吸血鬼っぽい不思議な女の子・ノダちゃんが活躍する「なのだのノダちゃん」シリーズの第5巻『おもちゃの国へようこそ』が発売されました! 表紙にはおもちゃに変身したノダちゃんとサキちゃん、そしてその姿にびっくりしている変身前のふたりが描かれています。
 

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前作『おねがい流れ星』では宇宙旅行に出かけたりしていたノダちゃんとサキちゃんですが、新たな物語では宇宙に続いてメルヘンチックなおもちゃの国を訪れます。
収録されているのは「おもちゃやしきで大さわぎ」「ふしぎなドアのむこうには」「おもちゃの国のぼうけん」の3話。物語はサキちゃんが部屋の片づけに奮闘しているところに、ノダちゃんが遊びにやってくる場面から始まります。

「わがはいがてつだってあげるのだ!」と片づけを手伝おうとするノダちゃん。ところがうっかり積んであった箱を落として、サキちゃんのおきにいりだった猫のおもちゃ・ミャーコを壊してしまいます。
古いおもちゃだからもともと壊れてたのかも、とサキちゃんはノダちゃんをなぐさめますが、ノダちゃんは自分のせいで壊れてしまったのだから弁償するといってききません。

そこでサキちゃんはミャーコを直してもらうため、お父さんの知りあいでおもちゃの修理が得意だという「キノさん」の家に行ってみることに。
しかし目的の家はなかなか見つからず、迷子になったふたりがようやくたどりついたのは、おもちゃのブロックでつくったようなへんてこなお屋敷でした。ノダちゃんがそのお屋敷の玄関をノックすると、もじゃもじゃの白ひげをはやしたおじいさんが顔を出します。

 


「おじいさんは、おもちゃをなおすのがとくいなキノさんでまちがいないのだ?」
「いかにも。世界的に有名なおもちゃの修理人、キノッピオ・モッチャとはこのわしのことじゃ」

ほんとうにこの人がお父さんのいっていた「キノさん」なのか、サキちゃんは不安に思いながらも、ミャーコの修理をお願いします。果たしてミャーコは無事にまた動くようになるのでしょうか。そしておもちゃだらけのお屋敷の奥にあった不思議なドアはいったい……。

 

本作の見どころはなんといっても魅力的なおもちゃたち。表紙にも描かれている猫のおもちゃのミャーコや、ネズミのバレエ人形のチュチュのほかにも、はたこうしろうさんが描いてくださったかわいらしいおもちゃがたくさん登場します。そのおもちゃたちをちらっとご紹介。

 

  

 

サキちゃんとノダちゃんが訪れるおもちゃの国は、特別なおもちゃたちが暮らす国です。ですが特別なおもちゃって、なにがどう特別なんでしょう。
ほんわか愉快で最後はちょこっとほろりとする新たなノダちゃんの物語、みなさまにたのしく読んでいただけることを願っています。