【2018 インタースタイル】番外編 ~ELUのカレーの原点~ | 自分ノ色

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by ELU "u"

今回の横浜展示会、来期の取り扱いブランドを決め、各メーカーへの挨拶も兼ねた非常に大切なイベントですが、それと同じくらい、いやそれ以上に自分の中で大切な目的がありました。

 

普段お会いする方は勿論、インスタ、ブログをご覧になられている方はご存知かと思いますが、ELUはスケートパークを運営すると同時に、ショップ店内ではオリジナルのカレーを提供致します。

 

 

これまでもお会いした方からは、

 

「なんでカレーなの?」

 

「ていうか料理できるの?」

 

「金沢といえばチャ〇カレ。」笑

 

などと度々尋ねられますし、正直そのクォリティに心配されているかたも多数いらっしゃると思います。笑

 

そりゃそうですね。今までも誰一人にも言ってませんので!

 

 

そもそも自分のカレー人生は、約15年前に初めて北海道でとても美味しいスープカレーに出会い、あまりの美味しさに、

 

「是非スープカレーを自分でも作ってみたい!」

 

というところからスタートしました。

(因みに普通に美味しいスープカレーには、20年程前から出会っておりました。)

 

 

当時、早速材料の調達から始め、当然ですが市販品のルーやガラムマサラ(スパイス)などは一切使用せず、15種類以上のスパイスを全て一から配分、調合し、オリジナルのガラムマサラを研究していました。

 

しかし自分の性格的に完璧に突き詰めないと気が済まない為、最終的に、肉と野菜は産地や鮮度に拘り、使用する水までも、最初は水道水から始めましたが、それがいつしかミネラルウォーターになり、最終的には名水を求め、ある山まで夜な夜な汲みに行くようにまでなってしまいました。笑

 

そこまでする必要があるかと思いますが、水の硬度によってスープの完成度が左右されますので、知ってしまうと譲れない部分になってしまうのです。

 

当然ながら、そんな手間を掛けるスープカレーは非常にコストも掛かるので、若かった事もあり個人で楽しむ範囲を超えてしまい、研究開始から数年後、ほぼ完成していたスパイスなどのレシピも含め、スープカレーは一旦封印する事となりました。

 

 

 

そして今から約二年前、スケートパークの計画が出た時にすぐに頭をよぎったのは、

 

「これはカレー復活のチャンス」ではないか?

 

と思いました。

 

 

しかしスープカレーはコストも掛かり、スケートパークと並行しての提供は難しい。

それにスープカレーの認知度も全国的に少しずつ上がってきてますので、どうせならもっともっと誰も知らないカレーを出したい!という気持ちが強くなりました。

 

そこで思いついたのが、これも北海道で衝撃を受けた、もう一つのカレー。

その感動は正直スープカレー以上だったことを覚えています。

 

店名は「カラバトカリー」というパキスタンカレーの専門店。

メニューは一種類のみで、サイズのみ選べます。

 

「これがカレー?」

 

という見た目を裏切らない、非常に個性的な味ながらとても受け入れやすいカレー!

何といっても美味しい!

インパクトもボリュームもあり、運動後にも最高のカレーです。

 

しかし初めて食べた当時は、その味も見た目も未知のもの過ぎて、決して作ってみようという気にはなりませんでした。

 

 

それが現在になり、以前のカレーの修行の成果もあり、実際に味の記憶を頼りに作ってみると、かなり近い形になるようになっていました。

 

そこから材料、時間、火加減、タイミングなどなど、どんどん突き詰め、スープカレー用に開発したオリジナルのガラムマサラをベースに大幅に変更する部分もありながら1g単位で各スパイスの微調整を重ねつつ、納得のいくオリジナルのスペシャルスパイスが完成しました。

 

 

写真は毎日1グラム単位でスパイスを調整し、サンプルを作っていた頃。

 

 

そして研究を重ね、完成したのが下の写真のチキンカリーになります。

 

 

ご覧の通り、ルーといわれるものがありません!

水を一切使用せず、材料から出る水分のみで仕上げてあります。

 

使うオイルは健康に良い自然のものを使用し、体にも優しいカレーです。

 

シンプルながら初めて食べる方は見た目も味も未知のカレー!最後まで飽きのこない美味しいカレーです!

 

もちろん僕が目指したカレー以上の完成度になったと自負しております。

 

 

・・・そして今回のブログの本題に入ります。

 

このカレーが完成したと同時に僕はどうしてもカラバトカリーの創始者に会ってみたくなりました。

 

その方がいる店の名は横浜の「サリサリカリー」。

 

カラバトカリーの創始者でもあります。

 

展示会一日目を終えた後、疲れも忘れ、その足ですぐに行って参りました。

 

 

店もインテリアもスタッフも、何をとっても個性しかありません!

閉店間際、僕は創始者であるオーナーに話しかけ、これまでの経緯を説明することに致しました。

 

それを話すと、オーナーは僕の気持ちをとても応援してくれました。

 

同時にオーナーのこれまでの人生や、価値観なども詳しく説明してくれ、非常に勉強になりました。

この独特でスタイリッシュな方がオーナーです。

 

口癖のように、

 

「自分にしか出来ないことをやる事が大切。」

 

と、おっしゃっていました。

 

・・・安心しました。

 

自分も常日頃からそう考えております!

 

 

来年はぜひ自分の作ったカレーを持って、サリサリに遊びに行きたいと思います。

 

その時はまた美味しいカレーを食べさせて下さい♪