おはこんにちは、どうも僕です。

小学生の頃、家から走って5分の場所に、
小さなプラモデル屋があった。

店の入り口は狭く、
決して立派とは言えない外観だった。

でも、一歩中に入ると、
そこは別の世界だった。

天井まで積み上がったプラモデルの箱。
所狭しと並ぶ棚。
独特の紙とプラスチックの匂い。

高齢のおじいちゃんが、
一人でその店を切り盛りしていた。

子どもだった僕にとって、
そこは間違いなく「夢の国」だった。

しかし、ある日その店は、突然なくなった。

真っ赤な炎とともに。

原因は、タバコの不始末だったらしい。
幸い、店主は無事だった。
だが、店は全焼し、すべてを失った。

小学生ながら、
はっきりとした「喪失感」を覚えた。

その後、店主は再開のために奔走していた。
でも、なかなかうまくはいかなかった。

そんな中、
お店を営んでいた友人の父親が、
店に繋がった納屋を間貸ししてくれた。

一時的に、プラモ屋は復活した。

その時、
真っ先に買いに行ったことを、今でも覚えている。

嬉しかった。
本当に、ただそれだけで嬉しかった。

だが、その店も一年ほどで畳まれた。
風の噂では、
店主はほどなく亡くなってしまったそうだ。

今、その場所には何も残っていない。

それでも、
あの光景は、驚くほど鮮明だ。

それはきっと、
確かにそこに「僕」がいて、
確かに「時間」が存在していたからだと思う。

なくなった場所が、
こんなにも多くの記憶を連れてくる。

それは、
その場所がただの建物じゃなく、
人生の一部だった証なのだと思う。

 

今日は、ここまで。

 

それでは、また別のお話で。