釣行記:2024年6月26日(水) イカ泳がせ | クラゲ日誌(沖釣り備忘録)

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日本海島根県西部(石見地方)、瀬戸内海(周防大島~芸予諸島)で遊漁船に乗ってます。
タックル・自作仕掛けの紹介などしていきます。

中潮 月齢11.4 日の入19.30

天候 うす曇り

南西風 3m 波1.5m

浜田漁港 18:00 出船 23:00 納竿 
 

釣座 右舷中央

 

友人からクエ釣りチャーターに欠員が出たとの連絡。

お誘いに、二つ返事で参加を申し出た。

 

出船は18時と、いつもよりやや遅い。

同船は自分を入れて6名。釣り座はジャンケンで決める。

 

梅雨時で雨が心配だったが、微風薄曇りの過ごしやすい天候。

 

この日船長は、いつもの餌イカのポイントには行かず、船をいきなりクエの居る瀬に付けるという。

どうやら、狙いのポイント近くに他の船が出ていることが多く、先取りしないといけないらしい。

 

風と潮を見ながらジワジワと船を寄せる。

アンカーを2回ほど打ち直し(丁寧!)ロープを調整する。

船長曰く「今日は良いところに付けた」

 

しかし問題は、餌イカの確保だ。

 

大物がウロウロするような場所にイカは寄ってこない。

案の定、日没までの1時間で釣れたイカは船中1~2杯。

 

先にイカを釣った人は、もう針に付けて泳がせている。

 

しかし!餌がなければ勝負にならない!笑い泣き

 

この日もきれいな夕日だった。

 

少々焦りを感じ始めた頃、こちらにも中型ケンサキがヒット。

 

クエ漁師である船長は、孫鈎付の二本鈎を勧めている。

船長の持論は、できるだけ大きいイカが餌としては有利であり、

胴長の長いケンサキであれば、胴の先と水管に鈎をセットするのが道理なのだ。

 

同船の方は皆一本鈎を使っていた。

本場九州のアラ(クエ)釣りでは、小型ケンサキに一本鈎が主流とのこと。

餌イカの負担が小さく、長い時間元気に動けるし、クエなら一飲みにするので鈎は一本で良いのだそうだ。

 

両方準備していた自分は、餌イカの大きさを見て二本鈎をチョイス。

 

餌を釣り上げたらすぐに海水を汲んだバケツに入れ、なるべく手で触らないよう手早く鈎をセットし海に戻す。

この日の潮流は強く、船に常備している300号オモリを借りて底まで沈めた。

 

ホッと一息、さて、次のイカを…と思っていたら

 

 

右隣、右舷艫の方のロッドに大物がヒット!!ポーン

ロッドの突っ込み方は間違いなくクエ!

お見事!10kgサイズのきれいなクエを無事確保!

 

周りの釣り座の方が口々に祝福し、皆の興奮が冷めやらぬそのとき

左舷艫の方の「来たっ!!びっくり」の叫び声

 

5分経つか経たないか、またしてもクエだ!

さっきのよりは少しだけ小さいように見えたがなかなかのもの!

この方は初めてのクエ狙いの釣りだったが、船長の協力もあり落ち着いて取り込みに成功。

 

 

こうなれば、今度は自分の番…と都合の良い考えが浮かぶ・・・

まさにその時、ロッドがうなりをあげて突っ込んだ!

 

クエは根を切る(瀬から引きはがす)までの10mが勝負だと言われている。

岩陰や漁礁の穴に潜られたら打つ手はほとんどなく、たいていバラしてしまう。

 

一呼吸もなく、すぐにリールのレバーをフルスロットルにするが、見ればスプールがろくに回転していない!?

手でハンドルを回してサポートしたと思うが、正直言ってあまり記憶がない。気付けば15mほど巻き上げていた。

 

こうなればこっちのもの、ゆっくり巻き上げる。

船縁から顔を出していた船長が、浮き上がってくる魚影を見つけて

 

「腹が白い。クエだ。これはいかいで」

(「いかい」は「大きい」の浜田弁)

 

獲物のサイズは、翌日の計測で24kgと判明。

船にあげてみれば、小さいほうの親鈎が右の下あごに刺さっているだけ。

 

 

 

日没から数十分、夕間詰の短い時間にクエ3連打。

我々釣り人はもちろん、いかにクエ漁師の船長と言えど、テンションが上がっているようにみえた。

残念ながら、船の生け簀が餌用などに埋まっていたので、十分活きてはいたが、即殺することになり、

同船していた名人の方に脳締め、神経締め、血抜きまでして頂き、クーラーボックスまで間借りさせてもらった。

 

60リットルのクーラーを間借りするも蓋がしまらずこのあと氷を乗せた

 

早い時間に調子よすぎる連打で、今日の釣果はどこまでいくか!?との期待が高まったが、しかし、その後は餌イカもほとんど釣れず、釣れても餌にするには小さいものが多く、一向に成果が出ず3時間が静かに過ぎて納竿となった。

不思議と言えば不思議で、釣り座を決めたジャンケンの順番にクエがかかった(自分は3番目)

残念ながらこの日釣果を得られなかった方が、釣り座の有利不利を知りつつも「ジャンケンで決めたので結果は公平だ」とおっしゃっていたのが印象に残った。

 

港に戻り帰り支度をするが、クエは、車に置いておいた65Lのクーラーにもそのままでは入らず。

そんななか同船の方がもっていた市場で鮪仲買人が使う発泡スチロールケースを親切にも融通して下さり本当に助かった。

 

ロッド:ダイワ ゴウインブルHHH

リール:ダイワ シーボーグ500MJ

道糸:YGK ウルトラ2PE10号

リーダー:ナイロン80号3尋 ボビンノット×三つ編み

ハリス:ナイロン80号又はワイヤハリス

鈎:孫針 土肥富Albacore13/0 親針Albacore7/0 

ロッドの強度に不安が出たので今後リプレースすべき

 

翌日、解体を自らトライすることにした。

(長くなったのでこの話は後日アップします)