(「パンダ」からの続き)

 

 今回の記事には、特に女性には不快に思われる内容が含まれています。御不快になられた方はスルーしていただく事をお勧めいたします。

 

 誤解をしていただきたくないのですが、事実をありのままに記述させていただきます。当時のかの国の闇と言いますか、私自身考えさせられたのです。

 

 今の私には娘がおりますので、こんな事あってはならないと思うのですが、当時、私は結婚しておりませんが、流石に違和感を持たざるを得ませんでした。

 

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 新しいホテルは一見立派に見えますが、細部の仕上げが今一です。この頃の中国は、大体こんな感じで、大雑把なところが愛嬌と言いますか・・・、日本もまだまだ安泰と感じましたね。

 

 人の出入りが多い事もあるのでしょうか、卡拉OK小姐と思しき女性達の化粧や服装も洗練されているようです。パンダ顔の子は全く居ませんし、馴れ馴れしさを感じました。

 

 例えば、通り過ぎざま、いきなりキスをされた事もびっくり・・・。それも微妙に舌を入れて来られ、奥手な私は面食らってしまいました。彼女達も良い客捕まえようと必死なんでしょうね。

 

 しかし、当時の私は面倒な事になるのが嫌で、どうでも良かったのです。ホテルの中には床屋もあり、洗頭髪・按摩(洗髪・マッサージ)の方が有難かったですね。

 

 但し、料金は崖南の2倍です。と言っても洗頭髪・按摩合わせて50元(500円)ですから、ただみたいなものです。何度もお世話になりました。

 

 卡拉OKは、前の店と同じで卡拉OK小姐を選ぶ方式です。左は飽きたので右端を選ぶ事にしました。部屋は綺麗なのですが、やはり蝿と蚊が多く、殺虫剤の出番です。

 

 ここでも例の遊びが主で、彼女達はそこに居るだけです。何度か通ったある日、右端を選んだのですがびっくり・・・、うまく化粧をしてるけど・・・、「お前小学生やろムキー」。

 

 広東省の人達は小柄な方が多く、子供に見える事があるのですが・・・。出身地は湖南省なので広東人ではありません。「やっぱり小学生やろムキー」。身分証を見せて貰うと16歳(満)。

 

 「顔が全然違うやろムキー」、「11歳の時の写真だから・・・」と言う小学生。それ以来、成長が止まってんのかい。顔だけ変わるんか、それともスッピンは写真の通りなのかな・・・。

 

 今の彼女の風貌が、日本では11・2歳に見えるのです。本当に16歳なのかな・・・。「座らせとくだけだから・・・、まぁ~いいか」。日本では16歳でも問題ですが、ここは中国です。

 

 彼女も退屈なのでしょう。ガムやキャンディーをくれるのですが・・・、「小学生かムキー」。リュック式の小さなカバンを背負ってます。まるでランドセル、「小学生かムキー」。

 

 こんなやり取りの中、「パンダ」の記事での「チチザヤチチザ」の別バージョン「小学生か、中学生か、高校生か」の誕生です。手振りは秘密です。ごめんね。

 

 崖南で「中学生」、崖西の前の店で「パンダ」、崖西のホテルで「小学生」、またまた変な哀れみみたいなものを持ってしまい、ここへ来る度に小学生を呼ぶ事にしたのです。

 

 小学生は適当に歌ったり他の卡拉OK小姐達とおしゃべりしたりで、放っておいても問題ない事から、気楽ではあったのですが・・・。

 

 ある日、トイレから出て来ると、小学生が待っており、私の腕をとって「こっちに来て」と言いながら部屋から連れ出されたのです。「どこに行くんだ・・・」。

 

 通路を挟んだ反対側の奥の部屋に連れ込まれました。「何だこの部屋は・・・」。ベッドが2台置いてあり、壁にはホテルの従業員の制服が掛けられていました。

 

 ホテル従業員の控室か仮眠所みたいです。ちょっと目を離した隙に小学生は着ていたワンピースを脱ぎ捨てて、ベッドに横たわっています。所謂「スッポンポンです」。

 

その身体は・・・、正しく「小学生」そのものです。

 

 どうも、ワンピースしか身に纏っていなかったようですね。最初からこうするつもりだったのでしょう。覚悟の行動と推察されます。既成事実を作って私の情婦になるつもりなのかな・・・。

 

 流石に私は小学生に興味はなく、増してや、その姿に痛々しさを感じ、すぐさまワンピースを彼女の身体に掛けてやり、「こんな事するな」と言って部屋を出ました。

 

 ここの子達は、キスしてきた子も含め、妙に馴れ馴れしいのです。ホテルから強要されているのか、本人達が必死なのか、勘違いする輩もいるんだろうなと独り言ちたものです。

 

 部屋に戻るとワンピースを身に纏い、後から小学生が戻ってきましたが、私に寄り掛かり、微動だにしません。結構ヤンチャだったくせに、借りてきた猫状態。

 

 彼女がこの行動に出たのには、如何しても金が欲しかったのでしょう。私は相場の5倍の500元(5000円)を渡し、これ以降、卡拉OKに行くのを止めました。

 

 この頃になると、あの女好きのビルが純粋に私との飲酒を楽しんでいる様で、最近出来たパブの様な感じの店で、小姐抜きで飲むようになったのです。

 

 崖南より発展していると言えど、所詮、ド田舎の町です。こんな田舎の町で、こんな事がまかり通っているこの国の正義とは・・・。こんな事を言う私は内政干渉しているのでしょうか・・・。

 

この国の民には人権など無いのでしょうか・・・

 

 

(つづく)

 

 

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白楽雲

 

 

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