アキーム・オラジュワン | Purple Jelly

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あと、文章書くの好きなので、思いついたこと書きたい。好きなものについてダラダラ語りたい。

好きなNBA選手を語ろうのコーナー!
語りだしたら止まんないねこれ。

僕がNBAを見始めたのは93~94年のシーズンです。NBAのシーズンは年をまたぎます。
94、95年といきなり2連覇を見せてくれたのが、ヒューストン・ロケッツ。そしてロケッツの中心選手が、この男。

アキーム・オラジュワン
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213cm。センター。ナイジェリアから渡米してヒューストン大学で活躍し、84年のドラフト1位。アメリカン・ドリームを掴んだことから付いた愛称は『ザ・ドリーム』
毎年平均20点得点10リバウンド以上を上げる有数のセンターで、歴代最多ブロックの記録保持者。
最大の特徴は、体格に似合わぬ俊敏な動きと繊細かつ高度な技術を持つこと。そのスピードはガードの選手にも走り負けないほどで、身体能力の高さと最優秀守備選手に2度輝くディフェンス能力からスティールも多く、相手のボールを奪い速攻の先頭を走ることも頻繁だった。
特にゴール下で、機敏なドリブル、ステップ、フェイク、フックシュート、フェイダウェイ、フィンガーロールなどの個人技を多彩に組み合わせた一連の動作は『ドリーム・シェイク』と呼ばれ、相手に応じてまさに自由自在、変幻自在に軌道を変えるため、完璧に封じ込められる術は存在しなかったと言っても過言では無い。

90年代は攻守共に優秀なセンターが多く、センター黄金時代とも言えるでしょう。その中でも実力、人気が一段と高かったのが、この4人。

ニューヨーク・ニックスの『キングコング』パトリック・ユーイング。
サンアントニオ・スパーズの『提督』デビッド・ロビンソン。
オーランド・マジックの『シャック』シャキール・オニール。
そして、ロケッツの『ザ・ドリーム』オラジュワン。

歴代最強チームを考えろと言われたら、僕はセンターをオラジュワンにします。なぜならオラジュワンは、後に全員が通算20000得点10000リバウンド2000ブロック以上を記録するこの4人が群雄割拠した、センター黄金時代を制した選手だからです。

94年ファイナル、相手は大学時代からのライバル、ユーイング率いるニックス。
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第7戦までもつれる接戦の末、ロケッツ初優勝。NCAAトーナメント決勝で敗れた大学時代のリベンジを果たす。

95年、西地区決勝。相手はシーズンMVPに輝いたロビンソン率いる、リーグ最高の62勝を上げたスパーズ。
しかしキャリア最盛期に入っていたオラジュワンは、ドリーム・シェイクでロビンソンを翻弄。
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ゴール下でのシュートフェイクでロビンソンを何度も何度もジャンプさせ、いとも簡単にシュートを決める姿は、まさに子供扱い。この戦いのハイライトとなった。

スパーズを倒して迎えた95年ファイナル、相手はシャック率いるマジック。
3年目にして得点王となり、若く、勢いに乗り、破壊力に満ちたシャックが、ベテランのオラジュワンを粉砕するかと思われたこのファイナルは、蓋を開けてみれば4勝0敗のスウィープでロケッツの圧勝。
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オラジュワンは名実ともに90年代最強のセンターになりました。

この2年間はジョーダンがNBAから離れていた時期です。ブルズは91~93年に3連覇し、96年からまたブルズの3連覇が始まります。
もしかしたらロケッツの連覇を、ジョーダン不在時の谷間の優勝と考える人もいるかもしれません。
でも僕は、もしジョーダンが一度目の引退をせず、ブルズが94、95年にオラジュワン最盛期のロケッツと戦ったなら、ロケッツの勝ちだったんじゃないかと思います。

そんな『夢』を見せてくれる僕の中の最強センター、アキーム『ザ・ドリーム』オラジュワン。