おはこんにちは。
どうも僕です。
ガンダムシリーズを代表する色といえば、やはり「赤」。
シャア専用ザク。
シャア専用ズゴック。
シャア専用ゲルググ。
そしてサザビー。
シャアが搭乗する機体は、どれも赤い機体として知られています。
子どもの頃は、
「シャアだから赤なんだ。」
それくらいにしか思っていませんでした。
でも大人になって改めて考えると、不思議なんです。
戦場で赤は、あまりにも目立ちすぎる色。
現実の軍隊なら、敵に見つかりやすい色をわざわざ選ぶでしょうか。
今回は、
・なぜ赤だったのか
・宇宙戦で色は意味を持つのか
・赤が与える心理効果
・制作現場で生まれた意外な裏話
この視点から考察していきたいと思います。
それではいってみましょう。
■戦場では「目立たない」が基本
現実の兵器は、基本的に目立たない色で塗装されます。
陸上なら緑や茶色。
海ではグレー。
航空機も空に溶け込む色。
すべては敵から発見されにくくするためです。
つまり軍事的に考えれば、
赤という色は決して合理的とは言えません。
では、なぜシャアは赤い機体に乗ったのでしょうか。
■宇宙では「色」の意味が変わる
ここが面白いところです。
宇宙空間には森林も砂漠もありません。
背景は漆黒。
さらに戦闘では肉眼だけではなく、
レーダー。
各種センサー。
ミノフスキー粒子下では有視界戦闘もありますが、それでも機体の存在は総合的に把握されます。
つまり地上戦ほど、
塗装色そのものが勝敗を左右する割合は低いのです。
それなら多少目立つ色でも問題は少ない。
そう考えることもできます。
■赤は「恐怖」を植え付ける色だった
私は、シャアが赤を選んだ最大の理由は、
心理戦だったと思っています。
戦場で、
「あの赤い機体が来た。」
そう聞くだけで兵士は緊張します。
そして実際に、その機体は圧倒的な技量で仲間を撃破していく。
人間は一度強い恐怖を経験すると、
色や形まで記憶に刻み込みます。
現代でも、
赤は危険。
速さ。
警告。
情熱。
そうしたイメージを持つ色です。
シャアは無意識か、あるいは意図的に、
「赤=恐怖」
という印象を敵へ植え付けていたのではないでしょうか。
■「赤い彗星」はブランドだった
現代企業にはロゴがあります。
スポーツチームにはチームカラーがあります。
それと同じように、
シャアには「赤」がありました。
赤い機体を見れば、
誰もが
「あれはシャアだ。」
と分かる。
これは敵だけではありません。
味方にとっても、
エースが戦場にいる安心感になります。
つまり、
赤は塗装ではなく、
シャアという人物そのものを表すブランドだったのです。
■もしグレーだったら…
少し想像してみます。
もしシャア専用ザクが量産型と同じ緑色だったらどうでしょう。
きっと強いパイロットであることは変わりません。
しかし、
「赤い彗星」
という異名は生まれなかったかもしれません。
伝説とは、
強さだけでは生まれません。
人々の記憶に残る象徴があってこそ、
初めて語り継がれる存在になります。
シャアにとって、それが赤だったのでしょう。
■制作現場が生んだ「偶然の名デザイン」
ここで少し面白い裏話があります。
現在では、
シャア専用機といえば「赤」が当たり前になっています。
しかし、初代『機動戦士ガンダム』を見返すと、
実際には鮮やかな赤というより、
少しピンクがかった色に見えます。
その理由については、
当時の制作現場ではセル画に使う赤色の表現や制作上の都合から、ピンクに近い色味が採用されたという逸話が、ファンの間でも広く知られています。
真偽には諸説ありますが、
もしそれが事実だったとすれば、とても興味深い話です。
本来は制作上の制約や代用だったかもしれない色が、
40年以上経った今では、
「シャアの色」
として世界中のファンに認識されています。
ガンプラでも。
ゲームでも。
映画でも。
「シャアピンク」とも呼ばれる独特の色合いは、一つのブランドになりました。
普通なら制作上の制約として終わる話が、
作品を象徴するデザインへと昇華された。
そんな偶然さえも魅力へ変えてしまうところに、ガンダムシリーズの懐の深さを感じます。
■現実でも「色」は武器になる
現代でも、
レスキュー車両。
レーシングカー。
消防車。
企業ロゴ。
色は単なる装飾ではありません。
人の心理に影響を与える、大切な情報です。
シャアもまた、
機体性能だけで戦っていたのではなく、
自分自身を戦場で印象付ける「色」まで戦術として使っていたのかもしれません。
■まとめ
シャアが赤を選んだ理由は、
■宇宙では色のデメリットが地上ほど大きくないこと。
■敵に恐怖を与える心理効果。
■味方を鼓舞する存在感。
■「赤い彗星」というブランドを築くため。
そして、
偶然生まれた色合いさえも、40年以上愛される象徴へ変えてしまった。
それもまた、ガンダムという作品の面白さなのだと思います。
■しめ
子どもの頃は、
「シャアだから赤。」
そんな単純な認識でした。
でも大人になって見返すと、
赤という色には、
戦術。
心理学。
ブランド戦略。
そして制作現場のドラマまで詰まっていました。
強いから伝説になるのではない。
人々の記憶に残る"象徴"を持っていたからこそ、シャアは40年以上経った今でも語り継がれる存在になった。
私は、そんな気がしています。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。