駿河の国をｗｅｂで歩く(１９)「丸子路 その５」

「東海道まちあるきweb」の古地図を使って現代の静岡をｗｅｂでバーチャル散歩。

***古地図は次のサイトを開いて見ている***
「東海道まちあるきweb」（https://tokaido-guide.jp/about）
は「静岡市観光・MICE推進課」と「藤枝市街道・文化課」が作成。

https://stroly.com/users/9756472369/

**********************************

上の古地図のリンクを開いて「丸子宿」を選択して散歩する。

今回は「駿府匠宿」の周辺を巡る。

駿府匠宿が出来てから周辺は観光客が立ち寄ることも多くなり、蕎麦、とろろ汁、菓子、インテリアなどチョット洒落た店も目に付くようになった。

以前からも名勝・旧跡が多かった地域だ。

駿府匠宿から３００ｍほど行くと吐月峰がある。

〇吐月峰

「名勝史跡　吐月峰　柴屋寺」　とある。略由来が入口などに書かれている。（抜粋）

柴屋寺は室町時代の中期１５０４年連歌師柴屋軒宗長が草庵を結んで閑居したところで「吐月峰」の名で天下に知られた名勝。

この泉ケ谷には丸子城があり今川氏親が十余年を過ごした。
現在の柴屋寺は当時の丸子城内の一部であり、恋歌師宗長は氏親と自然の風詠に戦塵を忘れたと伝えられている。
氏親は１４８７年に駿府城に帰り国主となった後もたびたび柴屋軒をたずねた。

徳川家康はこの寺に朱印地を賜い堂宇の朽ちるを惜しんで懇ろに修復した。

寺宝に後水尾天皇御真筆の短冊、足利義政から賜った芦屋釜（文福茶釜）、屯阿法師作柿本人麿像及び一節切の笛などの文化財が保存され、公開されている。

枯山水の庭園は、国の名勝・史跡に指定されている。 庵の前庭には、北斗七星を形どって配置した「七曜石」や宗長が月が出るのを座って待ったという「月見石」などがある。

〇部屋からは日本画のような庭が見通せる。

庭を愛でる素養がなくても落ち着く雰囲気がわかるほど、どこをみても絵になる。

吐月峰からすこし奥に入ると、とろろを食べさせてくれるところがある。
 

〇待月楼

〇このようなコース料理をいただきました。

 

待月楼のすぐ奥に「天柱山歓昌院」という曹洞宗の寺の参道が見える。

〇歓昌院

　　

〇歓昌院

和尚さんに話を聞くと鎌倉以前にはこの寺の脇に東海道が整備される以前の東西をつなぐ往還道が通っていたとのこと。

〇農道を１０分ほど登ると峠へ通じる案内看板が出ている。

 

案内看板から５分も登ると峠に出る。

峠を越えてしばらく下ると牧ケ谷の農道へつながる。

〇丸子へと、もと来た道へ戻ると案内する看板があった。

次のように書かれていた。

「木枯しの街道」
２３・５・９達成記念日
（一人で１０年間整備）
後世の為に宝を残す整備
この場所からスタート！！
誰か？協力してよお－

お願いします　　　
 

「古東海道」は人通りがほとんど無さそうなのに手入れされているようなのは、この看板を書いた人のおかげなのか？

丸子側に戻り、歓昌院を過ぎさらに下ると道の西側に歓昌院の末寺慈昌寺がある。
 

〇千手観音（慈昌寺）

千手観世音菩薩像・薬師如来像の由来。（抜粋）
当初安置の千手観音は後白河天皇守本尊京三十三間住運慶仏師作（１１９２年）奥大井笹間より当所に移されたものである。
この地は歓昌院の管理下にあった。歓昌院８世３室尊秀和尚は（１６６１～１６７３）当所に末寺慈昌寺を安置した。

本尊として薬師如来像を本堂に観音堂には千手観世音菩薩像、不動明王像、毘沙門天像を安置された。
駿河一国三十三観音巡礼第十三番札所。

＜延命銀杏堂の由来＞
昭和５７年台風のため倒伏した銀杏樹を末永く記念するため、泉ケ谷町内会が同樹の基幹部保存を強く運動し、静岡市がこれに応えて平成３年１０月堂宇を建立した。
 

古地図を見ると「勧昌院」の隣に「観音堂」が描かれているが「慈昌寺」は描かれていない。

その代わりなのか古地図に「月秀寺」という寺が描かれているが今はどうなっているのかわからない。

古地図に見られる「白山神社」は泉ケ谷公民館の裏手にあるらしいが見つけられなかった。

次回は街道に戻り「二軒屋」と「大鈩不動尊」周辺を巡ってみる。

「東海道まちあるきweb」の古地図は見どころが多く少しずつしか前へ進めない・・・＜次回へ続く＞

*******参考*******
「駿河の国　東海道 (見て歩き)」（http://www7b.biglobe.ne.jp/~rainbowhp/tokaido/tokaido01.htm）
は私が１０年ほど前に作った静岡市を中心に東海道周辺の写真を集めたまち歩きのサイトです。
*****************