夕方、バス車内。
バスとはいえ、帰宅ラッシュの混雑した車内。
疲れきった人々が窓の外に視線を泳がしている
そんな車内に、若いお母さんが
小さい子供2人と車内に乗り込んできた。
…なにもこんな時間に…
帰宅時間をかぶせなくても…と優しくない私は思う。
万が一ですでに無い話だけど
自分がこんな子を持つ母ならば
帰宅ラッシュのさなかに子供を移動させない。
やはり案の定で下の子が泣き出す。
言葉もままならない年齢と思われ
泣くしか感情の表現が出来ないなら泣くよな~って
お姉ちゃんだって泣きたい気分なんだよぉぉ、と
思いながらも、車内に響き渡る甲高いソレに
少しイラッとした気持ちが芽生え、
それは仕方ないので母への非難の形になる。
母は…子の声を抑えようとすることにも
もう疲れちゃいましてね…みたいな雰囲気全開(笑)。
車内の労働者たちの刺々しさが
ピークに達しかけた、その瞬間。
子供たちの向かい側に座っていて
さっきまで憎憎しい顔(そう見えた)を投げかけていた
1人のおばあちゃんが
「元気有り余ってて、羨ましいねぇ~」といって笑った。
それにつられて、車内の緊張した空気が
ふっと笑いに変わった。
「可愛いわねぇ~」とかそんなんじゃね
こんな空気にはならなかったと思う。
刺々しさもこめたまま、ジョークにした
そのセンスに思わずみんな笑ってしまったのだ。
車内全体のお疲れモードを逆手にとってね。
うまいなぁ、おばあちゃん。
うざっ、イラッ!と思う出来事も
こういうセンスによってプラスに捉えるやり方も
あるんだなって感心した出来事だった。
そういう遊び心と風刺心、
もっと日本人には必要。