津波のような悪夢 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

宮城が大地震に見舞われたという
ニュースを寝起きのボーッとした頭で
受け止めたとき

「実家が崩壊してしまえばいい」
と、なんとなく頭に浮かんだ。

被災地の人にしてみたら
こんな酷いセリフは
ないのにね。

だいたい、私の生家というか実家は
すでに義母により他の人の手に渡り
一度更地にされた後、
今では見知らぬ物件が建っている。

それの崩壊を望んだわけではない。
もう今はない私の思い出の中だけの
あの生家が粉々になることを
頭で望んだ自分が少し驚きだった。

時々夢に出てくる。

今は亡き両親のうち
どちらかと生家で暮らすことを
悩んで悩んで実現させようとする
夢をいまだに見る。

夢の中の両親は
ふわふわとしていて
夢の中の人のようだ。

うん、夢の中なのだ。

私だけが現実的に
親と暮らすことを
夢の中でうんうん唸りながら
悩んで頭を抱えている。

あの家を離れてから
もう何年経つっていうんだろう。
それなのに、
あの家の細かいところまで
きっちりと覚えている。

リフォームしたら暮せるね。
パパは何して過ごす?
ママは?
同じ過ちはしない?

…そんな妄想という名の悪夢を
地震は崩してはくれない。