(「恋愛ごっこ」からの続き)

 

 阿麗は何事も無かった様に振舞っています。

 

 私との結婚に何か問題でもあるのか優しく聞いたのですが、要領を得ません。

 

 「僕と結婚する気はあるの」、「あります」。「ならば・・・」と言いつつ、無理やりキスをしようとすると、全力で拒否されました(ざまぁ~みろニヤリ)。ショボーン

 

 僕と結婚する気ないでしょ」「・・・」。「それならば、もうここには来ないよ、今日で最後にしよう」。「貴方がそうしたいならそれで良いです、「ショボーン・・・」。

 

 帰りがけに、彼女を手元に引き寄せて、もう一度キスをしようとしたのですが、またまた拒否され、完全に失恋した事を悟ったのです(この卑怯者ムキー)。未練と言うものでょうショボーン

 

 見送りに来てくれたのですが、軽く手を振り、後は振り返る事無く別れました。後ろ髪を引かれる思いとはこの事ですね。

 

 この日は、人に聞かれたくない話をしなければならなかったので、独りで徒歩で来ていました。バイクタクシーに乗る気にならず、独りトボトボ歩いて帰ったのです。

 

 「俺が結婚なんて・・・、あり得ない事を考えたのがいかんのや」。真っ暗なド田舎の田舎道を歩きながら、この世の終わりを嚙み締めていました。

 

 翌日、阿麗から「今日は来ますか」と素っ頓狂な電話があり、心を鬼にして、「昨日言ったでしょ、もう行かないよ」と言って電話を切りましたが・・・。悲しい・・・。

 

 電話口で阿梅とヒソヒソ話している声が聞こえましたが、何か不快な気持ちになったのを覚えています。私は腑抜けとなり、仕事も手につかず、憂鬱な日々が続きます。

 

 裏山の頂上に寝転んで、太陽と龍脈と緑光にさらされながら、平常心を取り戻すべく、来る日も来る日も山に登ったのです。

 

 心の何処かに、「ごめんなさい、私が間違ってました、もう一度やり直しましょう」と、電話が掛って来る事を期待する自分を戒める為でもあったのです。

 

 それから暫くして、平常心を取り戻しはしましたが、忘れた訳ではありません。

 

 この後、崖南の鎮府には行かず、崖南とは反対方向の崖西鎮の卡拉OKに行く事になります。私が望んだのではなく、この頃仲良くなっていた香港人のビルに付き合っただけです。

 

 こちらは工場から10kmですので、公司の車で行きます。崖南の鎮府と違いアンティーク調の立派な建物です。でもやっぱりかび臭く、ハエや蚊が一杯です。

 

 またまた殺虫剤の出番。そのうち俺、死ぬんじゃないの・・・。

 

 崖西は、新会市により近い事もあり、崖南より町の規模が大きいのですが、人々の身なりも多少あか抜けています。

 

 マネージャーなのか女衒なのか知りませんが、身なりの良い男が卡拉OK小姐を10人ほど連れてきました。私は正直そんな気にはならないので、「我不要」と言って後悔しました。

 

 ビルが「不要了(要らない)」と言うと、男は「你们不要(お前らは要らん)」と怒鳴り、彼女達はそそくさと部屋を出て行きました。

 

 そして、「下一个来(次来い)」と言うと、また10人ほどが入って来るのです。「お前ら要らん」と言われた彼女達の気持ちを考えると断る訳に行かず、一番左端の子を所望。

 

 こちらも卡拉OK小姐同伴が基本なんですね。客に卡拉OK小姐を選ばせるのです。ちょっと、「なんだかなぁ~」と思ったのもです。

 

 これ以降、私は左端の子を選ぶ事にしたのでした。正直言って、誰でも良かったのです。

 

 

(つづく)

 

 

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