ラジオから帰ってみれば、英語でしゃべらナイトが早くも再放送されている。
さすがNHK。

そしてさっき喋ったラジオが早くもストリーミングで聴ける。
さすがインターネット。
これでプロデュースしたアイドルの曲も、しばらくフルで聴けるわけだ。

さて、記念日が増えていく一方で、初めからテーマに置いていながら未だ記事数ゼロの「音楽」。
何から書こうか迷うところだが、最近の作業にちなんで。


作曲という作業をするたび、思い出す名前がある。
「三善晃」(みよしあきら)さん、である。
ポピュラーの世界ではなく、主に合唱曲を作曲されている。
合唱経験者にはおなじみの名前かもしれない。

高校時代、三善作品を何曲か歌った。
忘れられないのは「王孫不帰」(おうそんふき)という曲。
最初聴いた時、自分には理解不可能だった。

とにかく難しいのである。
リズムは3連符どころか5連符、7連符、11連符くらいまであった気がする。
和音は今歌っているような協和音(ドミソ~)ではなく、不協和音のオンパレード。
キレイでない和音が決まったときの心地よさ、があることを初めて知った。
(キレイでない和音をキレイに出す必要があった。うーん、分かりにくい。)

あれから10年が経ち、その間たくさんの楽譜を見てきたが、あれ以上難しいものは見ていない。
きっと、一生見ない気がする。
その一方でキレイで楽しい曲も作ってしまうのだからすごい。
まさに天才。間違いなく歴史に名を残す人である。

「王孫不帰」は戦争をテーマにしていて、怒りや悲しみを音で表現しているのだが、
曲作りで「感情を音にする」ということを考える時、いつも思い出すのである。


究極の楽譜が見たい方は、ぜひ探してみてください。

まぁ、そういう難しい曲を男70人(しかも半分くらいほぼ楽譜が読めない)で歌って、
全国で1番になろうとしている運動部ノリが楽しかったんだよなぁ。

初の「音楽」テーマとしては、マニアックだったかもしれないけど、
思いつくままにこれからも書いてみよう。