韓国ドラマ「 地獄が呼んでいる 」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

さてさて困った。

配信が始まるだいぶ以前から話題だったこのドラマ。

ま、話題は主演のユ・アインさんだったかと思いますが。

 

普通、細かな所が気になったドラマとか、

気に入ったドラマは一度視聴した後、

もう一度おかわりして見返すことも多いんだけど

このドラマはもう観たくなかった。

面白かったか面白くなかったかと聞かれると、

面白かった…とは思うんだけど、…でも、ヘビーすぎて嫌。

 

あと、2年ぐらい置かせてからちょっとずつだけ観たい。

 

韓国題: 지옥

全6話。Netflixオリジナル。2021年11月19日~配信開始。

前半3話、4年後の世界の4話が後半となっています。

監督: ヨン・サンホ

脚本: ヨン・サンホ / チェ・ギュソク

原作: ウェブトゥーン「地獄」(原作: ヨン・サン 作画: チェ・ギュソク)

 

【あらすじ ストーリー】

ある日、ソウル中心部の大勢の人の目の前で、

「◎日○時、地獄へ落ちる」と地獄行きの“告知”を受けた

普通の人が、指定された時刻に、この世のものではない

謎の巨大な岩の塊のような黒い物体(3個体)に、

集団リンチを受けたあと、黒焦げにされ消されるという

出来事が起こる。周囲の人が撮ったその現場の映像は

超常現象として一斉に拡散され話題となる。


この出来事によって巻き起こる混乱の中、新興宗教団体

「新真理会」の議長、チョン・ジンスが声をあげる。

事件の捜査を担当することになった刑事チン・ギョンフンが

議長にあって話を聞くと、チョン・ジンスは、これは罪深い者が

宣告の対象となり、人類に正義を行うべきという「神の意図」

だと語る。彼の率いる宗教団体は、老若男女問わずの信者たちが

集うことになり、一部の狂信的信者の集団「矢じり団」によって

「神の意図」に沿おうとしない人々へのリンチ事件が多発。

 

弁護士ミン・ヘジンは、これに反論し、一連の現象は超常現象に

すぎないと主張する。彼女は新真理会が扇動する大混乱に立ち

向かおうと、宣告を受けた人と手を組み、それを証明しようとするが…

 

いろいろと間違ってたらごめんなさいね。

例えるなら「お化けが出ると言われたホテルを、明るく照らして

『ほらなにも怖くないでしょ』と説得されたところで、もう入りたくない」

といった気分なもので…(笑)

 

いちおうキャストもネタバレ対象としまして、

ここから先は未視聴の方、ご注意を。
 

 

【キャスト 出演者】

新興宗教・新真理会議長・教祖 チョン・ジンス: ユ・アイン    

 

刑事 チン・ギョンフン: ヤン・イクジュン
新真理会の信徒でギョンフンの娘 チン・ヒジョン: イ・レ
ギョンフンの亡妻: パク・ジヨン

ソド法律事務所弁護士 ミン・ヘジン: キム・ヒョンジュ    
ガンを患っているヘジンの母: ウォン・ミウォン

パク弁護士: イ・ドンヨン(이돈용)

テレビ局NTBCの番組PD ペ・ヨンジェ: パク・ジョンミン    
ヨンジェの妻 ソン・ソヒョン: ウォン・ジナ

赤ちゃん(声): ソ・アリン
テレビ局NTBCの局長: 서영삼

ヨンジェの後輩: コ・ソジョン   
テレビ局NTBCのヨンジェの先輩PD カン・ジュンウォン: ハン・ウヨル    

ギョンフンの相棒刑事 ホン・ウンピョ: パク・ジョンピョ  

ギョンフンの上司・班長: イ・ドンヨン (이동용)

新真理会に追従する集団・矢じりリーダー イ・ドンウク: キム・ドユン

 

未来宗教の牧師 キム・ジョンチル: イ・ドンヒ  

新真理会の執事 ユジ執事: リュ・ギョンス    
新真理会の執事 サチョン執事: チャ・シウォン
新真理会の信徒: キム・ヒョン    

1話で怪物に殺害された被害者 チュ・ミョンフン: キム・ギュペク

国内2人目の告知 ギョンフン妻殺害犯キム・チャンシク: ホン・ミンス
地獄行きを告知された母親 パク・ジョンジャ: キム・シンロク
パク・ジョンジャの息子 ウンユル: チェ・ヒョンジュ
パク・ジョンジャの娘/ウンユルの異父妹 ハユル: キム・シハ   

 

27人目の地獄行き ソン・ヒョンソプ:  パク・ジョンファン

ヒョンソプの娘(4話): ユナ 

11人目の告知を受けた自殺者キム・ジング(4話): キム・ドゥウン
新真理会に見つかってしまったキム・ヨンソク(5話): チャン・ムンギュ

  
韓国大学社会学科教授 コン・ヒョンジュン: イム・ヒョングク

ヒョンジュンの娘:  ピョン・ソユン
ユジ執事に殴られたおじいさん: キム・ボンス    

小説家キム・クァンジン:  ユン・ドンソン

タクシー運転手: ト・ヨング

 

地獄(声):  ユン・ヨンウ

地獄(声):  ソン・ミンス

天使(声):  チョン・ジソ(特別出演)

 

 

【以下、ネタバレ含む超個人的感想】

詳しい解説や考察は、優秀な書き手さんがいらっしゃるので、

そちらを参考になさってください。まだ私は、観返す力がありません。

 

・オウムのあれやこれやをリアルタイムで観てきた人と、

そうでない人では、また観方が変わるかもしれません。

 

・人が「地獄」に殴られたり、リンチを受けたりして死ぬ場面より、

キツいな…と思ったのは、人が殺される状況を目の当たりにして

逃げるわけでもなくその残虐な行いを撮影する人々の場面。

現社会でもこの行いが普通に行われる世の中だが、私は

死よりも、そういう罰あたりな人々の心の闇が怖い。

これを描いたのは一種の社会に対する批判なのか。

 

・深く考えることもせず簡単なことに軽く便乗して、疑いも持たず

自分が正しいと思い込む人も、私は観てて息苦しい。

いつの時代にもこういう人間は一定数いて、カルト的なことに

あっさり洗脳されたり、狂信的にのめりこんだりすることや

止められなくなることが、「地獄」より怖いと思ってる。

アル中の親を持った娘は。

 

・狂信的と言えば。「矢じり団」という新興宗教に傾倒する過激で

クレイジーな動画配信者。人の精神を逆撫でする以外の目的が

わかんない見た目(ヤマンバみたい)と声で煽りまくる。

この人、本当に無理…。生理的にマジ無理。

これは自分が注目を浴びたい一心で、無責任に話を広げて

あることないこと語るyoutuberみたいな人々を批判してるの?

いや、逆に批判して。

 

・「地獄」の使者の巨大な黒い影3人もそうだし、告知者もそうだし

現実味のないファンタジーっぽい作り。

“人は誰しも多かれ少なかれ、恥ずかしい部分や罪を持って生きて

いるが、それを表に炙りだされて、社会に晒され、生きている間にも

罰を受ける”し、“法が裁かなかった罪人は、被害者が殺しても

いいのか”問題とか、考察したくないけど、したくなる人の気持は

わかる。

 

・韓国ドラマ、最近グロさやエグさで話題になるストーリーものは

「悪い奴は死んで当然だ」といった流れが多い気がする。

 

・二人の子を持つ母親が告知されて、焼き殺されるんだけど

それが復活した?ってところで終わる。シーズン2があると噂。

シーズン2が確定したころに復習と思って、再確認する…予定。

 

・ちなみに、最初の告知を受けた人物が死ぬ日が、物語では

「2022年11月10日」となっているので、今現在としては未来です。

 

星は

★★★★★★★☆☆☆

グロくてエグいけど、見ごたえはありました。