おはこんにちは。
どうも僕です。
ガンダムシリーズを代表するデザインの一つといえば、
やはりモノアイではないでしょうか。
ザク。
グフ。
ドム。
ゲルググ。
ジオン軍の多くのモビルスーツは、一つの大きな目を持っています。
一方で、ガンダムやジムはツインアイ。
子どもの頃は、
「敵だから一つ目。」
「主人公だから二つ目。」
そのくらいにしか思っていませんでした。
しかし、大人になって改めて見返してみると、
そこには単なるデザインではない、明確な設計思想が見えてきます。
今回は、
・なぜモノアイが採用されたのか
・ツインアイとの違い
・現実の兵器との共通点
という視点から考察していきたいと思います。
それではいってみましょう。
■モノアイは「目」ではない
まず最初に整理したいことがあります。
モノアイは、
人間の目ではありません。
正確には、
複合光学センサーです。
カメラ。
赤外線センサー。
距離測定。
暗視装置。
そうした複数の機能を一つにまとめた観測装置と言えるでしょう。
つまり、
ザクは一つ目なのではなく、
一つの高性能センサーで周囲を観測しているのです。
■なぜ左右へ動くのか
モノアイ最大の特徴が、
左右へ滑るように動くことです。
この演出が、
ザクに命が宿っているような印象を与えています。
しかし、
工学的に考えると、
この動きにも意味があります。
センサーを必要な方向へ向けることで、
目標を素早く捕捉する。
現代の戦車でいう照準装置や、
戦闘機の光学センサーも、
必要な方向へ向きを変えながら情報を集めています。
つまり、
モノアイは人間の眼球というより、
可動式センサーターレットに近い存在だったのでしょう。
■モノアイは性能が低いわけではない
よく、
「ツインアイの方が高性能。」
そんなイメージを持たれがちです。
確かに、
ガンダムは最新鋭機です。
しかし、
モノアイが劣っているとは限りません。
ジオン軍が求めたのは、
必要な方向を確実に見ること。
一方、
連邦軍のツインアイは、
より多くの情報を処理し、
広い視野を確保する思想だったと考えられます。
つまり、
どちらが優れているかではなく、
設計思想そのものが違うのです。
■量産機だからこその合理性
以前の記事で、
ザクは「働く機械」から発展したような合理性を持つ機体ではないか、と考察しました。
その視点で見ると、
モノアイも非常にジオンらしい装備です。
必要な機能を、
必要なだけ搭載する。
複雑すぎない。
整備しやすい。
交換しやすい。
量産機に求められる条件を考えると、
モノアイという構造は理にかなっています。
兵器に必要なのは、
華やかさではなく、
確実に任務をこなせること。
そこにジオンらしい哲学を感じます。
■現実の兵器にも似た発想
現代兵器を見ても、
人間の顔のように二つの目を持つ兵器はほとんどありません。
戦車には光学照準器。
戦闘機には前方監視センサー。
攻撃ヘリには可動式の照準装置。
必要な方向へセンサーを向けるという考え方は、
現実の兵器でも当たり前になっています。
そう考えると、
モノアイは決して古い発想ではありません。
むしろ、
現実の工学に近い設計だったとも言えます。
■なぜモノアイは「怖い」のか
私は子どもの頃、
ザクを見ると少し怖さを感じていました。
その理由を考えてみると、
モノアイがゆっくりこちらへ向く演出にあった気がします。
二つの目なら表情が生まれます。
でも、
一つだけ光るセンサーには感情がありません。
ただ、
静かに標的を捉える。
だからこそ、
兵器らしい冷たさが際立ちます。
これは性能ではなく、
デザインによる心理効果だったのでしょう。
ガンダムシリーズの演出としても、本当に見事だと思います。
■おすすめガンプラ
HGUC ザクII
モノアイの可動機構を楽しみながら、ジオンらしい機能美を感じられる定番キットです。
MG ザクII Ver.2.0
内部フレームと頭部構造まで作り込まれており、モノアイの配置やメカニズムをじっくり観察できます。
■まとめ
モノアイは、
単なる「一つ目」のデザインではありません。
■複合光学センサーとしての合理性
■必要な方向だけを見るという設計思想
■量産機に求められる整備性と信頼性
■現実の兵器にも通じる可動式センサーという発想
こうして見ていくと、
モノアイはジオン軍の技術思想そのものを象徴する装備だったのかもしれません。
■しめ
子どもの頃は、
モノアイは「悪役の目」だと思っていました。
でも今は違います。
あの一つの光は、
敵を威圧するためだけではなく、
限られた性能の中で最大限の情報を集めようとする、
技術者たちの合理的な答えだったように感じます。
ガンダムのツインアイが「未来」を象徴するなら、
ザクのモノアイは「実用性」を象徴している。
だから40年以上経った今でも、
あの赤く光る一つ目を見るだけで、「ジオンのモビルスーツだ」と誰もが分かるのでしょう。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。