韓国ドラマ「空から降る一億の星」

2018年、tvN。全16話。

原作は、2002年にフジテレビ系列で放送された

北川悦吏子脚本の大ヒットドラマ。主演は木村拓哉で月9枠。
韓国の制作会社STUDIO DRAGONがリメイク版を

フジテレビと共同制作したそうです。
STUDIO DRAGON、日本で言うとどのあたりかな…絵作りが

とても綺麗で良質の作品を打ち出してくる制作会社です。

演出:ユ・ジェウォン「ナイショの恋していいですか!?」
脚本:ソン・ヘジン。
日本での放送が全11話→韓国では標準タイプの全16話に

拡張したことで、登場人物がより詳細に描かれる。

【イントロ】
広告デザイナーのユ・ジンガンは幼い頃に両親を失い、

20歳年の離れた兄と２人で暮らしている。

ある日、親友の陶芸展に招待されたジンガンは、

パーティーのスタッフとしてやってきたビール会社「アーツ」の従業員
キム・ムヨンと出会い彼の失礼な発言に憤慨。
兄のジングクもまた陶芸展に向かう途中でムヨンとすれ違い、

彼の眼差しになぜか胸騒ぎを覚えるのだった。

【キャスト】
キム・ムヨン(カン・ソンホ):ソ・イングク
ユ・ジンガン:チョン・ソミン
ジンガンの兄　ユ・ジングク:パク・ソンウン

もうこれだけで、キャスト説明よくない？っていうぐらいに
心の痛みが満杯になっちゃうんですわ。

でも続けます。

小児精神科医師ヤン・ギョンモ:ユ・ジェミョン

ジンガンの友人で陶芸家ペク・スンア:ソ・ウンス

ムヨンに好意を抱くイム・ユリ:コ・ミンシ

ジングクの同僚警察官で友人:チャン・ヨンナム

ジンガンの交際相手（兄の後輩刑事）オム・チョロン:クォン・スヒョン

スンアの婚約者チャン・ウサン（NJグループ専務）:ト・サンウ
ウサンの姉　チャン・セラン（NJグループ常務）:キム・ジヒョン

ウサンの父、NJグループ会長:チョン・グクファン

アーツ従業員で友人ノ・ヒジュン:ホンビン（VIXX）
アーツ社長:チェ・ソンジュン

ムヨンの亡父:イム・ジギュ
ムヨンの少年時代:キム・ヨンウン/チェ・ゴ
ジンガンの少女時代:ヤン・イェナ

日本作品では、上から順に
木村拓哉
深津絵里
明石家さんま　でした。

【感想】

・物語冒頭の、闇を見ているかのような、暗い瞳。目が死んでる。

感情があるとしたら、誰にでもない怒り。

人を信頼していない微笑み方…彼の持つ三白眼が、見事にはまってる。

三白眼あってのこのドラマ…いや、それはないけど。

彼の一番の魅力は、気を抜くとブサイクになるところ(笑)。

その一瞬の表情の切り替わる瞬間、人間味を感じて

それを魅力に思う。整い過ぎた顔では出せないパワー。

・監督の前作「ナイショの恋…」からの流れで誘われて

今回もイングクさんに主役が決まったような話をどこかで聞きましたが、

イングクさんの、眼の魅力というか、複雑な表情を醸し出す能力を

存分に放ってて最高of最高でした。男優賞は彼に上げたい!!

・なんだろ…サイコパスというよりは、闇深い恨みを持って

残虐を繰り返すタイプの犯罪者役が似合いそう。

・木村拓哉は木村拓哉なりの片瀬涼で、それをイングクさんは

「僕はあんなにかっこよくはないですし」と謙遜を見せる。

イングクはイングクなりの、ムヨン（無四って変換出てきて思わず

トッケビの四顧無託が頭よぎる…）で、傷ついた心、弱い心を

上手く表現していて、別物として楽しめる。

・ヒロインの女の子も、シベリアンハスキーっぽくてかわいい。

整形して削り過ぎの顎とか、くっきり二重に疲れたときにはとてもいい。

・あんまりいうとネタバレになりすぎるから控えますが、

兄ちゃんがさぁ…、もう少しちゃんと言うべきところを伝えてたら

こんなことにはならなかったわけじゃん？ってなって、イライラする。

・しばらくトラウマになりそうなぐらいに、嫌な役を演じていたのは

キム・ジヒョンさん。人を傷つけることが楽しみでならない、みたいな

狂人。すっかり焼き付けられてしまって、別作品で見かけると

構えてしまう(笑)

・屋根裏部屋へのあこがれ。夜、猫、雨、森の使い方。

BSフジにて2019年11月5日より放送予定。