(「この世の終わり」からの続き)
この頃になると、ただの退屈しのぎで、何がしたい訳でもなく、酒を飲みながら香港人が良くやる遊びに付き合っていました。「どんな遊びか」って・・・(誰も聞いてない)。
先ず、「チチザヤチチザ(意味不明)」、「ロバタイヤロバタイ(ロバートさんロバートさん)」、「マンガラヤマンガラ(バングラディッシュ・バングラデシュ)」と言う言葉を使います。
それぞれの言葉には手の振りがあり、指名されたらどれかの言葉を手振り付きで言い、次の人を指差します。差された人は、またどれかの言葉を手振り付きで言います。
同じ言葉を言ってもいいのですが、手振りを間違えたら負けです。これをリズミカルにやらないといけません。簡単そうで難しいのです。
例えば、まず4回手を叩き(全員)、一人が「チチザヤチチザ」と手振り付きで言い誰かを指差します。また4回手を叩き(全員)、差された人は「マンガラヤマンガラ」と手振り付きで言いながら誰かを指差す。
何度も繰り返しているうちに分からなくなって来ます。間違えた者はバツとして、一気飲みです。圧倒的に慣れていない私に不利です。他にも色々なバージョンがあります。
不利を克服するために日本語バージョンも作りました。また、一対一の場合「あっち向いてほい」を教えてやりましたよ。そうそう、「せいんろ」って遊びもありました。
これは、チンチロリンの様なものです。親がコップにサイコロ入れて振り、出た目が456なら子全員に一気飲みさせる事が出来るルールだったような・・・。忘れました。
この456を広東語で「セイ・ン・ロ」と発音します。広東語の数字の読み方は独特です。
因みに、1.2.3.4.5.6.7.8.9は、北京語では「イー・アー・サン・スー・ウー・リュウ・チー・パー・ヂュウ」、広東語では「ヤッ・イー・サン・セイ・ン・ロ・チャ・パ・ガウ」。
広東省で買い物をするときに、北京語で一個頂戴と言うと二個出て来る事があります(「大地の恵」参照)。困ったものです。全く違う言葉ですよね。
ある日、何時もの様に左端の子を所望したのですが、「なんじゃその顔は」と言う言葉を飲み込みました。崖南の子はほとんど化粧をしていませんでしたが、ここの子達は・・・。
話を聞くと恥ずかしそうに3日前に来たばかりだとの事。通りで・・・。初めて化粧をしたのでしょう。アイラインの使い方に慣れていないのと、とにかく塗り過ぎです。
まるでクマゴロウ、いや、パンダです。決して不細工ではないのでしょうが、やり過ぎはよくないですよね。別に如何でもいいやと横に座らせました。
後日、また来てみると、部屋の入口にパンダがこちらの様子を窺っています。名前・出身地・家族などを聞いたりするのも面倒なので、パンダを手招きしました。
何日か通ううちに、パンダは私に気を許したのか密着してきます。少しずつ御尻をずらすのですが、彼女も寄ってきます。ソファーの端に追い詰められトイレに逃げました。
戻るとまた同じことの繰り返し、それ以降、ビルに頼んで別の店を所望。崖西に新しく出来たホテルが次の遊び場になりました。
(つづく)
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