駿河の国で寄り道(23)静岡茶と聖一国師 | れいんぼうの部屋

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釣りの記事をメインにしようと思っていましたが
釣り以外の記事の方が増えています。

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今回のテーマは「駿河の国の見どころ」。

 

「駿河の国の見どころ」での前回は「静岡新西国三十三所」を訪ねた。

 

今回は「静岡茶と正一国師」

 

先日、静岡駅に出かける用事があったので、以前から行ってみたかった「一茶」へ入ってみた。

「一茶」は駅前地下道にある静岡茶商工業協同組合が運営する日本茶を提供してくれる数少ない店。

 

 

3年前までは月一回のペースで柳町にあった日本茶喫茶「茶空間」へ行っていた。

コロナの時期に合わせたように「茶空間」が閉店してしまってから日本茶を飲む機会が少なくなっていた。

 

〇急須で入れてくれる「足久保茶」を注文してみた。

紙コップなのがチョット残念。

 

地下道の一角で茶箱をテーブルにしてお茶を嗜しなんだ。

 

「茶空間」の御主人が淹れてくれたお茶には及ばないが、美味しくいただくことが出来た。

 

 

 

この日に飲んだ「足久保茶」は静岡茶の発祥地として知られている。

鎌倉時代の高僧「聖一国師」が宋から持ち帰った茶を「足久保の地」に植え、静岡茶として全国に広めた地なのだ。


 

また、大御所になった徳川家康は茶を好み、足久保茶を大日峠に建てた蔵にて秋まで熟成させ必要量だけを茶壺に入れ、足久保の「法明寺」から駿府城の家康へ献上していたと伝わっている。

 

「法明寺」は「駿河の国で寄り道(6)」に掲載した駿河七観音の寺。

 

〇法明寺の観音堂

 

 

静岡茶発祥の地の足久保には、「狐石(きつねいし)」と呼ばれる日本で一番大きいと思われる松尾芭蕉翁の句碑がある。
 

〇句碑は狐石(きつねいし)と呼ばれている。


芭蕉の句「駿河路や はなたちばなも 茶のにほひ」

 

 

 

〇清水区の狐が崎にある「イオン」に隣接して聖一国師を顕彰する「国師堂」が建てられている。

 

「聖一国師」について説明が書かれているので読む。

<聖一国師と国師堂>
 聖一国師(1202~1280)は、私たちの郷土静岡市栃沢に生れ、静岡茶の始祖として知られています。
 国師は日本と中国の著名な寺で修行を積んだのち京都五山の一つ東福寺の開山となり、僧侶として最高の栄誉である「国師」の号を日本で最初に贈られた高僧です。また、1930年(昭和5年)には昭和天皇から「神光」の追号を賜わりました。国師の功績は多大で、中国(当時の宋)から茶の種子や麺類、人形などの技術を持ち帰り我が国に伝えて、日本の産業と文化の進歩のため大いに貢献しました。
 今日、お茶の静岡と云われる静岡茶の起源は国師が中国から持ち帰った茶の実を静岡市の足久保に植えたのが始まりです。
 1954年(昭和29年)聖一国師が初めて仏門に入った久能寺に近い、ここ狐ケ崎(当時の狐ケ崎遊園地)の御堂にその遺徳を伝えようと国師真像を安置して開眼の儀を行いました。
 以来、この御堂を聖一国師堂と呼んだ。

 

 

 

 

次回「駿河の国で寄り道(24)」では「安部城」へ出かける。