・何を一番大切にしたいかを決め、それ以外のものは極力削ぎ落とす。六花界では、お客様の時間を大切にしたいを一番大切にしたいものとした。
・既存の焼肉店のお店を調査するのでは、既存の焼肉屋の範囲を越えられないし、すぐにマネされてしまうため、調査の対象は焼肉以外の老舗の料理店に絞った。結果、焼肉以外の繁盛店のおすすめメニューはいつも「同じ」であった。
・大事なのは、何を付け足すかではなく何を残すか決めて、それ以外は潔く捨てることである。お店を調査した情報を全て盛り込んだお店は、コンセプトもメニューもブレブレになり、結局何のサービスをやりたいのかわからなくなってしまう。
・「経営素人のプロ料理人」は、「ただの素人」よりも結果が厳しい。なぜなら、新しい経験を学ぼうとせず、幅広い考え方とデータを取り入れることに拒否反応を示すことが多いからである。料理が美味しいからと言って、必ずしも飲食店は成功しない。
・価格は、商売人の志を表現するのもであると同時に、お客様がつけるものである。価格を高く設定するのであれば、品質を高める努力をすることはもちろん、価格の高さを伝えることも鍛えていく必要がある。
・たくさんの人のためではなく1人のめちゃくちゃ刺さるお客様のために考える。
・恵まれているとありきたりの調理法やアイデアしか生まれてこない。
・お客様との心の壁を作らないために、パーソナリティに関する質問は自分からしない。
・完璧など不可能である。どこかに必ず不便と感じる要素が出てくる。だから、それを逆手にとって、基本設計に「不便」を組み込むことで、逆にお客様と店との「一体感」を生み出すスパイスにする。
・人は役割を与えてもらうと「立ち位置」ができ、居心地が良くなる。
・老舗繁盛店の特徴は、①コンパクト、②自分の立ち位置を知っている、③口コミで広まる、④名物大将や女将がいる。
・とにかく無駄を削ぎ落とす作業をすれば、考えがコンパクトになり、明確なニーズが浮き彫りになる。その中で自分の表現力や創造性を発揮することが、最高のパフォーマンスを生み出すことにつながる。
・店舗経営に欠かせないことの一つが掃除である。
・店側に「これだけは守ってほしい」というルールがあってもいい。
・六花界にはメニューがない。1000円分の赤みだけ盛り合わせ。1000円分のハラミを1切れ。1000円分でタンにキムチをトッピング
・20時間である程度のことは到達できる。やらない理由を作ることが上手くなってしまっているのであれば、一度捨てて、何事にも挑戦してみること。20時間続けてみて、好きかどうか、続けたいかどうかを判断する。そうやって自分の世界を広げていくことが重要。
・「肩書よりストーリー」の紹介術。紹介力の高い人は人の良いところを常に観察している。人を肩書きで説明するのは簡単だが、せっかく紹介するのであれば、「自分が感じた魅力を、他の人にも伝える」ということを大事にした方が良い。