「東海道まちあるきweb」の古地図を使って現代の静岡をｗｅｂでバーチャル散歩。
***古地図は次のサイトを開いて見ている***
「東海道まちあるきweb」（https://tokaido-guide.jp/about）
は「静岡市観光・MICE推進課」と「藤枝市街道・文化課」が作成。
https://stroly.com/users/9756472369/
**********************************
本陣や脇本陣が並ぶ地域を過ぎると庶民の街並みが並ぶ地域に入る。
古地図を見ると枡形を通り過ぎて宿場の外に出る。
岡部宿の街並みが続いているが「内谷村」と書かれた場所になる。
〇「内谷村」に入ったあたりの旧東海道
今でも昔の賑わいをうかがえる。
昔は人通りが多かったんだろうなぁ。
旧道をさらに進む。
〇好光人形店
駿府には地場産品となる老舗の人形店が多いけれど岡部にもある。
静岡駅南口にも店舗を持つ名の知れた人形店だ。
〇旧東海道
今の岡部の中心区域に近づくと旧東海道の風情はなくなる。
古地図と比較してみても現在の「藤枝市役所岡部支所」辺りになると家並みもまばらになってくる。
旧東海道は突当ってしまうので、右折してすぐに旧の岡部町役場の前の県道２０８に出る。
古地図を見ても東海道はこの辺りでクランク状に折れ曲がっていたようだ。
役場前の交差点にある文具店前で「枡形跡」が説明されている。
藤枝方面へ向かう。
〇旧岡部町役場前
岡部支所のすぐ隣、県道へでてすぐの向かい側に整備されたスペースがあって、観光案内所が併設されている。
〇五智如来公園
文化施設の印象を受ける広場。
〇五智如来
五智如来公園の奥に小屋が建っていて、お地蔵さん？がならんでいる。
五智如来とあるので如来だろう。
由緒が書かれているので読んでみます。
五智如来像
町指定文化財（昭和４８年４月１日指定）
誓願寺の境内で街道に面して安置されていたが、寺が移転したため現在の場所に移された。
地元産の三輪石で作られ、石造りの五智如来像としては大きなもので２組あります。１組は宝永２年（１７０５）に陸奥棚倉城から駿府田中城に移られた内藤豊前守弌信の家老脇田次郎左衛門正明が同年に寄進したもの。
もう一組は、明治の中頃、鬼島の森川重蔵と静岡市寺町の藤田権三郎が作ったもの。
宝永２年に田中城主となった内藤豊前守弌信には、上手く話のできないお姫様がいました。殿様と奥方にとっては、このことが大きな悩みとなっておりある日、静岡の宝台院で徳川家の奥方にこのことを話すと奥方は「岡部宿にある誓願寺の本尊である阿弥陀さまにお願いすると良い」と教えてくれた。
そこで早速、奥方は家老を連れてこの寺に参り願をかけ、お参りを続けた満願の日、お姫様は自由に口がきけるようになり、数年後には立派な大名の許へ嫁いだ。
殿様はこのことにいたく感激し、誓願寺へ田畑を、家老の脇田次郎左衛門は五智如来像を寄進した。
向かって右から
「阿弥陀如来」「釈迦如来」「大日如来」「阿しゅく（あしゅく）如来」「宝生如来」
〇五智如来
五智如来は奥で隠れるように小さな如来もいる。
古地図を見ると、この五智如来があった所に「誓願寺」の記載があるが現在はここに寺は無い。
「丸子宿」にある「誓願寺」と同名だが関係があったのだろうか？
岡部支所周辺を後にして旧東海道を進む。
〇岡部の旧東海道
県道２０８号を進む。
〇松並木
松並木が旧東海道らしさを感じさせてくれる。
〇石燈籠
松並木が終わり、県道２０８は国道１号線バイパスと交差する。
その場所に石灯籠が建っている。
ここまでが岡部。
石灯籠の所に岡部宿の看板が立っている。
バイパスとの交差点はバイパスのインターになっている。
ここは内谷（うつたに）インターと言い、ここから「岡部バイパス」は「藤枝バイパス」と名前を変える。
旧東海道は県道を進まず斜め右の道へ入る。
*******参考*******
「駿河の国 東海道 (見て歩き)」（http://www7b.biglobe.ne.jp/~rainbowhp/tokaido/tokaido01.htm）
は私が１０年ほど前に作った静岡市を中心に東海道周辺の写真を集めたまち歩きのサイトです。
*****************