デジタリアン | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

技術の仕事に就いたとき
私の面倒見係の先輩は
「見て覚えて。教えないから」
と言い放った。

私は一挙一動見逃さないよう
彼女に張り付いて仕事を覚えた。

私が視覚の覚えが他の能力に比べて
幾分か(本人比)いいのは
この時の影響もあるのかなとは思うが
多分ずーっと幼い時からなのだ。

学生時代。
好きなアイドルの音楽を覚えるのに
ご丁寧に歌詞カードを見て覚えた。
それも、細かいメモを書き加えながら。

赤ペンで、息継ぎや、歌詞の音割り当て
ビブラートなど
ちょこまかちょこまかと書き加えて
歌を完璧にマスターする…
カラオケがまだ大人だけの娯楽だった時代よ?
どこにも歌を披露することもないんだよ?(笑)

赤いマークをつけることで
視覚に刻み込めるというか。

それよりもさらに遡る。
私は一桁代の年のころから
ピアノ、習字、そろばんを習っていたのだが
そろばんだけはどーしても慣れなかった。

可愛くない茶色い珠を(笑)
はじいてもなーんも感じない。
ピアノだって二色はあるっつーの。
パンダみたいでかわいいし
卵の形に丸めた自分の手も
ふわっとした先生の手も
みんな楽しかった。

なのに、そろばんと来たら。
挙句に耳から聞こえてくるのは
「願いましては~」

まーったく、視覚を揺さぶらない(笑)。

数字も、ものすごく大雑把にいえば
0~9までの並び替えでしょ?(笑)
同じものが並んでつまんない。

…そろそろ、そろばん協会から
苦情が来ても困るので止めておくけど。

本もね、
頭の中で光景を描いて読むタイプ。
配役とか考えるほどではないけど
漠然としたロケーション…
色塗りはしちゃうな。

海の青、街の壁の色、乾いた土の色…

で、ハッと気づくんだよね。

装丁の意味に。

ははーん、装丁担当は
これを思ってこの色にして
こういう手触りの紙で来たのかーって。

装丁も、視覚の記憶に潜り込む。

これって読書の楽しみのひとつじゃない?

だからさー。
電子書籍に惹かれないのは
ソレなんだよね。

装丁だけじゃなくて
文字間も行間もそうだし、
本の重さとかも込みで。
「重くて寝ながら読めない」とかさ(笑)。

印刷仕立ての新刊の匂いと
古い図書の匂いとか。

視覚だけじゃなくて、触覚や嗅覚とか
人間の五感をいい感じに刺激して
人は成長していくのに…



デジタル教科書ですって。


はー。






もう…





なんか…。




ね。


鞄が軽くなってよさそうだけど
頭も軽くなりそうね(にこっイライラ)。


※ ちなみに出版社の人間ではこざいません。