おはこんにちは、どうも僕です。

ふとした瞬間、昔の音って突然よみがえりませんか?
カセットテープが回る「カチッ」という音。
深夜、部屋の明かりを落として耳だけを研ぎ澄ます時間。

今日は、小学生時代の僕の想像力を爆発させたラジオドラマ——
**「クリス・クロス」**について語ろうと思います。


「クリス・クロス」とは?ライトノベル黎明期を支えた作品

『クリス・クロス ~混沌の魔王~』は、高畑京一郎による小説で、
第1回 電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した作品です。 

ゲーム世界に入り込む物語の“元祖的存在”とも言われ、現在のVR系・異世界系作品の源流と評価されています。 

舞台は超高性能コンピュータが運営するVR型RPG。
視覚や聴覚だけでなく触覚まで再現される世界にプレイヤーがログインし、巨大迷宮に挑む——そんな設定は当時としてはかなり先進的でした。 

まさに、
**「夢か現か幻か」**を体験できる物語。

ゲームマスターとプレイヤーの圧倒的な力の差、逃げ場のない恐怖。
読んでいるのに、後ろを振り返ってしまう——そんな作品でした。


ラジオドラマの概要(当時の空気感ごと)

『クリス・クロス』は、小説→メディア展開の流れの中でラジオ作品としても楽しまれていました。

参考として、同じメディアワークス制作のラジオ番組では次のような形式が主流でした。

  • 放送局:文化放送

  • 放送時間:約30分

  • 放送:週1回(日曜21:00〜21:30)

日曜日の夜、想像力を刺激するには最高の時間帯。

ラジオドラマの魅力は——
映像がないこと。

だからこそ、頭の中に映画が流れる。

音がリアルな分、恐怖もリアルになるんですよね。


電撃文庫と「応募型作家発掘」という革命

この作品が生まれた背景も面白い。

電撃大賞は、メディアワークスが新人作家を発掘するために設けた賞で、後のライトノベル文化を支える重要な取り組みでした。 

つまり——

👉 今当たり前に読んでいるラノベ文化の“原型”の時代。

その最前線にいたのが
『クリス・クロス』だったわけです。

以前紹介した『シャングリラ・フロンティア』が好きな人なら、
「あ、この系譜か」と気づくはず。


個人的な記憶:ダブ録の儀式

当時はカセットテープ全盛期。

録音ボタンと再生ボタンを同時に押す、
あの“ダブ録の儀式”。

失敗すると全部台無し(笑)

でも、そのひと手間すら楽しかった。

夜中、暗い部屋。
電灯ひとつ。

そして流れるドラマ。

怖いのに、やめられない。

——あの時間が、僕に「小説を読む楽しさ」を教えてくれました。

間違いなく、読書人生の入口の一つです。


こんな人におすすめ

  • RPGが好き

  • ライトノベルの原点に触れたい

  • SAO系の先祖を知りたい

  • 想像力を刺激される作品が読みたい

そんな人には、今読んでも刺さるはず。

むしろ——
**“昔の作品ほど設定が尖っている”**と感じるかもしれません。


あの頃の音は、今も消えない

子どもの頃に触れた物語って、
不思議と人生のどこかに残り続けます。

技術は進化したけれど、
耳だけで世界を旅する体験は、ラジオならでは。

たまには昔の作品を掘り起こして、
あの頃の自分に会いにいくのも悪くないですよ。

RPG・ライトノベル好きなら、ぜひ一度。

懐かしさの中に、きっと新しい発見があります。


今日はここまで。
それでは、また別のお話で。