RAG FAIRのホームページで突然のお知らせをして数日。
ライブも終えたタイミングで改めまして、RAG FAIRのこと。

メンバー加納さんが脱退の決断をした。

RAG FAIRオフィシャルサイト

本当はメンバーのことなので、
公式の場では「加納孝政」と書くべきなんだろうけど。

なんだろう?

やっぱり「加納さん」がしっくりくる。


加納さん、というメンバーは、RAG FAIRの中で唯一、僕にとって先輩らしい先輩。

しっかり一つ年上で、同じ大学でしっかり学年一つ上。

音楽のことで「この曲誰のなんていう曲?」とか質問していた相手も加納さん。

先輩かつ音楽の先生だ。


彼と僕はステージでも隣同士だったが、プライベートでも隣になったりする。

仕事で知り合った先輩に、

「うちにご飯食べに来なよ、誰かメンバー連れて来てもいいよ」

と言われた時は、迷わず加納さんに声をかけた。

(え?誰かメンバーを???
しかも、まだそれほど親しくない先輩の家に???)

礼央だとしゃべりすぎて自分が置いていかれるかも……
かとちゃんだと食欲に集中しすぎて、自分に会話のプレッシャーがかかるかも……
おっくん、けんいっちゃんだと酒に酔った時に心配だ……

いったいどうすりゃいい???

そうだ!加納さんだ!ここでも隣にいてくれてありがとう!

となる。(笑)

ステージでも頼り、プライベートでも頼った。


今回、決断するのに彼がどれだけ考えたのだろう?と想像した。
RAG FAIRのことだから、僕だって「当事者」「本人」となって考える。
当然、それはもうぐちゃぐちゃになりながら。
そして彼はそれよりもっと考えただろう。

11年は長い。しかも濃い11年だ。

これを書いている今も、応援してくださる方から様々なメッセージをいただいている。
驚かせたこと、残念な思いをさせてしまったこと、すみません。
ストレートな思いが詰まったメッセージ、どれを読んでも愛情を感じ、ありがたい、と思います。
RAG FAIRは本当に恵まれたバンドだと。


今日はRAG FAIRの打ち合わせ。

次の公演へ向けての打ち合わせだった。

加納さんと積み上げた経験を、いただいた声援を、
財産としてまるごと抱えて、また「RAG FAIR」のステージをつくろうと思う。

加納さん、本当にありがとう!!

*追記
ここまで書いて、加納さんがこれを読んだら

「ラブレターみたいで気持ち悪いから書き直してくれよ」

と言われそうだと思い始めた。書き直されたら、そういうことだと思ってくだされ。