韓国ドラマ「明日」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

死神が所属する会社で

自殺志願者の想いを止めさせる物語…

という内容から、前評判が良かったこの作品。

 

ところが始まってみると…なんか…違う。

韓国での視聴率も二回目は、初回の半分まで

下がったそうです。

 

韓国題:  내일(明日)

原作: 韓国ウェブトゥーン「明日」(作:ラマ)

演出: キム・テユン / ソン・チウク
脚本: パク・ラン / パク・ジャギョン / キム・ユジン

2022年4月からMBCで放送。全16話。Netflixで視聴。

【あらすじ ストーリー】

なかなか就職につけないでいるジュヌンは、

ある日、自殺しようとしている人間を助けようとして

一緒に誤って川に転落。昏睡状態に陥るが

実は死後のあの世のエリート企業「走馬灯」の

危機管理チームのミスだった。


危機管理チームは、自殺率や人口減少率が高い

韓国の自殺者を減らすために、あの世とこの世を

行き来していた。死者でも生者でもない半人半魂に

なってしまったジュヌンは、ミスのお詫びに走馬灯で働いて

6ヶ月で昏睡状態から目覚めて就職を有利にする

スーパーパスをもらうか、このまま運命通りに

3年間昏睡状態で生きるかの選択を迫られる。

ジュヌンは前者を選び、6ヶ月の期間限定で死神として

この会社に就職する。

自殺者を減らすために結成されている危機管理チームで

チーム長とチーム代理とでネガティブ指数があがって

今にも自ら命を絶ちかねない人々を救いに奔走する。

 

あらすじ観ている分にはとても面白そうなんだけど…


第1話「落花1」いじめ
第2話「落花2」
第3話「時間の森1」親友ジェスの幼い頃に食べたチキン
第4話「時間の森2 / ツリー1」 事故で死んだ妻と遺された夫
第5話「ツリー2」
第6話「魂は星になって」朝鮮戦争出兵の元軍人のおじいちゃん
第7話「鉄格子のない牢獄」ハラスメントと自己肯定感
第8話「ブローカー」集団自殺ブローカー
第9話「いつか 君のせいで」 自殺志願犬
第10話「息」レイプ事件/リュングの過去

第11話「西の空1」
第12話「西の空2」
第13話「椿」慰安婦問題
第14話「風の花」400年前
第15話「サーカス」アイドル歌手ネット誹謗
第16話「運命の糸」ネット誹謗と結末


一応、キャストからネタバレとします。

感想も含み、ネタバレとなっていますのでご注意を。

    

【キャスト 出演者】

《会社「走馬灯」》
危機管理チーム長ク・リョン 1602年生: キム・ヒソン
危機管理チーム代理イム・リュング(隆求)1868年生: ユン・ジオン        
危機管理チーム契約職 チェ・ジュヌン 1994年生: ロウン(SF9)    

会長 玉皇大帝: キム・ヘスク
引導管理チーム長 パク・ジュンギル: イ・スヒョク    
引導管理チーム員 チャン・ジェヒ: キム・ヌリ    
引導管理チーム員 チョン・スイン: ムン・ソユン    
営業チーム長メン・ジャンヒョン: チョン・ドングン    
魂管理チーム長パン・グクホン:  ユン・ジョンウォン
名簿管理チーム長チョ・ヨンヒ: キム・ソア
映像管理チーム長チ・ファジャ:  パク・ユミル

8つ子のスタッフ: キム・チルドゥ

地獄代表 ハ・デス: パク・フン(特別出演)

ク・リョンの少女時代: カル・ソウォン

引導管理チーム長パク・ジュンギルの子供時代: パク・サンフン

イム・リュングの新生児ユ・リオン

イム・リュングの3歳の頃: チェ・スホ

イム・リュングの幼少期: ソ・ユンヒョク

ジュヌンの母: ユン・ユソン

ジュヌンの子供時代: キム・ラオン(3話) 
ジュヌンの妹チェ・ミニョン: キム・ソヨン 

ジュヌンの亡父: クォン・ヒョク   

自分の知人に見えるジュヌンの姿: クァク・ジャヒョン(特別出演)  

 

自殺を試み川に飛び込むホームレス(1話): カン・デジン

中古取引詐欺師(1話): ペ・ジョンナム(特別出演)
教員(3話): リュ・ヘリン

ジュヌンを霊媒師の所に案内した人: リュ・ヘリン

入院患者ペン・マンニョン: チュ・プジン    
ペン・マンニョンの娘: クァク・ミョンファ

<落花>
いじめ被害者/放送作家ノ・ウンビ: チョ・イン
ウェブ漫画家 ウンビの高校同級生キム・ヘウォン: キム・チェウン        
キム・ヘウォンの友人: チャン・ジウン
キム・ヘウォンの友人: ソン・アリン 

ウンビが好きなコメディアン: チョン・ジュナ(本人 特別出演) 

<時間の森>

ジュヌンの親友 ナムグン・ジェス: リュ・ソンロク

ジェスの子供時代:  キム・ジフン
ジェスの父(1999年) ナムグン・ヒョク: キム・ギョンミン

ジェスの母(1999年): イム・セビョク

ナムグン家の大家(1999年): オム・テオク    

<ツリー>

妻を事故で亡くした歌手カン・ウジン: カン・スンユン(特別出演)    

亡くなったウジンの妻 ホ・ナヨン: イ・ノア    

ウジンの子供時代: シン・ソウ
ナヨンの父: ミン・ウンシク    

<魂は星になって>

元軍人/古紙回収業イ・ヨンチョン: チョン・ムソン(特別出演)     
イ・ヨンチョンの若い頃: イ・ジョンジュン 

ヨンチョンの後輩/戦争で脚を失うキム・ドンチル: キム・ジョンチョル
イ・ヨンチョンに立ち退きを迫るチンピラ: イ・ギュソプ    

<鉄格子のない牢獄>

拒食症SPビューティー代理 シン・イェナ: ハン・ヘイン    
SPビューティー社員 チョン・ボラム: キム・ミンソ    
SPビューティー社員 イ・ドンジャ: チョ・スンヨン

ドンジャの娘:  ノ・ハヨン

SPビューティーチーム長ハム・マンシク: キム・フンレ     

<ブローカー>

自殺幇助ブローカー 小心者(ソン・ジノ): ミン・ジヌン(特別出演)  

<いつか 君のせいで>
コンの飼い主 キム・フン: エン(チャ・ハギョン 別出演)

フンの子供時代: イ・ギョンフン
コン: 月ちゃん

コンの子供の頃: ピーナッツちゃん

犬を拾った子: 

<息>

性的暴行事件被害者チャ・ユニ: イ・ジウォン(特別出演)    
ユニの双子の兄チャ・ユンジェ: コン・ジェヒョン(特別出演) 

性的暴行加害者タク・ナミル: キム・ジュンギョン(特別出演)

 

<西の空>

妊婦/前世はリュングの母 イム・ユファ: ミン・ジア

ユファ子供時代: チョン・ウンジュ

イム・ユファの生まれ変わり後の夫: イ・ギヒョク

娘の幻想: イ・カンユン(新生児)/ チョン・ユンハ

ユファが働く店のクレーマー: チャ・サンミ  


リュングの少年時代: ソ・ユンヒョク
イム・ユファが働く酒場の女将: ユ・オクチュ
イム・ユファを弄んだ県監: イ・サンファ
朝鮮時代のリュングを用心棒として雇った雇い主: ホン・ソギョン    
 

<椿>

慰安婦 ユン:  パク・ヒジョン

ユンの子供時代: イ・ソヨン

ユンの故郷の友達ユ・ボクヒ: キム・ヨンリム(特別出演)

ボクヒの少女時代: パク・ユンヨン
元慰安婦 イ・ジョンムン: キム・ヨンオク(特別出演)
ジョンムンの少女時代: ハン・ジヒョ

ドンヒ: パク・ソンジュ

チュンジャ:  キム・ユビン

 

<風の花>

リョンの少女時代: カル・ソウォン

ゴプダニ:ク・シヨン

ゴプダニの子供時代:キム・シウン

前前世のパク・ジュンギルの母:チョン・ジェウン

 

<サーカス>

アイドル リュ・チョヒ/ゴプダニの転生: キム・シウン(特別出演)

ガールズグループのソンイ: イ・ヘウォン

チョヒにフラれた歌手イヌ: シン・ウォノ

   
【超個人的感想】

・コンセプトは面白いと思う。思ってた。開始前は。

取り上げるテーマとかも、いじめやハラスメント、拒食症、

性的暴行…などなど現代を切り取るには…うーん、まぁ…。

でも、ここで慰安婦問題…はこの流れに適さないのでは?と。

(国外から見た主張をひとつの意見として勉強になったのは

いいんだけども…)元軍人のおじいさんの話とかね。

政治色が嫌な形でプンプン…エンタメと名を付ければ、

なんでもかんでも許されると思いなさんなよ、と(笑) 

やるならやる、ちゃんと真面目に扱う。

あと、私的な個人の意見として結局、出演者に魅力を

感じなかった。ロウンくんと私の趣向の相性が悪いのかも(笑)

 

・シチュエーションだけでも特殊なのにキャラ付けが濃い。

独特なファッションに、ド派手なアイメイク(そこに意味が

あるんだけれど)鼻ほじるクセとか目を引きすぎてしまう。

 

・この世のものでなければ、ある程度「超能力」的なものが

使えることは基準装備かもしれないけれど、もう少し

精神的な世界を丁寧に描いたら良かったのに…。

あげくの果てには、悪を犯した人間に暴力(最終エピ)を

奮って、この世のSNSで話題になったり。

仮にも「神」と名がついてて、リンチみたいなことする?

 

・ドラマの冒頭のほうで、アクションやら夢の中に入り込む

といって、手の込んだCG場面が目まぐるしく展開していく

場面とかあって、目が疲れるし(笑)この時点で

「なんか違う」という思いが芽生えたのよね。

コロナ禍で、人々の心が鬱々していて思わぬ人が

自殺してしまうような世の中で、いかにそんな人を

助けてくれるのかをもっとじっくり見たいのに、…という

「なんか違う」。

 

・地獄からこの「走馬灯」にやってきたチーム長の過去は

後半に畳みかけてバタバタバタと解き明かされていくん

だけど、それまで表情ほぼワンパターン。キム・ヒソンさん

作品は多分初めましてなんですけど、いつもこんな感じ?

何ども「美人」というキーワードは出てくるけど…

(確かに昔は整形医師が選ぶ美人顔TOPだったらしい)

目元のアイラインは愛しい人との良き思い出を引きづって

いるんだとして、あのファッションの演出の意図は?

 

・薬物中毒になり自ら死に追いやったチーム代理→薬の

影響で鼻をすするのをチーム長に

「すすり音がいや。噛むかほじるかにして」(確か)

と注意され、それ以来、鼻をほじるのがクセ。
鼻をほじる…とかいうキャラ設定居る?

鼻に指突っ込む様子は韓国では不快に思わないの?

あと、チーム代理はイケメン扱いになっているが、

イケメン…という枠ではないと思う。面白いけど。


・イ・スヒョク、死神が似合う。

「夢は前世の傷痕ですよね」くぅぅ。

 

・壮絶ないじめから始まり、ハラスメントと拒食症、

レイプで被害者が叩かれる…とか人の心抉ってくる

レベルなのに、なんか演出が大変軽い。

レイプ回で、人間の世界の裁判中に判決1万〇〇日と

言ったり(まぁそのあとすぐに命回収されるんだけど)

そこにそんなファンタジーは不謹慎。

そういったセンシティブなストーリーの時は、慎重に丁寧に

扱うべきなのでは。

 

・拒食症の女優さん、どんどんゲソゲソしていくから

本気で心配になっちゃった。

 

・レイプ犯、描写もめちゃめちゃ不快だし犯人役も不快。

特別出演とはいえ、よく俳優さん受けた。えらい。
あと家族も胸糞悪い。

 

・ジュンギル「自殺も殺人だ。自分を残酷に殺す」

リョン「辛い人生を歩んだ結果のやむを得ない選択かも

しれません」

 

・アイドル役の子、腕にかなり大きいぶつけた跡。なんか

ストーカーに嫌がらせでも受けたんか?というリアリティー。

 

・誹謗中傷を受けるアイドル歌手を助けたジュヌン。

クリョンは、このアイドル歌手とジュヌンは赤い糸で

結ばれていて後々縁がある…というエピソード。

死神としての任務内で救った相手のうち

一番かわいいアイドルで、そこと人間としてのジュヌンが

後々結ばれる…というなんだろ。公私混同的な(笑)。

助けるのは純粋に助けてほしい。

 

・記憶を亡くした男と、記憶の罪を背負って生きる女。

 

・コンちゃんがすごくお利口でかわいい。

コンちゃん場面のメイキング。

 

・ジュヌンはスポイラー

 

・結局のところ、死にたいは生きたいの裏返しだし、

「love my self」で、それのお手伝いとして味方になります…は

確かに自殺から救うことになるし、テーマはいいんだけど…

死神とはいえ命を救う立場の危機管理チームが、暴力で

人間の世界に関与するのはさすがに…と。
結局、「暴力」で制するの?と。

 

・ジュヌンは約束通り、半年で人間に。記憶も消されてる。

半年間寝たきりだったのに、なんの筋肉的な障害も

起こさず起床(笑)。…そういうところだぞ。

 

・人間社会で就職して、やはり同僚の自殺現場を救って

その場でリョンとリュング、ジュンギルに出会う。

死神と人間ってそんなに普通に接する?(笑)

 

・繰り返し言うけど、設定は面白いの。

だから残念。

 

星は

★★★★★☆☆☆☆☆