・問題と対峙した際、「問題は何なのか?」と尋ねる前に慌てて解答を作り出そうとする、持って生まれた傾向に歯止めをかけるべきである。
・問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である。
・ユーモアのある、一見突飛な案が、解決策になることがある。頭ごなしに可能性を捨てずに一度真剣に考えるべきである。
・ただし問題定義が得られたという確信は決して得られない。だが、その確信を得ようとする努力は、決してやめてはいけない。
・すべての解答は次の問題の出所である。我々は決して問題を追い払うことはできないのだ。問題と、解答と、そして新しい問題は、終わりのない連鎖を織り出している。期待できるのはせいぜい、「解いた」問題がより厄介さの少ない問題で置き換えられることだけである。
・大抵の不適合は、認識されさえすれば容易に解ける。
・結論に飛びつくな、だが第一印象を無視するな。使い捨てのカミソリの刃が発明された当初は、刃を研いでしばしば怪我をした。やがて、使い捨ての刃が発明され、使い捨ての刃を研いでいて怪我をする男はいなくなったが、今度は男の奥さんや女中さんが、使い捨ての刃を実際に捨てる時に怪我をするようになった。
・自分たちの方針を予備知識のない人々に説明することで、新しい視点を得る可能性が高い。
・言葉を紙の上から人々の頭の中に引っ越しさせるためには、社会的過程が必要である。人がどんなに真剣であったとしても、努力の量を増すだけでは、その言葉を居合わせた人全員、同じ言葉を同じように理解する保証は決してない。
・自分の問題を自分で完全に解ける時に、他人がそれを解いてやろうとするな。
・もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやるほうがごちゃごちゃいうより有効なのだ。
・著者らの経験によれば、問題が実は問題解決者自身に起因する割合は53.27%に及ぶ。