新しい染めに出会う機会があり、
真菰染めに挑戦しています。
▼ 初めて真菰染めをした時のお話
同じ植物でも、媒染の方法によって仕上がりの色が異なります。
色の見本を眺めているだけでうっとり…
どんどん挑戦してみたくなります。
真菰染めを教わり、
自分でも染めてみよう!ということで行いました。
▼染め用の真菰を頂きました!ありがとうございます。
真菰の葉をカットして煮出していきます。
この時に大切なのは、
「今日は染めをしますよ〜。」
と、草木に声かけをすること。
お茶にしたり、チンキにしたりと、
今日することを伝える。
「天地に詫びて一輪いただく」
という大岡信さんの言葉を教えていただきました。
草木は一緒に暮らすお隣さん、
仲良く楽しく暮らしたいと願っている。と
先生はおっしゃっていました。
なんだか心に染み渡るような言葉。
私も植物との対話をもっと大切にしていきたいです。
そしてどんな時も忘れずに。
1、2、3回目の真菰の染液の違いを比較してみたくて
ガラスのコップに入れてみました。
こうして比べてみると分かりやすいです。
2、3回目はほとんど色は同じトーン。
これが真菰の本来の色なんですね!
2、3回目の染液を使うことが多いそうですが、
混ぜて使っても良いそうです。
練習1回目なので、
手拭いなどの薄い生地の素材で染める方がいいかな?
と思いましたが、
身につける物が欲しいなー
という私のカラダからの声に従って
Tシャツも染めてみることにしました。
麻と綿の素材でできているTシャツを選びました。
なかなかしっかりと染まったと思います。
肉眼ではもう少し黄色の色味が濃いです。
手順をよく読んでから始めたつもりが、
先媒染を飛ばした染めの工程になっていました。
後媒染になってしまったのですが色が抜けてしまう事態に!泣
左:媒染なし
右:媒染工程を間違えてしまい色が抜けました
つける、洗う、脱水、と工程を繰り返すのですが、
洗いを入れなかったり、温度や漬けておく時間など、
細かい配慮も必要です。
右は色が抜けてしまいましたが、
真っ白までいかず、ほんのりレモンイエローです。
これはこれで淡い色合いで気に入っています。
染めに使う植物の葉の状態(生か乾燥か)、
染液の濃度などにもよるので、
発酵ものと同じように均一な仕上がりにならず
毎回新しい出会いがありそうですね。
その時の出会いを楽しみながら続けてみます。
真菰の葉は、薬草スチームにも配合しています。
蒸気を浴びるだけでなく、
お越しいただいた際に真菰染めの物を
手に取っていただけるようにと考えています。
植物染め、真菰、にご興味がある方は、
楽しみにしておいてください!