駿河の国をｗｅｂで歩く(１7)「丸子路 その3」

「東海道まちあるきweb」の古地図を使って現代の静岡をｗｅｂでバーチャル散歩。

***古地図は次のサイトを開いて見ている***
「東海道まちあるきweb」（https://tokaido-guide.jp/about）
は「静岡市観光・MICE推進課」と「藤枝市街道・文化課」が作成。

https://stroly.com/users/9756472369/

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上の古地図のリンクを開いて「丸子宿」を選択して散歩する。

今回は「丸子宿」の核心部を散歩する。

丸子路は見附を通った所で丸子宿に入る。

古地図を見ると「一里塚」を過ぎた両側に柵で四角で囲ったスペースがある。

府中方面から丸子宿に向かって左に「見附」、右に「枡形」が有ると略図にあった。

〇水神社前の略図

しばらく旧東海道を進むと旧道を思わせる町並みになってくる。
 

明治天皇御小休所址と書かれた石碑が民家の片隅に立っている。

〇天皇休憩所

明治天皇御小休所址からすぐに本陣跡の石碑が建っている。
 

〇丸子本陣跡

石碑の横に謂われが書いてあった。（抜粋）
丸子宿が、東海道伝馬制によって１６０１年です。江戸から数えて２０番目の宿場町で、江戸期の宿場戸数は２００戸余り。宿場町には本陣・脇本陣等が設けられ、本陣は書院造りで、門・玄関・上段の間が設けられた陣屋。明治３年新政府によってこの制度は廃止された。
 

丸子宿の通りに面したて大きな表札を掛けた家を何軒か見かける。

〇とうふ屋

　軒下にとうふ屋の看板が下げられている。
 

〇かたばみ屋

今度は「かたばみ屋」と書かれた看板が下げられていた。
かたばみ屋？

何屋さんなんだろう。

〇お七里役所

この石碑も家の片隅に邪魔そうに立っていた。
説明書きがあったので読む。（抜粋）江戸時代の初期、家康の第１０子徳川頼宣は、江戸屋敷と和歌山間、１４６里に沿って７里間隔の宿場２３ヶ所に幕府の行動を警戒する諜報機関としてお七里役所を設けた。
県内では≪沼津≫≪由比≫≪金谷≫≪見附≫≪新居≫に設けられ、この役所を「紀州のお七里役所」と呼び５人１組の飛脚を配置した。

〇丁字屋の向かいに千寿酒造が建てた「千寿の前」の説明看板が立っている。

抜粋して読む。

戦乱の世、源平時代の「千寿の前」の物語が伝えられている。

源頼朝が天下の美女、１２人を集めた時第一に千寿をあげた千寿は静岡市の手越の長者の娘で「白拍子」と呼ばれる舞姫だった。
千寿と平重衡との恋物語は「平家物語」などで広く知られた。

重衡亡き後、千寿は尼となり重衡の菩提を弔い磐田に住んだ。

清酒「千寿白拍子」はこの千寿の前にちなんで醸されたもので東海道の名物として長く世人の愛飲を戴いている。

 

この辺りには至るところに歴史の説明看板や道標が立っている。

〇＜歴史の道　東海道の御案内＞ という説明案内

この道筋は江戸時代の東海道。丸子宿の西の見附と高札場があった。
分岐する道を川沿いに西北へ進むと、諸大名や幕府役人、文人等が東海道の往来の際に立寄った名所、恋歌師宗長ゆかりの吐月峯柴屋寺（とげっぽうさいおくじ）があります。
 

〇丸子とろろ「丁子屋」

丁子屋は慶長元年創業の老舗と言うことらしい。

安藤広重の「東海道五十三次」の「丸子」のモデルだった？

浮世絵のとろろ汁屋を彷彿させる茅葺き屋根の店構えだ。

とろろ汁を商って400年。郷愁を誘うカヤ葺きの屋根。中に入ると黒光りする大黒柱。懐かしい囲炉裏。日本民家の中で味わう麦とろは格別です。古来より自然薯は山薬と云われ滋養強壮の食べ物として珍重されてきました。

店に入ると古民具や自慢の骨董が並んでいて、さながら小さな民俗資料館のようだった。
茅葺屋根の下は昔ながらの建築で屋根裏に駕篭なども置いてあった。
 

〇玄関の脇に「十返舎一九東海道中膝栗毛の碑」もあった。

〇とろろ汁

江戸時代の初めからの丸子宿の名物。

山芋をすりおろし味嗜汁でのばして、麦飯にかけ、海苔やきざみねぎをかけて食べる。
丁字屋の店の前に芭蕉の句碑がある。「梅若菜丸子の宿のとろろ汁」
また『東海道中膝栗毛』で有名な戯作者十返舎一九の狂歌碑もある。

とろろ汁を食べて今回は一服する。

「東海道まちあるきweb」の古地図は見どころが多く少しずつしか前へ進めない・・・＜次回へ続く＞

*******参考*******
「駿河の国　東海道 (見て歩き)」（http://www7b.biglobe.ne.jp/~rainbowhp/tokaido/tokaido01.htm）
は私が１０年ほど前に作った静岡市を中心に東海道周辺の写真を集めたまち歩きのサイトです。
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