RG シャア専用ズゴック

――水陸両用MSという「完成された兵器」の美学

 

おはこんにちは、どうも僕です。

今日は、数あるRGガンダムシリーズの中でも、ひときわ異彩を放つ赤い機体
そう、RG シャア専用ズゴックについて語っていきたいと思います。

ヒーロー然としたガンダムタイプとは真逆。
無骨で、実用一点張りで、それなのに異様に美しい。
このズゴックというMS、改めて見返すと「兵器として完成されすぎている」んですよね。


ズゴックとは何者か

ズゴックは『機動戦士ガンダム』に登場する、ジオン公国軍の水陸両用モビルスーツ
シャア・アズナブルが搭乗し、ジャブロー攻略戦で連邦軍GMを圧倒した姿は、今なお名シーンとして語り継がれています。

水中・地上の両方で高い運動性を確保するために、

  • 流線型のボディ

  • 抵抗を抑えた四肢のライン

  • 推進力と柔軟性を両立した関節構造

と、目的に完全に振り切ったデザインが与えられました。
ヒーロー性より、合理性。
だからこそ、ズゴックは美しい。


RG版ズゴックのスペックと構造

RG シャア専用ズゴックは、RGシリーズ初期に発売されたキットのひとつ。
その特徴は何と言っても、アドヴァンスドMSジョイントを最大限に活かした内部骨格です。

  • フレームに沿って外装を被せる構造

  • 可動を前提としたシンプルかつ合理的な骨組み

  • 当時としては画期的だった“生物的な動き”の再現

これにより、
従来のHGやMGでは難しかった
腕を大きく振りかぶるポーズ
水中を泳ぐような前傾姿勢が自然に決まります。

「ズゴックって、こんなに動くんだっけ?」
そう思わせてくれるRGらしい体験が詰まっています。


水陸両用を語るディティールの説得力

RGズゴックで特に感心するのが、各部ディティールの意味づけ

  • 太く短い脚部は安定性重視

  • 肩から腕にかけての流れるような曲線

  • クロー(アイアン・ネイル)の存在感と実用性

  • 胴体のボリューム感が生む重心の低さ

どれも「カッコいいから」ではなく、
水中戦を想定した結果としての形なんですよね。

色分けも非常に細かく、
モノアイ、腹部、内部フレームがきちんと分離。
組み上げていくほどに、
「これはMSというより“兵器”だな」と実感させられます。


初期RGならではの弱点

もちろん、良いところばかりではありません。

RG初期キットということもあり、

  • 股関節

  • 肩関節

  • 足首周り

など、保持力が弱くなりがちな箇所は正直あります。
時間が経つと、ポーズがじわっと崩れることも…。

ただ、不思議なもので。
それすらも、ズゴックという機体にはどこか許せてしまう。


赤いズゴックというロマン

多少の弱点があっても、
それでも惹かれてしまうのは、やはりこの

シャア専用というだけで、
同じ機体が「物語を背負った存在」になる。

この赤いズゴックを見ると、
合理性の塊であるはずの兵器に、
確かに“ロマン”が宿っているのを感じてしまうんです。

……それを感じるのは、私だけでしょうか。


再現したい名シーン

やはり外せないのが、ジャブロー攻略戦でのGMとの戦闘

保持力が弱いなら、無理に動かさない。
あえて関節を固め、

  • 壁を破壊しながら侵入するズゴック

  • 驚愕するGM

  • クローを振り下ろす一瞬

そんな一瞬を切り取ったジオラマにするのも、実に“乙”。

動かすRG、
固定して魅せるRG。
ズゴックは、その両方を許してくれる懐の深さがあります。


締め

RG シャア専用ズゴックは、
派手さではガンダムタイプに譲るかもしれません。

けれど、
兵器としての完成度
目的に特化した美しさ
そして赤いMSが持つ物語性

そのすべてが詰まった、
とても“語りがいのあるガンプラ”です。

完璧じゃない。
だからこそ、向き合う楽しさがある。

次に手に取るときは、
ぜひジャブローの地下で、
GMと対峙するあの瞬間を思い浮かべてみてください。

――赤いズゴックは、今日も静かにロマンを語ってくれます。