韓国ドラマ「39歳」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

韓国題: 서른, 아홉

 

脚本: ユ・ヨンア

演出: キム・サンホ

 

全12話。2022年2月16日~3月24日放送。JTBC→Netflix。

 

【あらすじ ストーリー】

高校生の頃、ひょんなことから仲良くなった、チャ・ミジョ、

チョン・チャンヨン、チャン・ジュヒの3人は、幸せな時もどん底の時も

一緒に乗り越えてきた大親友。

現在、ミジョは皮膚科医、チャンヨンは演技コーチ、ジュヒは

化粧品のセールスマネージャーとして働いている。

しかしある日、39歳になった彼女たちの人生に暗雲が垂れ込め

始めたことで、3人はそれぞれ別々の道を歩く覚悟を迫られる。

 

ひとこと感想は「病死をもてあそぶべからず」

 

次にキャスト。

キャストもかるーくネタバレ。ご注意を。

 

 

【キャスト 出演者】

J皮膚科病院院長/チャ家の養女 チャ・ミジョ(ジミン): ソン・イェジン    
演技指導者 チョン・チャニョン: チョン・ミド    
デパートマネジャー チャン・ジュヒ: キム・ジヒョン    

ミジョの義姉/J皮膚科病院室長 チャ・ミヒョン: カン・マルグム
ミジョの養父 チャ・ユヒョク: パク・チイル    
ミジョの養母 ヨン・ジョンファ: イ・カニ    
18歳のミジョ: シン・ソヒョン
少女時代のミジョ: チャン・アウォン
少女時代のミヒョン: ユン・ヘビン

 

J皮膚科病院皮膚科医/ミジョの恋人 キム・ソヌ: ヨン・ウジン

ソヌの義妹/キム家の養女 キム・ソウォン: アン・ソヒ(Wonder Girls)
ソヌの父 キム・ジョンテク: チョ・ウォニ

芸能事務所代表/チャニョンの恋人 キム・ジンソク: イ・ムセン
ジンソクの妻 カン・ソンジュ: ソン・ミンジ    
ジンソク夫妻の息子 キム・ジュウォン: キ・ウヌ
ジンソクの母: キム・ヒョジン    
チャニョンの父 チョン・ホンシク: ソ・ヒョンチョル    
チャニョンの母 キム・ギョンエ: イ・ジヒョン
18歳のチャニョン: ハ・ソノ

中華店オーナーシェフ パク・ヒョンジュン: イ・テファン(5urprise)

ジュヒの母 パク・ジョンジャ: ナム・ギエ

18歳のジュヒ: イ・ダヨン

ヒョンジュンの恋人 チョ・ヘジン: オ・セヨン
ヒョンジュンの友人/作家: カン・テオ(5urprise)  特別出演
 
オンヌリ児童養護施設院長: カン・エシム    
オンヌリ児童養護施設の少年 チェ・フン: パク・ジェジュン    

ミジョの生みの母で詐欺前科7犯被告 イ・ギョンスク: ソ・ジヨン
ギョンスクの借金取り: チャン・ウィドン

チャニョンの生徒: キム・グォン
チャニョンの生徒で女優: ハン・ボルム
チャニョン出演映画共演者 イム・シワン: イム・シワン本人(ZE:A)

                                    特別出演   
ケーキ店店主: パク・ジョンオン
ミジョの先輩医師: チョン・ソクチャン    
ミジョの担当精神科医: パク・ジニョン

 

以下、完全ネタバレ方式の超個人的辛口感想です。

未視聴の方はネタバレ回避を。

 


・結婚適齢期を超えて出産ができなくなるぐらいまでの年頃の

女性のライフストーリーを描く物語は、まぁよくある話ではあるんだけど

その場合、『リアル』に共感をもってくるパターンが多いんだけど

この作品の女性たちは、私からするとリアルとは程遠い。

ミジョ姉ぐらいの生き方が、一番リアルじゃない?

 

・物語冒頭で物語の結末をあえてネタバレする展開パターン。

ゴールありきで物語が進むっていうあのパターンです。

いきなり第一話(だったかな?)で誰かの葬儀の模様が映されて、

登場人物のうちの誰かが死ぬことがわかる。

2話だったかな(覚えが悪すぎる)遺影が映し出されて、

亡くなったのはチャンヨンだということがわかる。

ミステリーなどで犯人が最初にわかってて、そこから事件を

さかのぼるタイプの物語があるけど、うーん…。

若く死ぬ人の「死」を“だーれだ?”みたいなノリにされるのが…

ちょっとなぁ。私には合わないなと感じました。

 

・それでも演者たちが魅力的なので我慢して観ようと思ったんだけど

ソン・イェジンのザ・芝居「大号泣シーン」が続いて、しんどくなって…

途中で視聴を一回断念(チャニョンの病気が判って両親と不倫相手と

楽しいひと時を送っているところに不倫相手の妻がやってきて、

ミジョが止めたシーン)。ひと月以上、寝かしました。

チョ・ヒョンチョルさんの芝居論じゃないけど、悲しい場面で

人はそんなにフルスロットルで泣けないと思うんだよな。

 

・友人が末期のガンだとわかって、その瞬間から涙流して

綺麗に髪かきあげて「嘘よ」みたいな芝居に入るけど、涙過多よ。

まずは皮膚科とはいえ医者なんだから治療方法なり、

生きるための手段を考える時間があるでしょう。そのまま

不倫オッパのジンソクの元に行って泣き叫んで。

いやまず…本人の意思確認から…医師としての守秘義務は…

 

・死ぬ人がもちろん一番大変なんだけど、「遺される人」たちも

同じぐらい大変なわけですよ。ジンソクはそれでいいのかな。

「(天国から)見てるね」は、怖いし亡霊ですよね。

 

・シャクヤクは綺麗なお花ですよね。色気もある。

 

・女優陣の年齢的なところもあるんだろうけど、いつもいつ何時でも

化粧が崩れていないのが残念。夜中だろうが寝ていようが、

アイラインはばっちり。チャンヨンが遺書VTRを撮っているあたりは、

皮膚の乾燥感が出ててちょっとリアルでいいなと思った。

泣き崩れて喪服も選べないのに、顔はパッキリしててね。

メイク出来てんじゃん、って思ったよね…

 

・ボランティア活動で知り合ったソヌとは、その後偶然の再会が

重なったとはいえ交際日ゼロでベッドイン。ワンナイトのつもりの

ような出会いだったのが、自分の病院不在時の代理としてやってくる。

ソヌ役のヨン・ウジンさんは37歳。数々の作品にご出演のようですが

「星から来たあなた」ぐらいしか視聴歴がない。それも殺されちゃう

兄。でも「ロマンス職人」といわれているらしい。…そうなのか。

 

・ジュヒは39歳にして、恋愛経験ゼロとして描かれてる。

近所に新しくオープンした中華料理店で4歳年下の若い男性に

トキメいて…。恋自体は構わないけど、いわゆる「ぶりっこ」的

乙女な行動をとるジュヒを演じるキム・ジヒョンさん…

嫌いじゃないけど同性としてギリギリ…気持ち悪い(ごめん)。

自己経験に対する否定も含めて(笑)ごめん。

あと、ミジュも39歳にもなって、眠れないからと年老いた両親の

寝床に行って甘えるか?キャピキャピしたり毎晩飲んだりする体力

なんて、39の頃にはだいぶ衰えてましたけど(笑)。

 

・プラトニックな不倫、ワンナイトからの交際、39歳処女…

新しいようでいて、型にハマったキャラ設定。

 

・イム・シワンとカン・テオは「それでも僕らは走り続ける」からの

監督つながりでの特別出演。カン・テオ、ジワジワ売れてるなぁ~

綺麗な顔よねぇ…イム・シワン。

 

・ミジュ姉って、実はすごくいい人で、ミジュを養子にする大きな

きっかけになった人だし。3人よりミジュ姉に幸せが訪れてほしかった。

姉の子供時代を演じたユン・ヘビンちゃん、可愛い。 

 

・あんなに素敵な父と母とお姉ちゃんがいて、なぜ自分を捨てた

生みの親を探すのか。なにを期待したのか。

 

・親のために何かがしたいというチャニョンのため、友人ら全員で

親の店の改装を手伝う。その休憩中、店の端にあったカラオケを

使ってカラオケ大会が始まるけど…きっちりと半円に置かれた

椅子の宴会場スタイルが気持ち悪いのよぉ…改装途中で

資材とか荷物とか絶対散らかっているはずなのに、なぜそんなに

綺麗に半円を開けて座るのよぉ。大昔のドラマかよ…

 

・ジンソクオッパとチャニョンは交際してから別れて、別れている間に

ジンソクは一晩の過ちから結婚。子供も持つが、実は別な男の子供。

ただそれを知りつつも、自分の子として可愛がってきたジンソク。

その後ジンソクとチャニョンは10年に渡ってプラトニックな不倫状態。

妻も子供を騙して育てるのも悪いけど、10年も愛を受けられず、

心の浮気し続けられたらたまったもんじゃない。

 

・見終えて、1話と2話を念のため振り返ったんだけど、

結局遺影写真は、下のカフェで女3人で撮った写真ではなくて、

最初に笑わず撮った証明写真使ってる。

葬儀会社にいって差し替えできなかったのかな。

お墓の写真は、ミジョらと撮った時の笑顔写真。

 

・イ・ムセンさんが、よくおごってくれる…の時のソン・イェジンさんの

恋人役だったと?…ごめん、チョン・ヘインのことしか思い出せない(笑) 

 

・基礎化粧品はあれ、PPLですよね?なんか「PPLかな?」って

思う場面が多いドラマだったかな。ひょっとして、ソン・イェジンさん

自身がPPLだった?(笑) あまりに直前というか同時期に、めでたい

ニュースで日本でも報道された女優さんが、生い立ちがどーのとか

結婚がどーのとかいってイチャイチャしたり、友達が死ぬんで

どーのこーのとかされても…ねぇ…といった気持ちに(笑)。

 

・10年もの間一度も愛されることのなく子供を連れてイギリスに

追いやられた元妻。お金に困っていたのか、詐欺前科7犯の実母。

その実の母の正体を知ってて隠し通す苦しさを秘めてた友達の母。

養子を切り捨てお金まで返せといい、結果実の息子にも切り捨て

られた父親、死んだ人から永遠に束縛されるジンソク。

キラキラしたことばかりではない。

 

・「訃報を知らせる連絡先」をチャニョンから受け取っていたミジュが

事前にその人たちを集めて、チャニョンと直接逢わせる回は泣けた。

あと、チャニョンのお母さん役のイ・ジヒョンさんね。キムサブの時も

だけど、彼女が泣く場面はこっちも心動かされる。ジンソクが初めて

病気のことを知った時に、「しゅん…」って音が聞こえたぐらいな

漏れた泣き声の場面も良かった。

イ・ジヒョンさんも、ジンソク役のイ・ムセンさんも、リアルがある。

 

・物語に出てくるカフェがどこも魅力的(PPL以外)。広くてノビノビ

出来て感染影響考えなくていいのはいいよねー。

チャニョンとジンソクのデート先「THE100フードトラック」

「더백푸드트럭」 なっかなかの景観。ここで飲むビール最高。

 

・指輪を渡したカフェ「Square Root Cafe」

 

 

海が見えて洒落てる。感想がおばさん(笑)

 

・女3人でいった植物の多いカフェ「Orangerie Cafe」

 

 

・チャニョンのために全員集合したカフェ。

「Praum the Musical Instrument Museum」

 

 

 

星は4つ。

★★★★☆☆☆☆☆☆