韓国映画「 国際市場で逢いましょう 」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

日本題: 国際市場で逢いましょう

原題: 국제시장 (国際市場)

監督・脚色 ユン・ジェギュン
脚本: パク・スジン

韓国公開: 2014年12月17日
日本公開: 2015年

127分。

 

先輩レンタルDVDも残るところ映画と単発ドラマのみ。


【 あらすじ ストーリー】
朝鮮戦争中の1950年、興南(現在の北朝鮮・咸鏡南道咸興市)から

脱出しようとしていたドクスとその一家は、戦乱の最中で父と妹と

離れ離れになるが、長男であるドクスは父から

「お前が家長になるんだ。家長はどんな時でも家族が優先だ」と

家族を任される。釜山へと渡ったドクスら一家は、

国際市場にある叔母の店で働くようになる。
やがて青年になり家計を支えるようになったドクスだったが、

弟の大学進学資金を稼ぐために旧友のダルグと共に

炭鉱作業員として西ドイツに出稼ぎに出る。

そこでドクスは初恋で一生を共にすることとなる妻と出会う。

その後、亡くなった叔母の経営していたお店を買い取るため

船長になりたいという夢を捨て、戦争真っ只中のベトナムに渡り

技術労働者として働くことになる。

 

 

【 出演者 キャスト 】

ユン・ドクス(1939年生まれ): ファン・ジョンミン
ドクスの妻 オ・ヨンジャ: キム・ユンジン

ドクスの幼なじみ チョン・タルグ: オ・ダルス

ドクスの少年時代: オム・ジソン
タルグの少年時代: チャン・デウン

ドクスの父 ユン・ジンギュ: チョン・ジニョン 
ドクスの母 パク・キルレ: チャン・ヨンナム

ジンギュの妹/ドクスの叔母 ユン・コップン: ラ・ミラン 
コップンの夫: ホン・ソギョン

ドクスの2番目の弟 ユン・スンギュ: イ・ヒョン  
4歳のスンギュ: チョ・ヨノ
スンギュの幼少期: キム・ジェヒョン
老いたスンギュ: イ・ジュンチョル

ドクスの3番目の妹 ユン・クッスン: キム・スルギ
2歳のクッスン: パク・イェウン
クッスンの幼少期: キム・ソル
老いたクッスン: パク・ヘジン
クッスンの結婚相手: ソン・ナッキョン

ドクスの息子 ユン・ドジュ: キム・ミンジェ
ドジュの幼少期: チェ・ユチャン
ドジュの子供の頃: オ・スンファン
ドジュの妻: パク・ヨンジェ
ドジュの長男/ドクスの孫: パク・ジェワン
ドジュの次男/ドクスの孫: パク・チェウ
ドクスの孫娘/ドジュの娘 ユン・ソヨン: イ・イェウン

ドクスの息子 ユン・ギジュ: テ・イノ
ギジュの子供時代: ユ・ジェサン
ギジュの幼少期: アン・ジョンウ
ギジュの妻: チン・ソンミ
ギジュの長女: パク・シア
ギジュの次女: ソン・ミソ
ギジュの次女: ソン・ヌリ

ドクスの娘 ユン・ソンジュ: ファン・ソナ
ソンジュの少女期: キム・ナヒ
ソンジュの夫: キム・ゴンホ
ソンジュの息子: キル・ホソン

生き別れた1番上の妹 ユン・マクスン: シン・リナ
ユン・マクスン: CHOE STELLA KIM
老いたマクスン: チャン・ヨンジュ
マクスンの夫 マイケル: Lstavan Medvigy
マクスンの長女: Ennik Somi Douma 
マクスンの次女: Evelyn Maverick Douma
老いたマイケル: Andrew William Brand

ヨンジャの祖母: イ・ジェスン

ドイツ派遣鉱夫監督官: ハン・チョル
ドイツ派遣鉱夫面接官: チョン・ギソプ
ドイツで働く韓国人鉱夫: チェ・ジェソプ
ドイツで働く韓国人鉱夫: チョン・ヨンギ
ドイツで働く韓国人鉱夫: ユ・ジョンホ
ドイツで働く韓国人鉱夫: メン・セチャン


ヒョンデ(現代)建設の創立者 チョン・ジュヨン: ナム・ジンボク
ファッションデザイナー アンドレ・キム(キム・ボンナム): パク・ソヌン
離散家族を伝えるアナウンサー キム・ドンゴン: ファン・インジュン
シルム選手 若い頃のイ・マンギ: オム・ボヨン
イ・スンマン大統領の声: チョン・ソンホ
        
ベトナムの海兵隊/人気歌手のナム・ジン: チョン・ユノ(特別出演)
青年会会長: パク・ヨンス(特別出演)

ベトナム美女: NGUYEN MAI CHI

エドワード将軍: James Kneafsey
レナード・ラル船長: Richard  Liewellyn Wilson
通訳官 ヒョン・ボンハク: コ・ユン

不動産業者: キム・ジニョク
タルグの父: キム・チュンギ
チンピラ: チョン・ジェミン
ヨンジャと喧嘩する隣の店のおばさん: キム・ソニョン
男子高校生: パク・ソンミン
男子高校生: リュ・ギョンヒョン
女子高校生: キム・リハ
現在の国際市場商人: ヒョン・ボンシク
ベトナムのチョコレート少年: Wasin Koednana

離散家族番組のサブにいるPD: チョン・チャヌ
離散家族のおじいさん: キム・スウン
離散家族番組プロデューサー: パク・サンヒョク

ヨンジャの父: パク・キルス
ヨンジャの母: イ・ジェスン

【個人的感想】

1950年12月、興南撤退。ビクトリー号退却。

避難しようとした人々が海に押し掛けて、綱はしごを

上っていく姿…「長沙里9.15」を思い出したんですが

あれも1950年が舞台なのですよね。まぁ戦争ですし。

(国は違えど、ギブミーチョコレートなんだなぁ…)

 

ご老人姿(今から10年前の映画だしゴム感は否めないけど)の

ドクスと妻とタルグが冒頭付近ででてくるので

「今も健在の人たちの物語を振り返るのね…」

と思いながら見始める。と、過去がボリューミーだし

登場人物が多いし、未来の有名人たちと出会う様子まで

描かれているわだし、混乱するかと思ったけど

要所要所に出てくる俳優さんがアクセント的な強さを持っていて

(ラ・ミランさんだの、キム・ソニョンさんだの

そんなに時系列に混乱することなく見進められる。

 

ドクス本人が直接戦争に関わったりはしてないけど

妹を手放して行方不明にしてしまったこと、

父親から家族を守るように言われたこと、など

その名の通り家族のために必死で働き、夢を諦める。

ドイツでの鉱夫労働では鉱山事故に遭い、

叔母から譲り受けるはずだった店はアル中の叔父に

奪われてしまうが、自分が買う!と宣言しその金のため

ベトナムで技術者として働くことに。

そこで戦禍の子供を見て妹を思いだしたのか

助けようとして銃で撃たれて足を負傷する。

とことん人が良い。人種差別されている人がいれば助ける。

 

そして何はなくとも、ファン・ジョンミンさんですもの。

そりゃ見応えはあります、です。