おはこんにちは。
どうも僕です。
前回、
「なぜモビルスーツの指は5本なのか」
という記事を書いた。
その時に、
ふと思った。
そもそも、
あの巨大な手はどうやって動いているのか。
である。
ガンダム。
ザク。
ジム。
ジェガン。
どれも当たり前のようにビームライフルを持ち、
サーベルを握り、
時には指を差し、
拳を握る。
しかし冷静に考えてみる。
ガンダムの指一本は、
人間一人分くらいの大きさがある。
そんな巨大な指を、
まるで人間の手のように動かしている。
今回は、
モビルスーツの「手」。
正式名称、
マニピュレーター
について考えてみようと思う。
それではいってみましょう。
■マニピュレーターとは何か
まず名称から。
マニピュレーター。
聞き慣れない言葉だ。
しかし現実にも存在する。
工業ロボットのアーム。
宇宙作業ロボット。
遠隔操作機械。
こうした機械の手を、
マニピュレーターと呼ぶ。
つまり、
ガンダム世界の専門用語ではなく、
現実の工学用語なのである。
■モビルスーツの祖先
以前の記事でも書いた。
モビルスーツの祖先は、
戦車ではない。
宇宙作業機械。
である。
だから手がある。
だから指がある。
だからマニピュレーターなのである。
■実際どう動いているのか
ここが面白い。
設定資料を見ると、
多くのモビルスーツは
電動モーター
油圧
人工筋肉
流体パルス
などで駆動しているとされる。
■人間と同じではない
我々の指は、
筋肉で動く。
しかしモビルスーツは違う。
関節内部にある駆動装置で動かす。
つまり、
巨大なロボットハンドである。
■ザクの手を考える
例えばザクⅡ。
重量は50トン以上。
その機体が持つ120mmマシンガン。
重量は数トン規模と考えられる。
握力が凄い。
のである。
■では潰れないのか
ここが工学的に面白い。
例えば、
握力100トン。
そんな手で武器を握れば、
ライフルは壊れる。
しかし実際は壊れない。
なぜか。
■力加減が必要
人間も同じ。
卵を持てる。
ハンマーも持てる。
その差は力加減。
モビルスーツも同じ。
指先センサー。
圧力センサー。
トルクセンサー。
これらで制御しているはず。
■実はここが一番難しい
力を出すことは簡単。
しかし、
優しく握ることは難しい。
現代ロボット工学でも同じ。
握るより、
壊さず持つ方が難しい。
のである。
■なぜ5本指なのか
ここで前回の記事へ戻る。
武器を持つだけなら、
3本でもいい。
クローでもいい。
しかし、
細かい力加減をするなら、
5本指が有利。
接触点が増える。
からである。
■ニュータイプ時代になると
さらに面白い。
サイコミュ搭載機では、
パイロットの意図を直接反映する。
つまり、
指を動かす感覚が、
そのままマニピュレーターへ伝わる。
もはや第二の手。
なのである。
■現実の技術はどこまで来ているのか
実は結構近い。
義手。
宇宙ロボット。
手術ロボット。
最近のロボットハンドは、
かなり人間に近付いている。
しかし、
ガンダムレベルにはまだ遠い。
■最大の壁
実は力ではない。
感覚。
である。
触った感触。
重さ。
滑り。
材質。
温度。
そうした情報を、
人間へ返す技術が難しい。
■だからモビルスーツは凄い
モビルスーツは、
巨大な兵器でありながら、
繊細な作業もできる。
武器を持つ。
味方を助ける。
ハッチを開ける。
工具を使う。
つまり、
戦車ではなく、
巨大な人間に近い。
■おすすめガンプラ
今回の記事なら、
手の造形が面白い機体がおすすめ。
MG ザクⅡ Ver.2.0
巨大なジオン系マニピュレーターを観察できる。
MG ゴッドガンダム
人間の手に近い表現が秀逸。
RG νガンダム
精密な指の造形が見どころ。
HGUC アッガイ
作業機械の延長としての手がよく分かる。
■しめ
今回調べていて思った。
モビルスーツの手は、
単なる部品ではない。
技術者達が最も苦労した場所の一つではないだろうか。
巨大な力を出す。
それでいて壊さない。
繊細に動く。
しかも人間と同じ感覚で。
考えれば考えるほど、
無理難題である。
しかしだからこそ面白い。
モビルスーツの魅力は、
ビームライフルやサーベルだけではない。
その武器を握るための、
巨大で精密な手にもある。
そしてガンプラを作る時、
少しだけ手を眺めてみる。
すると設計者達の執念が見えてくる。
人類は道具を作る生き物だ。
そしてモビルスーツとは、
究極の道具であり、
究極の手だったのかもしれない。
今日はここまで。
それでは、また別のお話で。