4輪アライメントテスターの万能の裏側を暴露します。

 

レースゲージ開発者の「た〜じ〜」です。

 

こちらのブログでは、

レースゲージの使い方、考え方をブログにて説明していきたいと思います。

 

今回は、

4輪アライメントテスターの万能の裏側を暴露します。

を解説します。

 

ちょっと、過激なタイトルで失礼します。

私自身、うちのテスターを選んで欲しい気持ちもあります。

それは、正直なところです。

 

ケーキ屋さんでも、どんな商売でも、うちの商品を食べて欲しかったり、

使って欲しかったり、買って欲しいのが当たり前ですよね。

 

だけど、ただ、何も言わずに、買って欲しいは、説明不足なので、

なぜ、どのようにして、アライメントテスターを開発し、発売したのかを解説してみます。

 

過去のブログも読んでみてくださいね。

 

 

3Dアライメントテスターの発売当初は革新的だった!

 

それまでのアライメントテスターは、

サイドスリップテスター、

トーインゲージ、

キャンバーキャスターゲージ、

メジャー、スケールなど、

 

一度に測定できる箇所が2D方向一平面のテスターでした。

3D式は、一度に複数面を計測し、同時に調整出来る機能と言えます。

 

とはいえ、車の構造的に、同時に調整するのは至難なので、

二つの要素を、同時にモニタリングしながら、目標値に近づけていく、

それが出来るテスターと言った意味に近いと思います。

 

2Dアライメントテスターと、3Dアライメントテスターの大きな違いは何か?

 

ここがポイント!

 

3D方式、同時に複数面のアライメントを測定するには、

車軸に対する振れ補正をしなければならなかったのです。

 

ランナウト補正と呼ばれるものです。

ランナウト補正を言い換えると、ハブ中心軸の仮想軸線の定義、です。

 

2D式の場合、計測を複数点を行うことで、補正が可能です。

車を前後に動かし、タイヤを120度ずつ動かし、3回測定し、結果に幅がなければ良、

幅があれば、測定回数を増やすか、ダイヤルゲージで振れ、ガタの確認をすれば良いです。

 

この2D計測は、トー、キャンバーのように、異なる方向(平面)の角度を

同時に調整するための、必要な定義(補正)がありません。

調整した、調整できた、ことと、結果の信憑性、信頼性とは、異なります。

 

アライメント作業に従事する人は、

測定結果の担保条件を理解することが必要不可欠なのです。

学校などの教員でも理解できていない方が多いのが実情です。

 

少し余談ですが、キャンバーキャスター角の測定原理について解説した文献があります。

 

キャンバーキャスターキングピンゲージ(CCKG)の原理を知らずに

使っている人が多いでしょう。気泡管と目盛りのピッチ、疑問を抱いた方には

面白いレポートです。キャスター係数、キャンバー係数について解説された文献です。

 

職業能力開発総合大学校 基盤整備センター内に掲載

https://www.tetras.uitec.jeed.go.jp

浜松職業訓練短期大学校 伊藤徹氏の研究ノート

https://www.tetras.uitec.jeed.go.jp/files/kankoubutu/j-004-2-15.pdf

 

 

ランナウト補正と3Dアライメントテスターに話を戻します。

同時に複数面の測定を可能とするには、ランナウト補正が必要だった。

 

出始めの3D式アライメントテスターは、ホイルにセットしたクランプに

センサーを取り付け、タイヤを一定角回転させることで、仮想軸の定義を

電子演算し、定義づけを行いました。

 

このセンサータイプの問題点は、振動や衝撃に弱い点です。

また、初期モデルは、有線式でケーブルをリフトで切ったり、邪魔だったり、

接触不良が起きたり、散々だった人も多いでしょう。

その後、ブルートゥース式に変わり、配線はなくなりましたが、

バッテリー駆動式で、電池問題、接続の問題、これまた使い勝手の

問題解決に至らなかったと思います。

 

センサー本体を落としたり、ぶつけたり、クランプが歪んだり、

せっかく買ったけど、いい思い出のない方も多いと思います。

パソコンを使うので、OS問題や機器トラブルも多かったと聞きます。

 

 

現代の最新式はカメラでターゲットを読み取る方式に変わりました。

価格も一気に上がりました。

方式は、前方に設置したカメラがホイルにセットしたターゲットマークを読み取り、

測定結果を表示するものです。3Dスキャンのイメージです。

 

もちろんランナウト補正はなくなりません。

カメラ式はターゲットの回転変化を電子演算し、仮想ハブ軸を定義します。センサーを用いない分、

セットから測定まではスピーディに行えますが、タイヤの脱着が伴うと、

その都度、ランナウト補正をやり直す必要があります。

 

このように、ランナウト補正の問題点をクリアするために、機器が進化し、

その度に価格が上昇していきました。

 

高価、高度になればなるほど、電子機器の扱いもシビアになり、

温度、湿度、天候、日光などの影響を受けやすく、故障も多くなります。

カメラ式は距離測定が苦手など、光の弱点も多いです。

車両に装着されたプリクラッシュは、カメラとレーダーの2方式が有能と

変わってきたのも、そのような理由からです。

 

アライメントテスターの生まれた経緯や、これまでの進化の過程が分かれば、

ランナウト補正の問題をクリアすることが、テスターの最大の課題であり、

アライメントの難題であると、お分かり頂けたかと思います。

 

では、その難題をどうやってクリアするか?

私は考えました。

 

ランナウト補正が必要な要因は何なのか?

お分かりの通り、

 

タイヤとホイルです。

 

車のハブ軸は、ベアリングやジョイントなどで固定されています。

タイヤとホイルがついているから、ランナウト補正が必要になるのです。

 

タイヤとホイルがなくなれば、ランナウト補正は必要ありません。

なーんだ、簡単じゃないか!?

 

整備工場の人なら、車検や点検でタイヤなんて日常的に取り外します。

タイヤを外さずにアライメント測定が出来る、

 

そこに、数百万円の価値があるのでしょうか?

 

 

お分かりいただいた通り、ここまでは、価値、必要性の話をしました。

 

ここからが万能の裏側の話です。

 

ランナウト補正は、ハブの仮想軸の定義を電子演算で行う、と言いました。

 

では、

 

仮想軸の定義が曖昧だったり、振れ範囲があった場合はどうなるのでしょうか?

 

工業系の方なら、ピンと来ますね。

 

精度の話です。

 

 

私が調べた(各メーカーに問い合わせた)限りでは、精度公差の公表値はない、と

回答されました。

 

同時に、巷で3D式のアライメントテスターを使っている方や使ったことがある方に聞きました。

 

同じ車を同じ時に、何度測定しても同じ数値になりますか?、と。

 

答えは想像出来ますよね。

 

「やったことがないから分からない」か、

 

「同じ数値にはならない」

 

でした。

 

この同じ数値にはならない、けども、この範囲に収まる、が

その機器の精度なのでしょう。

 

 

万能の裏側の話、おさらいです。

 

ランナウト補正のために、万能が求められ、

万能のために、測定精度に幅が生じる。

 

機会は高額。

 

どれも、海外製・・・

 

 

おいおい日本、それで良いのか?大丈夫か?

と思ってしまったのは「内緒」です。

 

 

レースゲージの話をしても良いですか?

私が作ったアライメントテスターの話です。

 

ランナウト補正があるから、皆んな困るんでしょ。なら、

なくしましょう。

 

高精度なダミーホイールをタイヤの代わりに、ジグとして用いて解決しました。

でも、それだけなら2D式のアライメントテスターです。

 

そこに、正確なトー角を測定できる機構を付加しました。

特許を出願した機構です。

 

キャンバー角を調整しながら、トー角用のレーザーポイントの変化を読めば、

3D式と同じ複合調整が可能です。

ゆえに、3Dアライメントテスターと言えます。

 

たまに聞かれる、

キャスター角、キングピン角の測定原理は、資料をリンクしました。

タイヤがなくても、キャスター角の測定が可能な根拠です。

 

このようにして生まれたのが、レースゲージ製プレミアムアライメントテスターです。

日本の自動車屋さんのために、日本で製作しているアライメントテスターです。

 

価格は3Dカメラ式の何分の一でしょうか。

 

 

万能の裏側の、もう一つ、

これだけ高額なのに、カメラはボディ(車体)を見ていないのです。

 

要するに、タイヤの位置は見ているが、車体の位置、形状は見ていないのです。

アライメントに必要なオフセット、セットバックは、タイヤの位置で判断しているのです。

 

レースゲージのアライメントテスターは、ハブ軸にダイレクトに取り付けます。

ハブに、専用ジグをセットした状態と言えます。

作業者は簡単に、オフセット、セットバックの検証が可能です。

ボディに対し、タイヤの飛び出しの検証も可能となるのです。

 

 

アライメントテスターに興味があって、ここまで読んだ方は、気づきませんか?

 

日本に、海を渡って、機械仕掛けのアライメントテスターが入ってきて、

 

それがいつしか日本のスタンダードで普通の事と思い込み、

そのまま受け継がれて、今までやってきた。

 

アライメントをするなら、こういう道具が必要になる、と。先入観や思い込み。

考えれば考えるほど、狐につままれたような感覚。

 

 

レースゲージは、私がやりたいことを実現できるテスターとして開発しました。

しかし、アライメント初心者の方が分かりやすく、作業ミスを起こさせないことも

テーマにしてきました。

価格に見合うテスターとして、販売を開始し、このテスターの高価効能を理解された方は、

安すぎると、お誉め?頂きます。

 

レースゲージのアライメントテスターはランナウト補正を取り除いたジグ式です。

ゆえに、ジグの精度が悪ければ、意味を成しません。

精度公差を厳しく管理したものをプレミアムのエキスパートとスペシャル、

通常公差で仕上げたものをプレミアムのエクスプレス、アドバンテージとしています。

 

種類によって、価格が異なるには、このような理由があります。

 

パソコンによって電子演算される万能な機器は耐用年数があります。

 

レースゲージのアライメントテスターは、電子演算機器を使っておらず

とても長く使って頂くことも可能です。

というか、長く使って頂きたい。

 

私は、営業力はないかもしれません。

ですが、思いは強い方です。

 

試作を何度も繰り返し、開発し、製品化しました。

精度、品質を管理するために、クルマ屋なのに

最新のマシニングセンターまで買いました。

一品一品、社内で品質を管理そ製造しているテスターです。

 

興味を持って頂いた方がいれば、ぜひお問合せください。

レースゲージが皆さんの未来に貢献します。

 

製造販売元 株式会社インパルス

info@race-gauge.com

土日祝休み 

 

レースゲージが、皆さんのお役に立てれば光栄です。

 

クルマ屋の問題を解決するために生まれた

「レースゲージ」を応援して頂けると嬉しいです。

 

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