計測器を使って、針結びの強度実験を数百回は繰り返した。
これまでBlog記事にした実験結果はその一部で、最も安定して高い強度が得られると思った結束方法・手順を決め、回数を限って計測した結果である。
実釣を念頭に、ぶっつけの集計なので、思いのほか低く出たものや高強度の数値が交じり合っている。
引き切る実験を繰り返す中で、様々な発見があった。
同じ銘柄の針・ラインで結束しても、強度には相当バラつきがある。
結束方法の違い(本結び・外掛け結びなど)が、強度の差の一番大きな要因であることは間違いない。
また、同じ結束方法でも、強度は一様ではなく、
・巻き数
・ラインの重ね方
・増し締めの力の入れ具合
などで、強度には相当差がつく。
さらに、針をまったく同じように結束した「つもり」でも、強度の計測結果にはバラつきが見られた。実験結果報告には相当なバラつきが見られるだろう。
実釣を考えると、バラつきは小さいに越したことは無い。
高強度なぶんは問題ないが、ターゲットに合わせて選んだタックルで千載一遇の大物の針掛かりに、偶々弱い結びが当たったのでは泣くに泣けない。
今後、下振れの少ない安定した針結びの方法を探っていきたい。