今日のこの記事は、

今まで2回下書きしてるのですが

何故かアップできずにいました。

 

 

 

3回目の正直、成るのかな?ねー

 

 

 

私はムリがたたって病気で体調を崩し、

2年程仕事を休んだ時期がありました。

 

 

 

復帰した時は、

デザイナーとしての夢の総本山を目指そう、と思ったんです。

 

 

 

それは、

商品のデザインとブランディングでした。

 

 

 

ありがたいことに

チャレンジする機会をいくつもいただきました。

でも、ほとんどがうまくいかなかったんです。

 

 

 

デザインは採用されても、商品化まで至らない。

 

 

そんなことは、それまでのデザイナー人生であり得ませんでした。

 

 

ニガく、もどかしい、悔しい経験の連続でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてうまくいかないのか?

思いつく課題を1つづつ検討する中で

これだ、と気づくことがありました。

 

 

 

”一歩踏み出す恐怖”

 

 

 

商品化へのチャレンジでは、

みなさん、始めに大体こう仰るんです。

 

 

これまでなかったもの、

作ったことのないものを作りたい。

 

びっくりさせて欲しい。

 

新たなジャンルへ挑戦したい。

 

 

 

奮起して、あれこれアイデアを巡らせ、練り上げ、

マーケット情報なんかもチェックします。

なんだったら、その資料も作る。

そうやって仕上げたデザインをお見せすると

 

「おー!面白い」とか、

「行けるんじゃない?」と盛り上がる。

 

そしてしばらくすると...

 

 

 

これ、売れるの?

どうやって売ったらいいの?

 

 

 

みんな、怖くなるんです。

マーケットの情報があろうと、

サポート体制があろうと、

失敗したら、どうしよう?!という瞬間が訪れる。

 

 

商品化まで行けたものでも、

そういった怖さを通ることはありました。

 

 

その怖さって、一緒に乗り越えられるのか?

 

 

話し合うこと、寄り添いあうことはできたとしても、

 

 

「これで行こう」と決断する。

 

 

その決断って

それぞれの心の中で、

言ってみれば孤独の時空の中で

行なうしかないように思うんです。

 

 

 

 

 

 

 

その頃はまさか、

その後1人で立ち上がって

自分もその恐怖を味わうとは思ってもみませんでした。

 

 

 

でも、当時の私も怖かった!

同じ怖さです。

 

 

 

クライアントや職人さんにチャレンジしてもらうこと、

仲間やチームと一緒にチャレンジすることは

 

 

「私はこう思う」と強く打ち出す

 

 

ことだからです。

 

 

私の価値観

私の作りたいもの

 

 

日々それらが、私に迫ってくるようでした。

 

 

それは、今進んでいる方向を指し示していた、と今は分かるけど

当時はそれがアートだとは、自覚できてなかった。

 

 

うまくいかないことを繰り返して行く中で

私は段々こんな風に思う様になったんです。

 

 

 

なんで誰かと組まなければならない、と思ってるんだろう?

 

 

もし、自分1人でやるんだったら、本当はどんなもの作りたい?

 

 

 

それで、気づいたんです。

商品のデザインとブランド作りを望んでいるようでいて

 

望みの先の望みがあった

 

それが上手く行ったら自分ならではの表現をやろう

 

と実はどこかでずっと思ってたことに。

 

 

 

 

 

 

時々、もしあの時あれがうまくいっていたら、

今それをやってたんだろうなあ。。。

と思います。

 

 

そうしたら、アートは見送り続けて

「いつか」

「これが終わったら」

って思っていたかもしれない。

 

 

 

まだ、始まったばかりで

作品も作っている過程だけど

これで良かったな、と思うんです。

 

 

 

先日、溜め込んだ素材や試作を手放したことで

この記事もようやくアップできたのかも知れません。

 

 

 

 

何が何にどうつながっていくのかなんて途中ではわからないもんですね。

 

 

 

 

 

Ra Suumi(ラー・スーミ)