センサー。
学習型コンピュータ。
まさに連邦軍の技術を結集した試作機です。
しかし、その性能は裏を返せば、
製造にも整備にも膨大なコストがかかる機体でした。
戦争では、優れた兵器を作ることも重要ですが、それを前線で維持できることはもっと重要です。
■ジムは「性能を落とした」のではない
ジムはガンダムより弱い。
そんなイメージを持つ人も多いでしょう。
しかし私は、
性能を落としたのではなく、「必要十分な性能」に最適化したのだと思っています。
ザクと十分に戦える性能。
量産しやすい構造。
整備しやすい部品。
短時間で生産できる設計。
これらは、戦争では大きな武器になります。
兵器は一機だけ強ければいいわけではありません。
前線へ送り続けられることこそ、本当の性能なのです。
■一機の英雄より、一〇〇機の戦力
ここで思い出すのが、以前書いた「兵站」の話です。
どれだけ優秀な機体でも、
燃料が届かなければ動けない。
部品がなければ修理できない。
パイロットが休めなければ戦い続けられない。
つまり、
戦争は「最強の一機」で戦うものではなく、
戦える機体を、戦い続けられる数だけ揃えることが重要なのです。
ガンダムを十機作るより、
ジムを百機作る。
連邦軍は、その現実を理解していました。
■ジオン軍との設計思想の違い
ここが一年戦争の面白いところです。
ジオン軍は、
ザク。
ドム。
ゲルググ。
水陸両用モビルスーツ。
ニュータイプ専用機。
そしてモビルアーマー。
次々と高性能な兵器を開発しました。
一方、連邦軍は、
ガンダムの技術を整理し、
量産できる形へ落とし込むことを優先しました。
どちらが優れていたという話ではありません。
「より強い兵器」を追求したジオン。
「より多く運用できる兵器」を追求した連邦。
この思想の違いが、一年戦争の結果にもつながっていったのではないでしょうか。
■現実の兵器も同じ考え方
現代でも、最も高性能な兵器だけを大量生産する国はほとんどありません。
最新鋭機は高価で、整備にも時間がかかります。
一方で、性能とコストのバランスが取れた兵器は、長期間にわたって運用され続けます。
つまり、
兵器に求められるのは、
最強であることではなく、戦力として維持できること。
この考え方は、一年戦争にもそのまま当てはまります。
■まとめ
連邦軍がジムを量産した理由は、
・ガンダムが高性能すぎて量産に向かなかった。
・整備性と生産性を重視した。
・前線へ継続して投入できる兵器を求めた。
・工業力を最大限活かせる設計だった。
つまり、ジムは「ガンダムの劣化版」ではありません。
戦争に勝つために生まれた、最適化された量産機だったのです。
■しめ
子どもの頃は、
「ガンダムをたくさん作れば勝てたのに。」
そう思っていました。
でも大人になって見返すと、戦争は性能だけでは決まりません。
どれだけ優れた兵器でも、作れなければ意味がない。
修理できなければ意味がない。
前線へ送り続けられなければ意味がない。
だから私は、連邦軍が選んだジムというモビルスーツは、決して妥協の産物ではなく、
「勝つために最も現実的な答え」
だったのではないかと思っています。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。