おはこんにちは。
どうも僕です。
今回は少しSEEDのお話。
『機動戦士ガンダムSEED』を見ていた頃、
私は大学生だった。
当時は、
ストライク。
フリーダム。
ジャスティス。
そんな主人公機やエース機ばかりに目がいっていた。
その中でストライクダガーは、
正直、
「ストライクの量産型か。」
それくらいの印象しかなかった。
でも社会人になって、
仕事で「量産」「コスト」「標準化」「品質管理」という言葉に触れるようになってから、
この機体の見え方が大きく変わった。
ストライクダガーは、
弱く作られた機体ではない。
むしろ、
戦争を続けるために最も重要な機体だったのではないか。
今回は、
ストライクダガーという量産機を、
工学と兵器開発の視点から考察してみたいと思います。
それではいってみましょう。
■そもそもストライクは量産できない
ここが出発点。
主人公機だから量産しなかった。
…ではない。
実際には、
量産できなかったのである。
ストライクガンダムは、
試作機。
新技術を惜しみなく投入し、
性能を最優先して設計された。
しかし、
試作機には欠点がある。
製造コストが高い。
部品点数も多い。
調整も難しい。
整備にも時間がかかる。
つまり、
一機は作れても、
百機は作れない。
これは現実の兵器開発でも同じだ。
最新鋭戦闘機や試作車両は、
性能こそ優れるが、
そのまま大量生産されることは少ない。
量産には、
性能だけではなく、
「作りやすさ」
という全く別の能力が求められる。
■ストライクダガーは妥協ではない
ここが面白い。
量産機というと、
性能を落とした機体。
そんなイメージがある。
でも私は違うと思う。
ストライクダガーは、
妥協した機体ではなく、目的を変えた機体なのである。
一機で戦局を変える必要はない。
求められたのは、
同じ品質で、
同じ性能を持つ機体を、
短期間で大量に前線へ送り出すこと。
工学では、
これを標準化という。
突出した一機より、
平均点の高い百機。
戦争では、
こちらの方がはるかに強い。
■なぜ顔まで変えたのか
ここは興味深い。
ストライクダガーは、
ガンダムフェイスではない。
バイザー型のセンサーになっている。
設定上の理由もあるだろう。
しかし工学的に考えると、
センサー配置の単純化。
部品の共通化。
製造工程の削減。
整備性の向上。
こうした理由も見えてくる。
つまり、
「カッコよさ」よりも、
「作りやすさ」を優先した。
戦争が長引くほど、
こうした設計思想は重要になる。
■ストライカーパックという発想
ストライク最大の特徴は、
ストライカーパックだった。
ソード。
ランチャー。
エール。
一機で様々な任務をこなせる。
夢のようなシステムだ。
しかし現実に置き換えると、
万能は高コストになる。
そこでストライクダガー。
必要な任務に合わせて装備を選ぶ。
余計な装備は持たない。
必要最低限を組み合わせる。
これは現代のモジュール設計にもよく似ている。
共通の本体に、
必要な機能だけ追加する。
だから整備もしやすい。
補給もしやすい。
兵器として非常に合理的だ。
■量産機が戦争を支える
ガンダムシリーズを見ていると、
主人公機ばかりが印象に残る。
しかし現実の戦争は違う。
一機の英雄だけでは勝てない。
補給。
修理。
交代。
継戦能力。
これらを支えているのは、
いつも量産機だ。
ストライクダガーも、
まさにその存在だった。
派手ではない。
目立たない。
それでも、
最前線を支え続けた。
■大学生だった頃と今
大学生だった頃の私は、
ストライクダガーを見ても、
「ストライクより弱い機体」
としか思っていなかった。
でも今は違う。
社会に出て、
ものづくりや品質管理という考え方を知ると、
本当に難しいのは、
一つの最高傑作を作ることではなく、
同じ品質を保ちながら、
何百、何千と作り続けることなのだと分かる。
ストライクダガーも、
その難しさの中から生まれた機体だったのだろう。
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■まとめ
ストライクダガーは、
ストライクの劣化版ではない。
■試作機を量産へ落とし込む設計思想
■標準化と生産効率
■整備性と継戦能力
■工業製品としての完成度
そのすべてが詰まった、
現実の兵器開発にも通じるモビルスーツだった。
■しめ
今回改めて思った。
学生の頃は、
「特別な一機」に憧れていた。
性能が高く、
誰よりも強い機体。
そんな主人公機に心を奪われていた。
でも社会人になった今、
目がいくのは違う。
毎日同じ品質で製品を作る技術。
壊れてもすぐ直せる整備性。
必要な時に必要な数を揃えられる生産力。
そうした「当たり前」を支える仕組みの凄さが分かるようになった。
ストライクダガーは、
決して派手なモビルスーツではない。
それでも、
戦争という現実を支えたのは、
こうした量産機だった。
華やかな主人公機の陰で、
黙々と戦場を支え続ける存在がいる。
その構図は、
現実の社会ともどこか重なって見える。
だから今の私は、
ストライクガンダムだけではなく、
ストライクダガーにも強く惹かれるのかもしれない。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。