正確には一日遅れとなってしまったのですが、タイトルは敢えてそのままにしておきます。

 

 今月(あくまで8月のことです・・)はなんとか2冊!読破しました。

(偶然ですが、どちらも通番が1312ですね)

 

『経理から見た日本陸軍』(文春新書1312) 著者:本間正人

 

 そもそも経理と言うのが分かっていないことと、本書は陸軍全体を俯瞰的・網羅的に扱ってはおらずエピソード形式になっているためか、ちょっと読後も自分の理解はイマイチ(汗)。でも、創設当初から予算つまりお金には困っていたことだけは分かりました(笑)。まぁ、幾らあってもお金に困らないことはないのでしょうけど。それと、日中戦争勃発後に原価計算を導入するようになった経緯で、なんと“マレーの虎”こと山下奉文氏(当時の階級は中将[若しくは少将])が主導したものであったこと。本書にも記述されていますが、どうしても自分のような一般人というか歴史ファンや軍事オタク系の人間からすると(笑)彼は勇ましい将軍のイメージなのですが、実際にはあの永田鉄山氏と並び称されるほどの能吏でもあったようです。

 

 その他にも、死亡賜金の話や戦場での補給品(現地で酒を醸造してしまう等)の話など、切ないというか世知辛いエピソードがいろいろあり興味深かったです。

 

『服部卓四郎と昭和陸軍』(PHP新書1312) 著者:岩井秀一郎

 

 辻政信の書籍を読んだ後で「そういや、名コンビとも言われる服部卓四郎を扱った書籍って一般に殆ど見ないなぁ・・」と思っていたら、実にタイムリーな書籍が発売されていたので早速!読了しました。著者は岩井秀一郎氏。氏の著書は既に何冊かを購入しておりますが、本書を含め「興味がある軍人さんなんだけど、意外と扱った書籍がないんだよなぁ」といった人物を毎回取り上げてくれるので個人的には大変ありがたいお方です。

 

 で、読んでみての感想ですけど・・「えっ、こんな平凡な人物だったの?」これが偽らざる心境です。辻政信氏ばりの派手なというか凄いエピソードとかがてんこ盛りなのかと思いきや、成績良好にして温和な人物で多数派に乗っかるのが巧みな典型的とも言える世渡り上手な軍事官僚だったようです。自らのリーダーシップでなにかを成し遂げるのではなく、基本は人から言われたことを卒なくこなすタイプ。一方で、政策においては常に強硬な立場の側に立っている部分では一貫していた。それが一転して、負ければ即!勝者に媚び諂うがごとくGHQに近づく・・と。

 

 戦後、自衛隊創設時にはその幹部になることを最終的に阻止された訳ですが、今にして思えばそれは正解だったのかな?と思う次第です。

 

(例によって『Stumble Guys』でございます・・)

 

 今月も最低2冊はいきたいところです。