駿河の国で寄り道(3)臨済寺 | れいんぼうの部屋

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釣りの記事をメインにしようと思っていましたが
釣り以外の記事の方が増えています。

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2月から東海道にこだわらずに「駿河の国で寄り道」して巡っている。
 

折からの家康ブームに乗って「駿府城公園」と「浅間神社」へ寄り道。

 

今回は「臨済寺」に寄り道。

 

「静岡浅間神社」から北へ約1km。

先ずは浅間神社の北外れにある駐車場から出発。

 


浅間神社の北に隣接して東雲神社がある。


〇東雲神社(丸山町)

小さな神社だが歴史はあるようだ。由緒の看板が立っていたので読む。(概略)
<静岡東照宮 東雲神社>
東雲神社は古くから「丸山の権現さん」として親しまれてきた。

駿府城内にあった「東照宮」「八雲神社」を合祀し「東雲神社」と改称。
「丸山」の地名は家康公が大御所として駿府城在城中、鷹狩のためこの地を訪れ、その趣が京の円山に似ているとして名付けられた。

 


「東雲神社」のすぐ隣に庭園が見える。

 

〇太田道灌築造嵯峨流名園

この名園は江戸城を築城したことで知られる太田道灌が駿府城造営の時期に築庭したと言われている。

 

以前は「割烹旅館 喜久屋」だった。

 

今は美味しい天ぷらを食べさせてくれる店になっていて、名園が店の一部のように見える。

 

かつて、昭和の時代に浅間山の頂上まで静岡鉄道が運営するリフトが稼働していた。

この庭園も静岡鉄道が管理していたようだが今の管理者は??

 

「麻機通り」を300mほど北上する。

 

〇麻機通り(城北公園前)


城北公園を右手に見ながら進む。
城北公園は元静岡大学の跡地にできた。

旧制高校時代に中曽根元総理が通学していた。

 

更に300mの山裾に「臨済寺」がある。

修験道場なので建物の中への特別公開は年2回しか実施していない。

 

 

〇大龍山「臨済寺」臨済宗妙心寺派

 

先ずは仁王門が出迎えてくれる。
 

〇仁王門


入口の脇に寺の説明書きが書かれている。(概略)
臨済寺は、今川義元の兄氏輝の菩提寺。

義元の軍師大原雪斎が開山。

徳川家康は、竹千代時代に今川家の人質としての12年間、この大原雪斎から文武両道を学んだ。

 

 

〇仁王像

 

 

〇本堂

 

〇新仏堂

新仏堂は木目が美しい。平成になってからの建築なので、まだ輝いて見える。
 

〇座禅堂

 

修験道場なので緊張感のある清々しい空気に包まれていて身が引き締まる。

 

物見遊山の我が身には落ち着かないので早々に退場する。

 

 

「臨済寺」のある地名は「大岩」。

この山麓あたりの下には岩盤となっていることから大岩の地名となったらしい。
浅間神杜前を通っていた安倍川の流れの一つは臨済寺の前あたりまで流れていて沼を作っていた。
臨済寺の参道の回りも大正時代までは沼田だった。

 

〇臨済寺の参道

 

 

「臨済寺」から600m北へ行ったところに「名水」として有名な場所がある。

 

〇大在家の名水

「竹千代の水」の由来を読む。(概略)
静岡平野は安倍川の扇状地で地下水(伏流水)が各所に流れている。
大岩付近は低地なので地下水がサイホンのように湧き出している。
徳川家康は「竹千代」の頃「臨済寺」で学んでいたことから自噴した水をよく飲んだことだろう。
全国的においしい名水と言われ「竹千代の水」と名付けられた。

 

 

 

 

今回は「臨済寺」周辺へ寄り道した。

 

次回「駿河の国で寄り道(4)」では「瑞龍寺」がある井宮地区へ。