寒波到来ということで、今回は冬にまつわる妖怪の話です



冬の妖怪と言えば、まず思い浮かべるのが雪女

創作でもよく見かける、人気妖怪ですね

ライブドアブログの方で記事にしたことがありますが、雪女は地方によって様々な伝承があります

ざっくりまとめると

青森

産女のように赤子を抱いた姿で現れ、赤子を抱いて欲しいと頼んでくる。断わると殺されてしまうが、受け取ると、巨大化した赤子に押し潰されてしまう

茨城

呼びかけに答えないと、背中を押され、谷底に突き落とされる

秋田

顔を見たり、話し掛けてはいけない

新潟

子供を攫い、生き肝を抜く



遠野物語で有名な岩手県遠野市では、冬の満月の晩や小正月の夜には、雪女が雪ん子や雪童子という子供を大勢連れて人里近くに現れるという

雪童子が成長すると雪女になるのだろうか



5期鬼太郎では、雪女の葵が山形県代表の妖怪四十七士となりましたが、その山形では、雪女郎(雪女)は雪と共に地上に舞い降りた、月の姫だというのもあります

富山県の砺波や滑川では、降り積もる雪の中からユキオンが現れるという伝承があります

ユキオンがどういう存在かは不明ですが、雪鬼、もしくは雪女のことだとされています

鬼女と雪女が合わさった怪異なのだろうか?

雪女と似た妖怪につらら女というのもいます

ある男が家に訪ねてきた美しい女性と夫婦になる

しかし、何故か風呂に入りたがらない妻に無理に入浴を勧めたところ、姿を消し、湯船には櫛と氷柱の欠片が浮かんでいたという

この話には、別のパターンもあります

妻となった女性が春に突然姿を消す

仕方なく他の女性と結婚するが、冬に戻ってきた妻に裏切ったと思われ、氷柱で刺し貫かれてしまう

これに関しては、そもそも何も言わずに居なくなるなよと思いますが

さらに、雪女の亜種として、石川の能登半島には白粉婆というのがいます

笠を被り、杖をついた老婆で雪降る夜に酒を買いに来るという

今は震災で大変なことになっていますが、無事に復興が進むと良いですね