韓国ドラマ「愛の不時着」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

※このドラマ、近々のなかではハマり度が

高かったため、いろんな方々のブログにいいね

しまくっております。お騒がせしてすいません。

 

私、あまり親しくない人に、適当に「人が良さげ」

なフリをするのが得意な人間なので

見抜く力の鋭い人からは嫌われるんです。

自分で止められない癖なので、

病気なんですけど。

 

先日、職場の知人女性に「本当、頭がいいですね」と

突然言われました。上でいうところの、「あまり親しくない人」です。

実のところ、鳥頭だし…とかいうと鳥に失礼なぐらい頭悪いので

これは「見抜きましたよ。あなたはズルくて冷酷ですね」という

意味なのではと思ってビクビクしているところです。

 

ビクビクと言えば。

 

全然、無理やり感なんてないです。

一切ないです。ええ。

 

…ビクビクと言えば

『韓国の女性が、パラグライダー中の事故で間違って

北朝鮮に不時着。その時助けてくれた良き男性と恋に落ちる…』

という壮大な?ビクビクドキドキなファンタジー(笑)ドラマを

週末、完走しました。

 

この手の作品に「よくある設定」だとか「ありえねぇーし」とか

文句言うのは、もう、逆に、粋じゃない。無粋よ!

伝統芸なのよ。ジャンルなのよ。それを全力で楽しむの。

 

今回の作品は、「愛の不時着」

タイトルはダサダサですが(笑)原題だから仕方ない。

原題: 사랑의 불시착 (サランエ プルシチャク)

 

韓国tvN。2019年12月から2020年2月2日まで

韓国で放送されていたドラマ。全16話。

ネットフリックス、日本に持ってくるの早くて素晴らしい。

Netflixでの配信でーす。

 

スタジオドラゴン制作とあって、画がやはりキレイ。

予算のある韓国ドラマは、よくタイアップで海外ロケと

くっつけてきますが、(「トッケビ」はカナダ、「太陽の末裔」は

ギリシャ、「青い海の伝説」では、スペイン)

こちらは、北朝鮮…ではなく(笑)、スイスでした。

劇中の平壌駅などは、モンゴルで撮影したとか。

脚本: パク・ジウン

「星から来たあなた」「プロデューサー」「青い海の伝説」
演出: イ・ジョンホ 

「ロマンスは別冊付録」

【キャスト】

北朝鮮の人民軍第5中隊 隊長リ・ジョンヒョク: ヒョンビン
ファッションブランドCEO ユン・セリ: ソン・イェジン

北朝鮮のミュージシャン ソ・ダン: ソ・ジヘ
実業家だけど詐欺師 ク・スンジュン: キム・ジョンヒョン

《北朝鮮人民軍第5中隊 ジョンヒョクの部下》
ピョ・チス: ヤン・ギョンウォン
パク・グァンボム: イ・シンヨン
キム・ジュモク: ユ・スビン
クム・ウンドン: タン・ジョンサン

 

北朝鮮の盗聴担当(通称・耳)チョン・マンボク: キム・ヨンミン

 

北朝鮮人民軍保衛部 チョ・チョルガン少佐: オ・マンソク

《ジョンヒョクの家》
ジョンヒョクの父で北朝鮮の総政治局長:チョン・グクファン
ジョンヒョクの母:チョン・エリ
ジョンヒョクの亡き兄 リ・ムヒョク:ハ・ソクジン(カメオ出演)

《セリ周りの人々》
クイーングループ会長でセリの父: ナム・ギョンウブ
セリの継母: パク・ウンジン
セリの長兄 セジュン: チェ・デフン
セリの次兄 セヒョン: パク・ヒョンス(アンガ田中に見えてくる)
次兄セヒョンの妻(政治家の娘): ユン・ジミン
長兄セジュンの妻(元女優): ファン・ウスレ
セリーズチョイス広報チーム長: コ・ギュピル
保険外交員: リム・チュルス

《北朝鮮 軍人社宅の妻たち》
セ・テジュ大佐の妻マ・ヨンエ: キム・ジョンナン
イルムンの妻ナ・ウォルスク: キム・ソニョン
チョン・マンボクの妻ヒョン・ミョンスン: チャン・ソヨン
ヤン・オクグム: チャ・チョンファ

《ダンの家族》
百貨店の経営者 ダンの母: チャン・ヘジン
ダンの叔父 コ・ミョンソク大佐: パク・ミョンフン
 

密航斡旋業者: ホン・ウジン
オ氏: ユン・サンフン

《カメオ出演》
セリの元熱愛相手のアイドル(1・5・7話): チョン・ギョンホ
ダンの乗るタクシー運転手(4話): パク・ソンウン
ウエディングドレス店主(7話): ナ・ヨンヒ
北朝鮮工作員ドング役(10・15話): キム・スヒョン
NSI要員(15話): チョ・スンヨン
NSIキムチーム長(14・15話): ユ・チョンホ

 

【以下、ネタバレ含む感想】

 

 

・久々に「寝る間を惜しんで」見た作品でした。面白かった!!

中堅どころのヒョンビンとソン・イェジン(それぞれアラフォー)が

安定してて、ありえない物語を支えるに十分な力でした。

 

・私が初めて見た韓国ドラマは「私の名前はキム・サムスン」で

その時は、まだ若手だったヒョンビンにムヒョーーードキドキドキドキって

ときめいたものでした。なので、私を韓国ドラマに引きずり込んだ

張本人の最新作とも言えます。

そもそもに、この手の顔が典型のタイプなんだと思う。

 

・私の中でのヒョンビン像は、なんていうの?

朴訥として、頭はあまり賢くなく?なイメージ。

日本で言うと、東出の雰囲気に似てるかな…?雰囲気だけ。

ここ数年、作品選びがあまり上手じゃないし(これは

エージェントの問題か)共演した女性としょっちゅう

熱愛報道されていたりと、残念な感があったんだけど、

(今回一緒のソン・イェジンとも、何度か熱愛疑惑が出てる)

今回はとても良いです。おじさんになったなぁ…(褒めてる)

相変わらず、メイキングなんか見てても、気が利かないというか

(笑)無骨な感じがするんですけど、

でも、それも含めて、いいんです。はい。

「ヒョンビン、ウォンビン、キム・ウビン」ってな。

トッケビにも出てくる名前ですしな。

 

・キム・ジョンヒョン演じるク・スンジュンが好きぃぃぃぃ。

闇を抱えた問題児が意外に純粋…という、ドラマのキャラに

必要な定番だけど、好きいぃぃぃぃ!!!

俳優が、というんじゃなく、ク・スンジュンが好き。

純朴真面目なジョンヒョクの真逆キャラを、やり過ぎ感なく、

しっとりと演じられていたなと思って。素敵です。

ネット情報に過ぎないけど、キム・ジョンヒョンさんは、

前作のドラマ出演時「余命を宣告された男性役」に入り込む

あまり、睡眠障害や摂食障害になり降板した、らしい。

降板するほどではやりすぎだけど、

真剣に取り組んでいたのだとしたら、なんか好感持てませんか。私だけですか?(笑)

 

・韓国ドラマの定番として、ラストはゆっくりスローになって

ぽや~んとした画像になって静止。

その後、予告編か、NG集か、みたいなのが多いんですけど

今回は物語の裏話というか、なんならここが一番大事じゃないの

というエピソードでまとまってて、最後まで目が離せず。

セリの本当の心情や、伏線的な事柄が詰まってて、キューン。

これから観るなんて方は、ここを読んでいないと思うけど、

終わったと思って早送りしたりしたらダメよ‼

 

・伏線といえば、過去の出来事がすべて回収されるんだけど

繋がりすぎて、途中でおなか一杯になった(笑)。

ピアノ、激甘…あたりまでは楽しんでいたのに(笑)。

伏線回収もだけど、ドローン撮影も、多用しちゃだめだなって(笑)。

これぞって時にだけ使ったほうがいいよね。

 

・北朝鮮の若い女の子に対し「BTSのMV観てたわね」と

ツッこむセリとか(挙句、私の“推し”はジョンヒョク、と入れ知恵)

韓流ドラマで得た知識を持ちだすキム・ジュモクとか、

韓流遊びが楽しい。

 

・北朝鮮の場面って、どこでロケしたんだろう?

(平壌駅はモンゴルで、と発表あり)

 

・北朝鮮をよく表現しすぎ、と批判もあったらしい。

まぁ、ドラマですからねぇ。

 

・カメオの役者たちが豪華。

北朝鮮の軍人だけど韓国ドラマ大好きなキム・ジュモクのため

出てくるのは、チェ・ジウ。久々に観た~。年は隠せない~(笑)

けど、こういう洒落に付き合うのは、素敵。

あと、映画「シークレット・ミッション」(2013年作)で

北朝鮮の軍人を演じたキム・スヒョンが同じ役どころで

出演したのには胸熱…(脚本家からして呼ばれたのかしら)

今回の北朝鮮軍人役の一人、パク・グァンボム役の

イ・シンヨンは、キム・スヒョンの子供の頃に似てると話題で

その意味も含めて、胸躍った~。

↓これは若かりし頃のキム・スヒョン。

あと、「空から降る一億の星」のお兄ちゃん(パク・ソンウン)が

タクシー運転手だし、ダンのお母さんとおじさんは、

映画「パラサイト」コンビ!!

 

・一話目は視聴率一桁だったのに、最終回は20%越え。

 

・ジョンヒョクの婚約者ソ・ダンが、次第にク・スンジュンと

仲良くなっていくんだけど、ふれあい?が遠慮なくて笑う。

スプーンで頭たたくときも、何の迷いもなく、

「ジョンヒョクの代わりに俺を殴れ」というク・スンジュンに対し、

顔を行くかと思いきや、腹を思いっきりいい角度で殴るとか(笑)

見ているうちに、ジョンヒョク&セリカップルより

ク・スンジュンとダンカップルがより幸せであってほしい…と

いう気持ちになる不思議。

 

・初恋の諦めが悪かった人と、死にたいわけじゃないけど

生きていたいとは思わない境地に至ったことのある人、

親に恵まれず死んでも誰も悲しんでくれないとお思いの方に

ぜひ見ていただきたい。

 

スイスの伏線で、ちょい胸焼けしたとしても(笑)。

 

★★★★☆! 

★4つ(+A)ぐらい。

素晴らしいドラマだけど「トッケビの視聴率記録を抜く!!」で

5つ★は無理ってだけで(笑)、ほぼほぼ満点!!