駿河の国で寄り道(52)「本通・駿府96ケ町(10)」 | れいんぼうの部屋

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釣りの記事をメインにしようと思っていましたが
釣り以外の記事の方が増えています。

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今回のテーマは「駿河の国の見どころ」。

 

「駿河の国の見どころ」では「駿府96ケ町」を巡っている。

 

 

今回は「駿府96ケ町」の「本通」を探索してみる。

 

大御所となった徳川家康が駿府城の改修と町づくりのために呼び寄せた職人や商人を区画ごとに住まわせた96区画の街並みを「駿府九十六ヶ町」と呼んだ。

 

 

「旧東海道」は「七間町通り」が「寺町」に突き当たり、迂回して「新通り」によって安倍川へ向かっていた。

「新通り」が整備される以前は「本通り」が東海道だった。

 

 

〇本通町の町名碑

 

 

説明文を読む。

駿府96ケ町のうち
「本通一丁目」(ほんとおりいっちょうめ)
古くより東海道の往還として栄えた駿府城の南西に位置する町です。慶長14年(1609)の駿府城下の整備に伴い、新たに新通が東海道往還となり、それに対して「モトトホリ」(=元通)と呼ばれたことが町名の由縁となっていますが、いつから本通の呼称となったかは定かではありません。江戸時代は1丁目から9丁目が駿府96ヶ町に数えられていました。
本通1丁目は豪商が軒を連ねた商人街として栄えました。元禄年間には豪商として活躍した松木新左衛門が、宝暦年間には海運関係に携わった青茶屋善兵衛が居住していました。天和3年(1683)には茶町2丁目からの出火により、町内の53軒を焼失するという火災被害に遭いました。



「本通二丁目」に町名碑は無いが説明文の銘板だけが歩道に設置してあった。


〇本通二丁目

本通りの説明書きは前半の内容が同じなので、後半の変わった所だけを読む。
本通2丁目は豪商が軒を連ねた商人街として栄えました。江戸時代には清水~江戸間の海上運送の独占権を握っていた桑名屋伝左衛門が居住していました。また明治11年(1878)に静岡35国立銀行(現在の静岡銀行)が設立されました。

〇本通三丁目

ここも説明版だけが歩道に設置してある。

 

説明文の変わった所だけを読む。
本通3丁目は豪商が軒を連ねた商人街として栄えました。この町出身の藤波甚助は明治16年(1883)、静岡屋形町に私立静岡英学校を開くとともに、静岡市史編纂の史料収集に尽力しました。


〇本通四丁目

(写真省略)

ここも説明版だけが歩道に設置してある。
本通4丁目は豪商が軒を連ねた商人街として栄えました。この町には、戦国時代に今川義元の家臣が戦勝祈願として製作し、揚げたのが始まりと伝わる駿河凧江戸時代の店が江戸時代より現在まで残っています。

 

〇本通五丁目

(写真省略)

ここも説明版だけが歩道に設置してある。
本通5丁目は豪商が軒を連ねた商人街として栄えました。昭和20年(1945)には、寺町一丁目の一部を編入し、逆に五丁目の一部が大鋸町と大工町になりました。

 

〇本通六丁目

(写真省略)

ここも説明版だけが歩道に設置してある。
本通6丁目は寺院が多く存在しました。この町には駿府の有名な芸人一座が住み、東海道筋で人気のあった義太夫語りや長唄が披露され、大衆芸能のムードで溢れていたと伝わっています。
 

〇本通七丁目

(写真省略)

ここも説明版だけが歩道に設置してある。
本通7丁目は寺院が多く存在しました。この町の極楽寺は境内の金毘羅大権現社に多くの参拝客を集めるとともに、駿府内随一と謳われた枝垂桜に多くの夜桜見物客が来たと伝わっています。
 

〇本通八丁目

(写真省略)

ここも説明版だけが歩道に設置してある。
本通8丁目は寺院が多く存在し、比丘尼が多く暮らし、別名「比丘尼町」とも呼ばれました。比丘尼とは女性の僧侶で、元禄年間(1688~1704)に作成された人数覚帳によると、隣の7丁目と合わせて40人あまりが居住していたと伝わっています。
 

〇本通九丁目

(写真省略)

ここも説明版だけが歩道に設置してある。
本通6~9丁目は寺院が多く、9丁目には現在も曹洞宗浄元寺があります。元禄5年(1692)の「町数等覚帳」では23戸、112人が住んでいたとされています。また、元禄年間創設の駿府定火消では東輪違組、文政4年(1821)創設の町方百人組合火消では西組に所属していました。

 

 

「96ケ町」の本通りは「九丁目」まで。

今は十丁目がある。

 

「本通十丁目」から「本通一丁目」まで振り返って見る。

「中町」まで見渡せる。

 

〇本通十丁目


 

次回は「新通り」周辺を訪ねる。